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廣瀬先生の徒然日記 vol.017

今年も花粉の季節がやってきましたが、皆さんは大丈夫ですか?
花粉対策は、家内に持ち込まない、体に付けない、体内に取り込まないことが大切です!

みなさんの中には、アレルギー、風邪やがんなどに対する免疫って、何が違うんだろう?と疑問に思われる方がいるかもしれません。アレルギーと風邪やがんへの免疫は、体内の免疫反応が、異なるルートで異なる白血球がそれぞれ関わっており、ちょっと複雑です。いずれも、体内に侵入した異物に対する防御反応で、人にとって有害な異物に反応して体内から排除するのが免疫反応であり、我々の体を守るためには必要なシステムです。しかし、アレルギーとは、特定の人の体内で、本来、無害であるはずの異物(抗原、アレルゲン株式会社に対して免疫反応が起こってしまうことをいいます。したがって、アレルギーは全ての人に起こるわけではありませんが、最近増えています。


特に、話題になっているのが花粉症です。
花粉症は、アレルギー性鼻炎の一種です。アレルギー性鼻炎は、花粉やダニ、ハウスダストなどが原因となり鼻粘膜に生じるアレルギー疾患です。アレルギーは、I型からIV型まで4つに分類され、アレルギー性鼻炎はⅠ型アレルギーの代表的疾患です。I型アレルギーはIgE抗体によってアレルギー反応が起こります。体内に花粉やダニ・ハウスダストの抗原、つまり原因物質が体内に入るとIgE抗体がつくられます。このIgE抗体が白血球の一種である肥満細胞や好塩基球の細胞膜に付着することでアレルギー性鼻炎が発症します。

では、アレルギー性鼻炎の治療にはどんなものがあるでしょう。
アレルギー性鼻炎の治療は、抗原除去・回避、薬物療法、手術療法、アレルゲン免疫療法の4つの方法があります。治療の基本は抗原の除去と回避ですが、実際の診療においては薬物療法が中心となります。「抗原除去・回避」については、洗濯やコート、マスク、メガネによって各個人で対処するのが代表ですね。花粉防御のマスクは、その製品の品質が格段に向上しました。最近の有効な情報としては、スギ花粉情報があります。近年、最も技術的に向上したのが、スギ花粉飛散情報といえます。いつどこに花粉が飛散するのか詳細に把握できるようになり、花粉症の人にとっては、この情報を有効に活用することができるようになりました。
薬物療法は、様々な医療機関の医師が処方できる治療法ですし、市販品もありますから、花粉症の方は一度は受けている治療法といえるでしょう。その一方、花粉症の薬は多数・多種類の薬がありますので、自分に最も合う薬も見つけるまで時間がかかるのかもしれません。


アレルギー性鼻炎に対する薬物療法の治療指針としては、一般的には抗ロイコトリエン薬や抗ヒスタミン薬、点鼻ステロイド等が中心となります。しかし、薬には副作用がありますので、最も自分に合う薬物療法を医師と相談しながら選択して行く必要があります。例えば、第1世代の抗ヒスタミン薬によって注意力の減退,傾眠および認知機能の障害などの中枢抑制作用が発現します。第2世代の抗ヒスタミン薬は血液脳関門を通過しにくいので、中枢神経系に対する副作用の可能性が低いとされています。

では、アレルギー性鼻炎に対する手術療法はどんなものがあるでしょう。
対象となる方は、特に鼻づまりの症状が強い方、飲み薬や点鼻薬が効きづらい方、できるだけ薬を飲みたくない人、妊娠を考えている方などです。また、短期で効果を得るために手術療法を選択する場合もあるようです。手術療法としては、複数ありますが、例えばアルゴンプラズマやレーザー照射によって粘膜表面を蒸散させる手術であり、日帰り手術になります。
また、近年は、免疫療法も注目を浴びています。薬物療法や手術療法が対症療法であるのに対して、免疫療法は長期的な改善を期待できるアレルギー性鼻炎に対する唯一の根治療法です。免疫療法は、以前より皮下に抗原を投与する皮下免疫療法が行われてきましたが、2014年より実施可能となったスギ花粉症患者を対象として舌下免疫療法(sublingualimmunotherapy;SLIT株式会社)が行われるようになりました。舌下免疫療法は、皮下免疫療法よりもより安全な治療法であると考えられ期待されています。しかし、少数ですが、全身性の副作用が発生したという報告がありますので、実施の検討は医師と良く相談してくださいね。
 
アレルギーの根治は一筋縄ではできません。医療機関での治療、そして生活習慣を見直しましょう。免疫力を上げる、というより、アレルギーの場合免疫バランスを整えると考えた方が良いでしょう。生活習慣は、食事、睡眠、運動など様々な改善が必要になります。そのまえに、花粉症であるか否かセルフチェックしてみましょう。厚生労働省から出ている図を示します。でも、あくまで目安ですので、ちゃんと医師の診断を受けてくださいね。

