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廣瀬先生の徒然日記Vol.003

皆様、年末年始、飲み過ぎ食べ過ぎではありませんか?
私はこの年末は、例年以上に忘年会だらけで胃袋と肝臓が疲れているところに、正月にトドメを刺す事態となっています。
近年、一昔前のような派手な忘年会はなくなったものの、それでも忘年会とお正月はなくならないものですね。

昔の人は偉かったとよく言ったもので、七草粥と小豆粥は、弱った体に良いと、よく考えられていると思います。スーパーでは七草粥のセットを売っているので、何処の家庭でも作りやすくなっています。私が子供の頃は、そんなセットはなかったので手に入るもので母が作ってくれていたのを思い出します。私の友人に、七草粥を食べるために(作るために)、長男が家に帰らないといけないという人がいます。まだ、そんな風習があることに驚きますが、季節の習慣がなくなりつつある日本では貴重なのかもしれません。京都の寺社の中には、参拝者に七草粥や小豆粥を振舞うところもありますので、1月7日(七草粥)と1月15日(小豆粥)に足を運んで伝統行事を堪能されてもいいですね。

ところで、七草粥と小豆粥の栄養について紹介しようと思います。1月にはぜひ作ってみてください。邪気を払い万病を除くといわれる七草粥は、元々は中国の習慣で、日本では平安時代から始められて鎌倉時代に定着したと言われています。
七草とは、芹(セリ)、薺(ナズナ)、御形(ゴギョウ)、繁縷(ハコベラ)、仏の座(ホトケノザ)、菘(スズナ)、蘿蔔(スズシロ)です。これらの七草は、今のところ次のような効果がある成分が含まれているとされています。セリは免疫力を高める他、食欲増進、解熱や神経痛、肝機能を強化、便秘、ナズナは肝臓病や高血圧、ゴギョウは気管支炎の緩和や咳を止める、ハコベラは利用効果や止血作用、ホトケノザは解熱・鎮痛作用、スズナには消化促進・むくみ解消、スズシロは胃腸の調子を整え、便秘に効くと言われています。
 小豆粥は、小正月と呼ばれる1/15に小豆粥を食べることで1年間の邪気を払い疫病を除くといわれており、七草粥同様、無病息災を願う新春の習わしです。元々は中国の風習で、平安時代に日本に入ったとされています。小豆そのものは、日本には3世紀頃伝わり、古事記や日本書紀にも小豆が登場します。歴史が古いですね。


小豆には、美味しいだけでなく食物繊維やビタミンなどの栄養素がたっぷりつまっているのをご存知ですか?
小豆は必須アミノ酸を含む良質なタンパク質で、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がバランスよく含まれています。食物繊維は腸内環境を整えて善玉菌の活動を活発にするために欠かせないものです。糖の代謝を助けてエネルギーを作り出すビタミンB1を多く含みます。それに、抗酸化作用をもつポリフェノールをサポニンを多く含みます。小豆のポリフェノールは豆類の中でも特に含有量が多く、輸入小豆よりも北海道産の小豆の方が高い活性が認められているそうです。サポニンは、ポリフェノールと同様に強力な抗酸化作用を持つと同時に、中性脂肪を低下させるという作用もあります。
その他、亜鉛、カリウム、鉄も含まれています。
良い事尽くしなので、新年には、ぜひ七草粥や小豆粥にチャレンジしてみてくださいね。

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