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代表堀田が時流を読んで思いをぶつける!ホッタの本音 今週のレポートNO.1095

【値上げをしないサイゼリア。国内利益減少。中国は売上が減り業績不振で株価下落】
物価高騰が続く中、値上げしない戦略で売上を伸ばしていたサイゼリアの国内営業利益が落ち込み15%減少。頼みの中国も景気減速から売上が上海・香港3地域で前年を割り込み、業績不振にも関わらず低価格戦略を変えない姿勢にも反応し、1月に入り株価が下落した。国内来店客数はコロナ前の2019年1億6100万人を昨年2024年8月期に1億7800万人と上回ったにも関わらず、営業利益は過去最低の1.9%に留まり、コロナ前より低下しており、損益分岐点ギリギリまで来ている。どうするサイゼリア。。

【キリン、好調なクラフトビール事業一人負け。国内需要2% マスマーケティング無理】
好調なクラフトビール業界にも関わらず、「よなよなエール」含むスーパーの酒売り場のチルドオープンケース陳列でよく見かけるキリンのクラフトビールが苦戦している。要因は、好調と言えど国内需要は米国に比べてまだ低く、それぞれ独自の味に顧客が自分に合う味や色んな味を求めて楽しんでいるにも関わらず、従来のテレビCM主体のマスマーケティングや繁華街での試飲イベントを展開して成果に繋がって無いと指摘されている。地方の家族経営零細企業の弱者の戦略が求められる。大手では無理。

【株式会社ヒライ お弁当に単品惣菜、おにぎりやサンドイッチにカップラーメンに菓子まで豊富な品揃えとオリジナルメニューで差別化に成功。熊本中心に500店計画】
1968年総菜の製造販売する「平井商店」として創業、路面店の持ち帰り「弁当ショップ」を軸にスーパーやショッピングセンター内のテナントショップも展開し、九州・沖縄の地場の外食売上トップのファミリーレストラン「ジョイフル」や、豚骨ラーメンの「一蘭」に続く規模まで成長している。手作り感の創作弁当に単品総菜の品揃えを強化し、競合の持ち帰り弁当店と差別化してコンビニを意識し、カップ麺やお菓子まで揃える事で成長してきたが、課題は年間1万トンを超えるお米の仕入れが2倍になり、海外から仕入れている食材も高騰しており、対策としてセントラルキッチンの自動化と生産を上げる機械の導入を行い対応していると言う。

【マグロの完全養殖ほぼ消滅。マルハニチロは生産8割減、ニッスイや極洋は撤退した】
近大が先かげて人口ふ化させたマグロを5年かけて育てる完全養殖に成功させ、世界的にまぐろ漁獲量が制限される中で完全養殖は注目されてニッスイやマルハニチロや極洋など大手水産会社が一斉にまぐろの養殖を初めたが、近年餌代が高騰して採算に合わない上に、天然まぐろの漁獲枠が拡大され価格が減少した事も有り、ニッスイも極洋も撤退し、マルハニチロも8割減らすと発表した。但し、まぐろの養殖は一旦辞めると復活させるには10年かかるため難しい選択だ。魚の養殖は世界的にみて畜産を超えて拡大している。今後どう見ても魚の養殖は必要不可欠だと思う。サーモンに切り換えればいい。

【マルハニチロ「魚食をリデザイン」。政府や企業と連携を図り日本の水産業を支える】
「魚のトレーサビリティー(生産履歴の追跡)」の確保は重大な課題。日本国内の水産物は不十分で、輸出に支障が生じている。どこの海域でいつどれだけ漁獲し、サイズはどうだったか。漁船に機器をつけ、データーを把握すれば天然魚の価値は上がる。水産業を持続するには欠かせない。養殖は世界的に飼料が高騰し、温暖化や赤潮や台風の影響により高騰して西日本に集中している養殖場を北に増やす事や生け簀を低くするなど工夫が欠かせなく、水産事業で利益を出すには加工は必須である。