 
厚生労働省から花粉症の民間療法のその効果についても発表されています。
アンケートしたのは下の項目で、患者さんのアンケート結果も紹介します。

花粉症に対する民間療法 (厚生労働省HPより)

  • 健康食品
    霊芝(抗アレルギー作用)、甜茶(化学伝達物資遊離抑制、シソ(TNFα抑制)、羅漢果(活性酵素抑制)、南瓜種(IgE産生抑制)、アマランス(抗ヒスタミン作用)、紅花、パパイアエキス、クロレラ、 花粉食、ニンジン紅茶、シジュウム茶、スギの葉エキス、花粉すっきりグミ、 優喉茶、ヘテロフィラ、天然にがり、アロマテラピー、エゾウコギ、 リノレン酸摂取、リノール酸摂取制限、うずらの卵のホモゲナイズ、 天然ミネラルエキス
  • 一般食品
    ヨーグルト・乳酸菌剤・ジャガイモ(ビタミンC)・ネギ・ニンニク・ニラ・ショウガ・ウド・フキ・シナモン(身体を温め冷えに強くなり、花粉症発作に効果)、ピーナッツ・干し柿・ゴマ・ユリ根(鼻閉による乾燥症状に効果)・クズ・ゴボウ・ハッカ・キクの花・ミョウガ・スイカ・ナシ・柿(急性副鼻腔炎の合併に効果)・山芋・ウコギ・ドジョウ・エビ(花粉症発作のだるさに効果) わかめ、大根おろし、カフェイン


私からは、微生物と食事の話をしましょう。
皆さんの身体のなかには、ものすごく沢山の微生物が棲んでいいます。
口の中、脇の下、腸の中などに、多種多様な微生物が棲んでいます。微生物は、ただ身体をすみかに借りているだけではなく、身体の中の各器官にいる微生物たちは、皆さんの生理機能に影響を与える働きをしています。この身体のなかの微生物の生態系を「マイクロバイオーム(微生物叢株式会社)」と言います。最近、テレビでも話題になっていますので、皆さんの中には耳にしたことがある人もいるかもしれません。腸内のマイクロバイオームは最も多種多様で、そこで何が起こっているのかはまだ一部しか解明されていません。代表的な働きとしては、人間に食事と住処を与えてもらい生活させてもらっており、それに対して腸内細菌は人間の健康に欠かせない、様々な代謝産物を作り出してくれます。つまり、人間が持つ消化酵素では分解しきれなかった食べ物を分解して人間に栄養を供給してくれたりしていると言われています。
他にも人間の免疫システムに深く関与していることがわかってきました。微生物が良く働ければ健康になり、悪く働ければトラブルを引き起こします。その鍵を握るのが食習慣やメンタルヘルスで、良い微生物にとって良い食べ物を食べ、ストレス無く生きているとマイクロバイオームが良くなるというわけです。腸内には多種多様の微生物がすんでいますが、大きく分けて善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類の菌が住んでいます。大まかには2:1:7の割合です。腸の中では善玉菌と悪玉菌がいつも激しい生存競争を繰り広げています。

日和見菌は、面白いことに、善玉菌が優勢になれば、善玉菌に味方をします。悪玉菌が優勢になれば悪玉菌の味方をします。
善玉菌は、人間が食べた食事、例えば食物繊維を消化し、健康維持に大切な、多種のビタミン、ミネラルを生産します。また、免疫力増強に関わっていることがわかっており、癌やその他の細菌に対抗する力を生み出しています。その他、血中のコレステロールの低下、肥満、便秘、下痢を防いでくれまています。一方、悪玉菌の勢力が優勢になると、アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症、癌細胞の増加、うつ病、肥満、糖尿病、認知症、自閉症、等のあらゆる病が出てきます。

では、どのような食事をしたら、善玉菌と悪玉菌をコントロールできるのでしょうか?
悪玉菌が増える食事は、インスタントラーメン、炭酸飲料水、甘いお菓子類、菓子パン、アイスなどの冷凍菓子、スナック菓子、食品添加物の多い食品、過食、間食、夜食、タバコ、飲酒、肉の食べ過ぎ等です。
一方、善玉菌は主に食物繊維を必要としています。食物繊維は、野菜全般、根菜類、果物、海藻、等に含まれています。特に最近、良い食事として、具体的よく言われているものは、発酵食品です。乳酸菌、ビフィズス菌などです。乳酸菌と聞くとヨーグルトを発想しますが、ヨーグルトだけでなく、納豆、味噌、醤油、漬物、チーズ、塩麹、キムチ、梅干し、なども含まれています。

私達が腸内環境を整えるためには、もちろん、発酵食品だけでなく、いろんなものをバランスよく食べてください。
それが「腸内フローラ」を整えることになります。

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