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廣瀬先生の徒然日記 vol.008


今年は梅雨入りが全国的に早いようですね。気象庁の速報値を見ると、10日以上早いようです。
早く梅雨入りするなら、早くあけて欲しいですが、そうなると、夏が早いってことになりますね。
※今年の梅雨入り予想図(5月8日更新、気象庁調べ)はクリックして拡大できます。

梅雨とは? – 梅雨入り、梅雨明けとは?

梅雨(つゆ)とは、晩春から夏にかけて雨や曇りの日が多く現れる気象現象で、また、その期間をさします。晩春~夏頃には、オホーツク海高気圧と太平洋高気圧の間に梅雨前線ができます。梅雨前線の生成には、ヒマラヤ山脈による偏西風の蛇行が関係しています。蛇行した偏西風が日本付近で合流する事と、偏西風の蛇行により、オホーツク海高気圧を作る事に関係しています(※南海上に停滞する梅雨前線図参照)。太平洋高気圧の勢力が増すと梅雨前線も北上していき、やがて消滅、梅雨明けとなります。

梅雨の期間に入る事を「梅雨入り」、梅雨の期間が終わる事を「梅雨明け」といい、梅雨入り、梅雨明けともに全国10箇所ある、地方予報中枢官署(気象台)から発表されます。

梅雨時の体調不良について。。。

梅雨時期の体調不良は漢方では「湿邪(しつじゃ)」というそうです。
この湿邪とは、簡単に言うと「余分な水分」が引き起こす様々なトラブルで「環境など外からの影響」と「体の中からの影響」の2つに分かれます。

  1. 「環境など外からの影響」は漢方の世界では、湿度が高くなることによって、汗腺が塞がれて汗が出にくくなるとされていて、運動によって発汗を促したり、湿をとり発刊作用のある食材を食べるのがよいとされているようです。
    食べ物としては、ネギやショウガが良いそうですよ。
  2. 「体の中からの影響」は水分代謝の不調や、飲食物の不摂生を言っています。水分代謝の悪い人は、湿を溜め込みやすく、梅雨の時期には、頭痛や吐き気、食欲不振を引き起こしやすいそうです。このような人には、利尿作用のある小豆や大豆などの食品がいいですよ。飲食物の不摂生のあるひとは、冷たいものや甘いものの飲み過ぎ食べすぎを控えると共に、体をあたためる食材、ショウガやネギ、にんにくなど摂取するといいですね。

現代では、外からの影響は湿度そのものだけではなく、さまざまな問題があります。

そう、カビやダニによるアレルギーです。。。
実は、私もハウスダストとダニにアレルギーがあり、いつもこの時期はダニとカビとの戦いです。主要アイテムの除湿機と布団乾燥機はフル活動。ダニはどんな家にも住みついています。屋内に常時生息するダニの種類は約40種類。なかには無害なものもありますが、最も多く生息するチリダニはアレルギー性疾患の元凶といわれ、死骸や抜け殻、糞までもが強く害を及ぼします。アレルギー性ぜん息や鼻炎などの吸入アレルギーのほかにも結膜炎、皮膚炎の原因にもなります。全滅させるのは不可能ですが、1平方メートルに100匹程度に減らすことは可能で、そうできれば被害を受けることはありません。

ダニが繁殖する条件とは?

第一条件は高温多湿。。。温度20~30℃、湿度60~80%を好むため、日本の梅雨明けから夏は爆発的に繁殖します。
対策としては、湿度が55%以下では増殖しないので、除湿機やエアコンのドライ機能をフル回転させるのも良いですが、電気代がかかるので喚起、扇風機、除湿機、エアコンをそれぞれ組み合わせて賢く使いましょう。布団は布団乾燥機を使って。温度50度以上、30分でダニは死滅します。天日干しの場合は温度50度以上にはなりませんが、布団の湿気を除くことができていいですよ。
第二条件はダニのエサ。。。ダニの種類によって違いますが、たいていのものはフケ、垢、食べカス、カビなどを好みます。特にカーペットは帯電防止剤を吹き付けてから掃除機をかけてね。
第三条件はダニの住処。。。畳、じゅうたん、ふとん、ぬいぐるみ、家具のすき間、部屋の隅など。お掃除グッズを使ったり、洗濯できるものは洗濯したり、アレルギーのある人は気をつけなければなりませんが、神経質になりすぎるのもよくありません。神経質になって大掃除のようになるよりも、お手軽に掃除できるようなアイテムで簡単にできる工夫をしてください。

ダニ以外にも特に梅雨時に気を付けることが。。。

ダニよりもカビの方が、いろんなものを栄養源にします。プラスチックや石鹸までも。。。
一方、カビの多くは湿度80%以上で生えやすくなりますので、湿度コントロールが一番大事です。

アレルギーにもいろいろ

2月以降、花粉アレルギーの声が聞こえてきますが、ダニやハウスダストのアレルギーもアレルギーが起こるメカニズムは同じです。何に反応するのかが違うだけ。
ですから、ダニ・ハウスダストのアレルギーの人は、花粉症の時期によくCMで出てくる薬を使用することができます。
アレルゲン(ダニやハウスダスト)を取り除くことが重要なのですが、それでも症状が残って困っている人は、アレルゲン免疫療法という治療法もありますので、アレルギー科、耳鼻咽喉科、皮膚科、内科、小児科で相談するのがよいでしょう。取り扱っているかどうかも含めて聞いてみるといいです。


以上のように、梅雨の時期には気分が滅入ったり、いろいろと気を付けなければならないことが多いですが、
上手に乗り切って夏を迎えましょう!
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