【2月の食品値上げ1656品目。米の価格高騰や人件費の上昇が影響。冷食や菓子加工食品】
今年も値上がりが続いている。米の高騰に人件費の上昇が影響しており、大手冷食メーカーは一斉に米飯類、チルドメーカーも麺類、タレなど調味料、米菓やチョコレート類が一斉に価格改正された。早ければ4月にも累計で1万品目を突破し、年間では昨年の値上げ1万2520品目を大幅に上回る1万5000品~2万品に到達すると言う。ベースアップは実施するものの賞与(ボーナス)で調整(年収は同じ)する企業も多く、倒産企業に倒産予備軍は過去最多を更新しており、実質賃金が伸びないサラリーマンは多い。

【寒さ「低体温」で死亡 年1000人以上。熱中症を超え65歳以上8割低栄養が原因】
かつては「凍死」とひとつに分類されていたが、1995年以降「低温」による死亡と区別されるようになり、死者数は毎年1000人を超え、2023年は1354人 10年間で比較すると熱中症死者数は1万971人に対して低温死者数は1万3124人と低温による死者の方が多い。又、家で発症した65歳以上が8割で低栄養などにより体力が低下している人だと同対策委員長の医師が言う。寒くなると体温が維持できず、家でも低温になり易い。室温18℃以上に保つ事と低栄養にならない事だと指摘する。熱中症も低温障害も栄養バランスの取れた食事と軽い運動が健康寿命延伸の秘訣だ。

【休日・休憩時間、都心のカフェパンク寸前。滞在時間長く、随時混雑。カフェ難民増加】
リモートワークの普及、SNS利用にインバウンド客の増加に都心部の賃料高騰で出店が出せない等の理由で都心部のカフェが休日やお昼休憩、仕事帰りの夕方は常に満席状態が続き、カフェ難民が増加。そこでオフィスを改良し、異なる階にラウンジを設置してランチ難民やカフェ難民の解消も含め、従業員の福利厚生に充てる企業が増えて来た。

【ニチレイ2024年4月~12月の連結決算は売上4%増、営業利益7%増、依然冷食好調】
冷凍食品大手のニチレイの発表によると、値上げの影響で売上より営業利益の方が増加したと発表。共働き世帯や働く65歳以上の高齢者が増え、冷凍食品の需要は増えており、再三実施した値上げでも購買は落ちずに単価が上がり、利益は更に増えたようだ。お米の高騰の影響で2月にも更なる値上げを発表しているが、お米の値上がり率より冷凍米飯の値上げ率の方が低いので、更に売上は伸びると思う。複雑な流通経路を通り販売される食材に比べると、直接大量に安定的に買い付ける方が価格は安定しているようだ。

【苦戦が続くサンクゼールの25年3月期の純利益が81%予想から58%への上方修正】
コロナ以降商品のニーズが変わり苦戦を強いたげられている常温食品中心のセレクトショップとECを展開するサンクゼールは、2025年3月期の連結決算が売上2%増の195億円、営業利益は39%減の7億8200万円を見込むと上方修正した。上方修正した要因は、11月から年末にかけてギフト需要に併せ値上げを実施した事が影響。但し、年間通じてでは仕入れやコストが上がるまでは価格に転換出来ていない事が解る。売上は多少減少しても利益を優先するべきだと思うが、上場企業の悲しさで苦労している。

【餃子の王将22年以降5回目の値上げ。餃子西日本は7%上がり341円、東は363円に】
昨年6月以来の2022年以降5回目の値上げに踏み切る王将フードサービスは、出来る限りの努力を重ねてきたが原材料などの費用高騰を補えなかった。特にコメの値上げが厳しいとコメントした。今回値上げ幅が165円と最も大きくなるのは五目そばで、西日本は770円で27%高、東日本では825円の25%高に上がる。でもラーメン専門店よりは安い。特にオフィス街や繁華街などは家賃も上がり大変だ。客数売上が損益を大きく超えている店は値上げにより多少客数と売上が減っても利益を確保できるが、損益ギリギリの店は値上げに慎重にならざるを得なく、食材を減らす、メニューを減らすなど対応すると客足が減ってそんな程度で今回のインフレを吸収できないのが現状。勝ち戦の王将の餃子でも5回も値上げしなければならないのが飲食店の環境だと捉えるべき。飲食店は品質と味を落としては絶対に行けない。その為には値上げも仕方ない。

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