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プロが語る「食品通販」の世界 vol.031

1.Yahoo!やGoogleといった検索エンジン経由で集客する手法

(2)リスティング広告

前回のコラムより、検索エンジン経由の対策の2つ目である「リスティング広告」について解説しています。リスティング広告には、検索エンジンで検索されたキーワードにマッチした広告が表示される「検索連動型広告、設定した特定のターゲットに広告が表示される「ターゲティング広告」の大きく2種類があります。どちらも、消費者の関心に連動した広告配信が可能なため、「見込み度の高い」顧客を獲得することができます。リスティング広告に関しては、以下の5点を見直していただきたいと思います。

  1. ①【前提】転換率は担保できているか?
  2. ②【前提】売るべき商品に送客できているか?
  3. ③【広告】広告媒体は適切か?
  4. ④【広告】広告内容は適切か?
  5. ⑤【売場】ランディングページは十分な要素、構成になっているか?

②【前提】売るべき商品に送客できているか?

前回のコラムでお伝えした通り、ネットショップにおいては転換率1%を担保できるか否かが大きな分岐点となります。この転換率1%を担保するために、様々な細かいテクニックが存在しますが、それ以前の問題として確認していただきたいのが「②【前提】売るべき商品に送客できているか?」です。転換率1%を担保できていない方は、まずはこの内容を疑ってみるべきでしょう。つまり、リスティング広告を漠然と全体で捉えるのではなく、「どこに送客しているのか?」を把握するということです。「全広告のうち、実は30%しか売るべき商品に送客できていなかった…」「売るべき商品だけを見れば、実は転換率1%を担保できていた…」ということはとても多くあります。自社の主力商品、つまりは競争力のある商品に送客しなければ、そもそも売れるはずもないのです。

③【広告】広告媒体は適切か?

転換率1%を担保できていないが、売るべき商品への送客はできているという方は、「③【広告】広告媒体は適切か?」を考えましょう。リスティング広告には、検索エンジンで検索されたキーワードにマッチした広告が表示される「検索連動型広告、設定した特定のターゲットに広告が表示される「ターゲティング広告」の大きく2種類がありますが、このどちらを重視すべきかは商品特性によって大きく異なります。ターゲットが明確な商品、シズル感のある商品は、ターゲティング広告の相性が良い傾向にあります。弊社の支援先でも、「糖尿病予防」というターゲットが明確な健康食品、「SNS」との相性が良いシズル感のあるスイーツやパンは、圧倒的にターゲティング広告の方が良い結果が出ています。様々な広告媒体をテストし、自社の商品にとって相性が良いものを見つけていくことが重要です。

④【広告】広告内容は適切か?

次に考えるべきことは、「④【広告】広告内容は適切か?」です。リスティング広告においては、文章で広告が表示される「テキスト広告」、画像で広告が表示される「ディスプレイ広告」があります。広告が表示された相手とミスマッチな内容であれば当然クリックされませんし、実際の商品と乖離した内容の広告であればクリックされても顧客が購入に至ることはないでしょう。つまり、顧客にマッチした内容であり、かつ自社の商品と乖離していない内容の広告を表示することが重要になります。また、「広告を押す」という行為自体も顧客にとってはリスクを感じる行為になりますので、お客様の声、メディア掲載実績、累計販売実績、ランキング入賞や表彰の実績などの信用訴求を入れることで、安心してクリックできるような工夫も必要です。

⑤【売場】ランディングページは十分な要素、構成になっているか?

最後に、「⑤【売場】ランディングページは十分な要素、構成になっているか?」を考えましょう。ランディングページとは、「広告をクリックした顧客が着地するページ」のことです。どれだけ適切な広告媒体に、どれだけ適切な広告内容を表示したとしても、着地したページの情報量が少なく、内容が適切でなければ、顧客の「不安」は払拭されず、購入に至ることもありません。食品の場合、「その商品が提供する価値を表現した動機付け」、「素材へのこだわり」、「製法へのこだわり」、「信用訴求」は必須になります。競合以上の情報量を用意し、確実に送客した顧客を購入へと繋げましょう。

次回のコラムから、2.Yahoo!やGoogleといった検索エンジン以外から集客する手法についてお伝えしていきます。

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