代表堀田が時流を読んで思いをぶつける!ホッタの本音 今週のレポートNO.1028
【物価高で家飲み増え、第三のビール増税で説明しないCMが起爆剤でタコハイ爆売れ】
高止まりする物価高にも関わらず、国民の75%が働く中小企業の賃上げは追いつかず外食、仕事帰りの居酒屋が敬遠され、第三のビール酒税改正で実質値上げ。そんな中、「タコハイってなに味なの?って思うよね」今年サントリーが発売した「こだわり酒場のタコハイ」のどこか含みのある表情を浮かべた田中みな実の語り掛ける「あえて味を訴求しないCMが起爆剤となり、売上が好調に推移していると言う。1本あたり110円と第三のビールに比べかなり安い。
【コンビニ売上本格的に回復。既存店9月客単価1年ぶり減少、客数増加売上3.5%増】
多くの飲食店でランチが1,000円を上回る値段になり、その影響で250円前後の高級カップラーメンや高級おにぎりや調理パンに加え、低価格帯の少量のおつまみや菓子にスイーツ、アイスクリームなどが人気で客数が増えている。反対に、飲食店業界では人手不足も相まって経営破綻する店や閉店も増えている。大学や専門学校の入学金や学費はうなぎ登り。介護保険料に厚生年金保険料が引かれ、更に将来の年金受給不安に備えての貯金など昼飯予算500円までと考えている人が増えている。
【東京ディズニーランド開業当時から入園料3倍に。「変動価格制」を導入利益過去最高】
40年前開業時は3,900円。そして幾度か値上げを実施し、日によってチケットの価格を変える「変動価格制」を導入して現在7,900円~1万900円までの6段階を設定。海外では通販や宅配にも採用されだしている。おそらく日本も日にちや時間帯により値段が変わるようになるのは時間の問題と思う。又、1万円台の大台を設定したのは実験で、1万円を超えても入園するようなら更に値上げすると思われる。40年前の3倍はディズニーだけではなく、餃子の王将も100円から300円になった。それより驚くのは海外のブランド品や最近のホテルの価格は3倍どころの騒ぎではなく高級なものほど値段は高い。
【沖縄県など85の市町村で地価が1990年バブル期を上回り過去最高に。国喜び住民は。。】
2%の経済成長を目標に掲げる政府・自治体は、地価が上がれば固定資産税が増え助かる。日本は物価が安く、治安も良い事から日本人も外国人からも暮らしやすいと人気があったが、実質賃金が上がらない中での物価高。更には土地の値段が上がると苦しむのはそこで暮らしている人だ。何故こんな簡単なことが解らないのか。。自分さえ良ければそれで良いと言う人が増えすぎたように思う。確かに外国人労働者や外国人観光客や外国人の投資家、外国人起業家を受け入れなければならない事は分かるが、その前にリスクへの対応や整備を行わなければならない。このままでは日本は大変な事になる。経済はバブっていないのに物価・公共料金だけが上がる大変な時代に突入。人ははみ出され、デジタルフォーメーションは進む。特定の企業・人たちだけが儲かる超分断の時代がやって来た。そしてその先に待つ時代とは・・・歴史は繰り返される。
【外国人人材、もう安く雇えない。。実質賃金4割増。こんなこと考えている方が間違い】
労働者を安く雇いたいから外国人を採用したいと考えている事事態が間違っていると思う。人手不足だから外国人労働者に頼りたいと言うのなら解る。但し、賃金は日本人と同じにしている企業は、よく働くマナーの良い外国人労働者が集まり、安く差を付けている企業には外国人労働者も来ない。そんな安いから雇って来た企業はみんな困っている。理由は祖国の給与水準が上がりやすく雇えなくなって来たからだ。この事は海外で工場を建て製造して日本に輸入して来た会社も同じで、特に円安の影響で儲からなくなっている。ユニクロは自社工場を持たずに世界各国440ケ所の協力会社と提携している。デジタル化も進めている。従業員も大切にしている。
【タクシーに行列、乗合タクシーにコンシェルジェサービスのバス運行など対策開始】
外国人観光客がコロナ前の水準を超え始め、コロナ前と違うのは東京に大阪に栃木や京都、奈良、長野など有名観光地が偏り、タクシーを待つ行列が途切れない。そこで乗り合いタクシーやコンシェルジュサービス付きの観光路線バスなどの運行を開始した。コロナ前の外国人観光客はタクシーは殆ど乗らなかった。食事もコンビニで買ってホテルの部屋で食べている人も多かったと聞いていたが、コロナ明けは全く逆で富裕層が来日。高級レストランに高級ホテルが人気で、タクシー待ち。。コロナ中に運転手が辞めたタクシーに観光バス会社も運転手不足に嬉しい悲鳴を上げている。そんな中、女性のドライバーが急増している。
【「良いものをより安く」⇒「良いものをより高く」2024年の福袋、1億円越え登場】
消費の反応は早いなぁ。。何と1億円の福袋が登場した。大丸東京店は24年は辰年にちなんで竜を彫刻した水晶を1億1,000万円で販売。絵画の福袋が2,024万円。ウイスキーの福袋777万円など東武百貨店は純金のお銚子や大判などセットにした福袋を2,024万円。高島屋は車に乗せて運べるムービングサウナ220万円、銀座松屋はパールネックレスやイヤリングセット福袋220万円など各社高額品を品揃えしたのが時代背景を物語っている。「良いものをより安く」⇒「良いものをより高く」時代を反映している。
【アマゾン営業利益4.4倍、売上微増、利益拡大 時代背景】
一時はコロナ規制解消でリアル消費が上向き、ネット消費が落ち込んで広告収入も落ち込んだが一巡して2023年7月~9月期決算で米アマゾンの売上が前年比13%増。日本円にして約21兆5,000億円。着目したいのは営業利益が4.4倍になった。宣伝費の削減や物流改善、人員整理などコストの見直しとプライム会費値上げなどにより利益を大幅に改善した。売上微増、利益大幅拡大、これも時代背景だ。
【米国金利5%に上昇受け、1ドル151円台。円・株・債券、トリプル安、長期金利上昇】
26日東京株式市場で日経平均株価の下げ幅が一時700円を超えた。長期金利は0,885と2013年7月以来の高値となり、日銀も1%を容認した。外国為替相場は1ドル150円48銭を付け、30日に151円台となった。米国の政策金利引き上げの影響によるもので、日本の住宅ローンの固定金利が12年ぶりの高水準となった。市場ではクリスマスに一段と下がるのではないかと心配している。原材料の高騰に地価の高騰で驚くほどの値段になっている新築物件に加え、固定資産税も上昇。これに住宅ローンの金利が上がるとトリプル高どころではない。。
【給食事業者の3割が赤字、6割強が業績悪化、低価格で入札受注して金回す】
9月に突然事業を停止した学校給食を主力事業にする広島市本社のホーユーは、負債総額16億8,000万円で破産手続きを開始した。帝国データバンクによると、2022年度全国の学校給食事業者の3割が赤字、6割超が業績が悪化していると言う。原因は入札制度による価格競争だ。赤字が続き借入れが増えると金融機関からお金を借入出来なくなり資金繰りを改善しようと無理をして入札し、人件費などコストを抑えてギリギリでやりくりする。そこにコロナなどで利用者が減る。又は物価高で仕入れコストが上がる。公共料金が上がるなどすると赤字になる。入札価格を上げると仕事がなくなり資金繰りが出来なくなると言う悪循環。。既に3割が赤字と言う事が業界が儲からない業態に陥っている。そこに付け込む企業も出て来る。。