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プロが語る「食品通販」の世界 vol.029

マーケティングの基本は「時流適応 力相応一番」!「5つの事業」に力を注ごう!

2回に渡り、私が経営する食品業界専門のコンサルティング会社「リライズコンサルティング株式会社」が、2020年10月に開催した創業5周年記念特別セミナーの内容をお伝えしました。マーケティングの基本は「時流適応 力相応一番」であり、「時流に適応し、分不相応な領域ではなく、力相応に一番になれることに集中する」ことが大切です。お伝えした「5つの時流+1つのキーワード」について、早々に適応していきましょう。

  1. 【時流1】人口減少・高齢化
  2. 【時流2】雇用の流動化+働き方・働きがいの変化
  3. 【時流3】所得の二極化
  4. 【時流4】ニーズの細分化
  5. 【時流5】消費方法の変化
    +DX(デジタルトランスフォーメーション)

さて、時流1、時流2から導かれるものは、「『低投資』で、デジタル技術によって『業務の平準化』、『テレワーク対応』が可能な、専門店の強みを活かせる『大商圏型』の、『成長市場』のビジネスに参入し、『高生産性』を実現する方向性となります。これらが今求められている時流であり、適応に向けて動き出すべき方向性となります。食の業界において、これに該当する事業は次の5つです。

  1. 1. ネットショップ(BtoC-EC)
  2. 2. WEB卸(BtoB-EC)
  3. 3. 宅配
  4. 4. 輸出
  5. 5. WEB販促

食の業界において今後の時流に適応するものは5つしかないのですから、これらの事業に取り組み、これらの事業が成長する中で、気づけば全社的なDX(デジタルトランスフォーメーション)が達成されていたという流れを作りましょう。同じ努力をするのであれば、「成長期の事業に力を注いだ方が実りは大きい」ものなのです。実際、これらの事業に力を入れた結果、直近では「過去最高売上を更新する会社が続出しています。

「過去最高売上を更新する企業が続出!「売上構成比を変化させて事業拡大を!

弊社の支援先に、熊本県の食品メーカーである(株)千興ファーム様があります。馬の生産~加工~卸売~小売店・飲食店まで展開している会社であり、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けました。飲食店への卸売や直営の飲食店はもちろんのこと、観光立地にある小売店も打撃を受け、一時は前年比で大きく売上を落としていました。そんな中、2020年12月からは毎月過去最高売上を達成しています。

千興ファーム TOPページ

起爆剤となった事業が、「通販事業」と「ふるさと納税」になります。コロナ禍において、「飲食店の味をご家庭で味わう商品」が人気となり、通販事業は大きく伸びて今期は年商3億円ペースで推移しています。また、ふるさと納税は12月単月で月商3.5億円を超える結果となりました。これらの事業が牽引することで、2020年12月からは全社的な過去最高売上を達成し続けています。大阪市中央卸売市場にある(株)三恒様も、大きく躍進を遂げている1社です。コロナ禍において、「素材、製法として製品価値が高い商品」の需要が高まった結果、うなぎ、いくら、明太子、カニ、数の子といった高級商品が好調に推移しています。通販事業は大きく伸びて、立ち上げ3年目で年商1.5億円以上まで成長しました。結果、現在は全社的な過去最高売上を達成し続けています。

三恒 TOPページ

山形県で焼肉店を運営する(有)肉のさかの様は、まさにコロナ禍で大きな影響を受けた飲食事業がメインの会社です。飲食店に併設する形で精肉店を持っており、飲食店、精肉店ともに大きな打撃を受けました。そんな中、米沢牛の通販事業は大きく伸びて年商1.5億円以上まで成長しました。通販が牽引する形で、現在は全社的な過去最高売上を達成し続けています。

肉のさかの TOPページ


これらの会社に共通するのは、「通販事業の過去最高売上」だけではありません。通販事業が牽引することで、「全社的な過去最高売上」を達成しているということです。
もともとの売上構成比のまま拡大したのではなく、大きく売上構成比を変化させながら全社的な過去最高売上を達成しているのです。時流に適応した5つの事業を軸に、今こそ全社的なあり方を見直す時でしょう。

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