代表堀田が時流を読んで思いをぶつける!ホッタの本音 今週のレポートNO.1071

【コンビニ宅配導入2万店を超える中、国内店舗数は2年連続の減少、自分で首絞める】
「近くて便利」を売りに消費者に支持を受けて品揃えと商品開発に強みがあったコンビニエンスストアが、飽和状態と競争と物言う株主からのプレッシャーからか苦し紛れに売り方を重視して宅配に活路を見出す政策に舵を切った。宅配はリアル店舗に比べて商圏が拡大する。欲しい商品をまとめて購入する特徴があり、リアル店舗のように衝動買いはしない。消費者の多様化が進む中、全店舗同じ品揃え、地域で同じ品揃えではなく、いつの間にか国内小売り売上5位になったドン・キホーテの様にお店ごとで品ぞろえや値段も異なるMDが必要ではないかと思う。本来小商圏型の小売店舗なので、今こそ全国の店舗数と販売力を持ってすれば何通りかに分かれるお店の品揃えに対応が十分可能ではないかと思う。外国人労働者やインバウンドを合わせると人口は確実に増えている。売り方ではなく売り物の開発に注力する事である。

【ファミマ本業回帰「生コッペパン」に次ぎ「有名料理店監修のおにぎり」を発売】
このところパッとしないセブンイレブンは、主力のおにぎりを値下げしてリニューアル発売をしたのに対して、伊藤忠商事からの新社長が来て以来商品開発に注力するファミリマートは著名な料理店2店が監修したおにぎり和食料理の賛否両論の「一本釣り近海まぐろツナいぶりガッコ入り」240円、西洋料理の上野精養軒「銀鮭のムニエル風(タルタルソース)」258円を発売。インバウンドの拡大で、おむすびの需要が高まっているとコメント。本当は店の客層に合わせた品揃えが必要だと思う。インバウンドが来る来ない店、外国人労働者が多い少ない、若い若くない、オフィス街・住宅街、など大きく分けた品揃えに変化させなくては生き残れない、コレマタ使命で商売繁盛の法則だ。

【7月全国スーパーの売上高、17ケ月ぶりに1%減少。買い上げ点数減少が続いている】
日本チェーンストア協会の発表によると、全国スーパー売上が17ケ月ぶりに前年同月比1%下回った。物価高の影響から節約志向で買い上げ点数の減少が続き、衣料品の販売が10%ほど減少、売上の70%を占める食品は鶏肉や豚肉の増量パックや調理済みの総菜の売上が堅調だった。8月も買い上げ点数の減少が続いていると言う。これが現実と言う事を理解した上で、どう小規模零細会社は経営戦略を考えるかだ。

【負け組スーパーオオクワ。業績が芳しくない無印良品の日用品など900品目導入】
ローソンも一時ダイソーなどの日用雑貨の品揃えとして導入した時があった。賞味期限が短い食料品の売上が落ちると少しでも廃棄を減らそうと賞味期限が関係ない日用品を品揃えしたくなる気持ちは分かるが、食品スーパーを利用する客はどう思うか。世の中、不思議なもので負け組み同士が引っ付き、勝ち組通しが引っ付く。苦しい時ほど本業回帰。今の顧客に本来必要としている商品を提供する事。使命を忘れると命取りになる。お手本は同業クラスのスーパーで伸びている事を見習うべし。

【タクシー料金初乗り1km世界で5位の日本。ライドシェア海外と同じく共存するか? 】
面白い記事に目が留まった。記者は日本のタクシー料金が世界で5番目に高いと指摘。理由は、これまで規制緩和が遅れて来ていると言う。海外ではライドシェアが普及して、プロのタクシードライバーでさえ使い分けしている運転手が多いと言う。例えば行きは、営業区域内で客を乗せて営業区域外まで行く。帰りはライドシェアに切り換えて客を乗せる行為が流行していると言う。だから行先によっても使い分ける運転手も存在すると言う。僕は、今の所ライドシェアは利用していないし、新しい物好きな知り合いもライドシェアの話はしない。配車アプリ「GO」が出来て劇的に便利になった。海外に比べて電車やバスなどの公共機関が充実して距離も長くないから海外に比べ割高かも知れないが、普通のタクシーで十分満足しているのではと思う。足腰が悪い高齢者などは利用する施設の送迎者や福祉タクシーも増えている。僕は福祉タクシーや巡回型小型バスを増やして欲しいと思う。さて日本型ライドシェアどうなるか。

【秋田駅弁製造老舗花善が「冷凍鶏めし」をアジア最大食品見本市に出品し、引き合い来る】
このところ各地の駅弁製造会社が凍結機を導入してレンジで解凍する「冷凍駅弁」を海外に販路を開拓して輸出する報道をよく目にする。今回は、秋田県の老舗駅弁製造会社の花善さんが人気の「鶏めし弁当」を冷凍して香港で開催されたアジア最大級の食品展示会に出展し、日本円で約940円で200食を完売し、タイやインドネシア、カンボジアなどから引き合いがあったと言う。アジアの経済成長は著しく、中間層の収入が増えて電化製品が急速に高まり、住宅事情も急速に伸びており、元々自炊する習慣が低く、夫婦共稼ぎも増え、物価高で日本レストランの値段が急増していて自宅でレンジして食べられ日本食のニーズは高いとされる。

【「置き社食」オフィス野菜のコンペイトウ10億円を調達。営業人員増強M&Aに充る】
一世風靡しかけた置き型社食のオフィスおかんが、コロナ禍を発端に低迷する中、追随した「オフィスde野菜」のコンペイトウがこの度10億7000万円を調達し、地方営業人員増強やM&Aの資金に充てると発表した。経済産業省や厚生労働省は健康経営を打ち出し企業を後押しする。人手不足が続く中、福利厚生を充実させ、社内や在宅において家事負担軽減や健康維持に注力する企業も増えており、特に社員食堂が無い中小企業や辺鄙な場所にある工場などからの需要が見込める。コンペイトウの8月の売上は、前年比8割増で現在の社員110人を160人まで増やす。又、惣菜やサラダを作るメーカーや地方のスーパーを買収したいと意欲を示す。今回の増資に加え、金融機関からも11億円借り入れした。そんなに設備投資が必要なのか。。弊社も取り組みに試算をしたが、貸し出し冷蔵庫や受発注に在庫管理納品代金回収に膨大な投資が必要。勢いの良い時は良いが、ある程度普及してからが大変だ。ウォーターサーバー置き型宅配と同じく投資がかかる割には儲からなく、値段有りきになる可能性が高い。

【業績悪化が続くサンクゼール。開業から1年で冷食新業態閉店。減損1億円】
2023年9月に冷凍食品が主力の新業態「メケル」をオープンさせ、3号店までを直営で展開した後にFCで店舗数を拡大する計画を白紙に戻して1号店を閉店し、今期1億円の特損を計上すると発表した。冷凍食品人気ブームに乗って専門店に近い日本各地のB級グルメやアジア料理の冷凍食品を取り扱ったが計画通りの売上客数が行かなかった。消費は物価などで確実に低迷しており、加えてネットで自分の好きなものを取り寄せるのでリアル店舗で持ち帰りにくい冷凍食品を購入する必要が無い。イオンやコストコなどは圧倒的に安い価格だから売れている。ネットでお取り寄せ出来る時代になり、セレクトシップやアンテナショップの存在意義はなくなったように思う。

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