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プロが語る「食品通販」の世界 vol.024

1.Yahoo!やGoogleといった検索エンジン経由で集客する手法

(1)SEO対策
前回のコラムより、ネットショップの新規集客について詳細をお伝えしています。売上アップの基本は「客数アップを優先する」ことであり、一時的に店舗全体としての客単価が落ち込むとしても、新規客の獲得を優先することです。そして、その中でも「検索エンジン経由」の対策を優先することです。検索エンジン経由の顧客は「目的買い(目的来店)」であり、これらの顧客を獲得することが第一歩となります。
そんな検索エンジン経由の対策の1つ目が、「SEO対策」です。SEO対策は「Search Engine Optimizationの略であり、日本語では「検索エンジン最適化」などと呼ばれています。検索エンジンの検索結果上位に、自らのネットショップを表示させる施策です。SEO対策には、内的SEOと外的SEOがあり、内的SEOとは「自社の内部で完結するSEO対策」のことであり、外的SEOとは「自社以外のサイトも関係するSEO対策」のことです。
主な対策としては、以下になります。

  1. ①【前提】自社にとって重要な「単品レベル」ワードは明確か?
  2. ②【内的SEO】キーワード、タイトル、ディスクリプションは最適化されているか?
  3. ③【内的SEO】TOPページキーワード数は競合に比べて十分か?
  4. ④【内的SEO】インデックス数は競合に比べて十分か?
  5. ⑤【外的SEO】被リンク数は競合に比べて十分か?
  6. ⑥【外的SEO】Googleページランクの高いサイトからの被リンクはあるか?
  7. ⑦【管理】検索順位の定点観測を行っているか?

①【前提】自社にとって重要な「単品レベル」ワードは明確か?

その中でも、対策の基本となるものが「①【前提】自社にとって重要な『単品レベル』ワードは明確か?」です。
単品とは「顧客の購入単位」のことです。平たく言えば、「○○が欲しい」の○○に入るものが単品となります。まずは、自社が欲しいこの単品レベルワードを決定しなければなりません。このワードを決定しない限り、「何の検索で上位表示させるのか?」「検索における競合はどこなのか?」が決定しないのです。

②【内的SEO】キーワード、タイトル、ディスクリプションは最適化されているか?

内的SEOの1つ目が、「②【内的SEO】キーワード、タイトル、ディスクリプションは最適化されているか?」です。

キーワードとはHTML中に<meta name=keywords content=キーワード,キーワード>で「ページのキーワードを指定するタグ」、タイトルとはHTML中にタイトル「ページのタイトルを指定するタグ」、ディスクリプションとはHTML中に<meta name=description content=説明文>で「ページの説明文を指定するタグ」です。

つまり、皆様のネットショップ(ホームページ)には「重要なキーワード」「ネットショップのタイトル」「ネットショップの説明文」が裏で設定されているということです。このキーワード、タイトル、ディスクリプションは、検索エンジンが注目する情報の1つであり、SEO対策として重要な要素です。難しく考えず、単純に検索エンジンに対して「うちのネットショップはこの『キーワード』が重要ですよ」と知らせるものと考えれば良いでしょう。

現在のキーワード、タイトル、ディスクリプションは、ホームページの何も画像がない部分で右クリックし、「ページのソースを表示」をクリックすることで確認ができます。まずは、このキーワード、タイトル、ディスクリプションに、自社が欲しい単品レベルワードがしっかりと盛り込まれているでしょうか?盛り込まれていないようであれば、早急にネットショップ運営担当者、サイト製作会社に変更を依頼しましょう。

ちなみに、キーワードは「並び順」と「個数」も重要になります。重要なキーワードから順に並べていくこと、欲張り過ぎずに5個程度のキーワードを設定すること、キーワードについてはこの2点に注意しましょう。

また、タイトル、ディスクリプションは検索エンジンで検索を行った際、表示されるものです。キーワードとは異なり、タイトル、ディスクリプションは顧客の目に触れるものであることを忘れてはいけません。つまり、SEO対策を意識し過ぎて脈絡のないものになってしまうと、上位表示されたとしても顧客に押されにくいという事態を招いてしまうということです。

次回のコラムでも、引き続きSEO対策の重要ポイントについてお伝えしていきます。

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