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ホッタの本音 今週のレポートNO.772

【「白いダイヤ」と呼ばれるニホンウナギの稚魚に「産地証明書」12月から発行】
値段が高騰している「鰻」にも関わらず、一昨年あたりから鰻の消費がうなぎ登りに上がっています。松茸同様に値段が高くなると希少価値性が高まり、ギフトや晴れの日になどに購入され、人気が出ます。昨年は楽天市場など通販の父の日は、これまで日本酒が一番売れていたのが鰻に逆転されたと聞きました。そんな中、密漁や産地偽装が後を絶たない事から、淡水事業組合など関係者が主体となり新たな組織「日本シラスウナギ取扱者協議会」を11月16日に発足させ、12月から産地証明書を発行すると発表。現状スーパーなどは日本の養殖池で育ったものに「国産」と表示を付けて販売していますが、稚魚がどこで獲れたかまでは把握されていなく、稚魚の主な漁場は日本、台湾、中国、韓国、北朝鮮の湾岸で獲れますが、水揚地により原材料の表記が異なります。これまでは養殖地を商品名や一括表示ラベルに記載していますが、証明書を発行する事で、表示が異なるようになるでしょう。例えば稚魚中国、飼育は鹿児島県など・・・この事により、国産稚魚の鰻は更に上がるでしょう。国産天然鰻の希少価値も高まります。父の日や敬老の日、お中元などギフトは「国産稚魚」「国産天然」鰻蒲焼、鰻丼の人気が高まるでしょう。現在の消費は圧倒的に日本人ですがが、インバウンドが増える中で、今後は寿司、天ぷらと同じように海外でも鰻蒲焼や鰻丼の人気が出ると思います。今後も鰻は益々うなぎ登りになるでしょう。

【味の素2019年3月期の純利益を下方修正】
こんな見出しが日本経済新聞で報道されました。中の記事を読むと、売上1兆1552億円、利益は前年並みの957億円になる見込みと従来予測の売上1兆1840億円、利益1030億円を下方修正した。市場が伸びている冷凍食品ですが、業務用もあわせ併せて競合も増え、珈琲もコンビニやマクドナルドに客を奪われ、「ラテ」や「オーレ」「抹茶・ほうじ茶」などにもシェアを奪われたように思います。得意の冷凍餃子も王将はじめ多くの企業が出品して冷凍餃子のシェアを奪われたと思います。マンモスは時流の転換期には弱い事が浮き彫りに。特にネット通販で食品が購入される人が増える中、検索して記事を読み込んで食べてみたい。と思う商品にも流れます。最近では購入理由に食材の産地を意識する人も増えて来ました。更に添加物も重要ですが、かつてのようなにんにく不使用などは関係なくなって来たように思います。今後は、価格と味はもちろん大切ですが、使用食材や作っている国、使用している添加物など売上に影響するように思います。

【新商品が当たり、唯一販売数量前年比増、株価一人勝ち、キリンホールディングス】
6月に販売目標を上方修正した第三のビール「本麒麟」その目標の8割を9月までに売り切り、年内再目標を上回るのは決定。イオンやコンビニとのPBも好調で、消費が縮む国内ビールメーカーで唯一前年比プラスを確保している、これを背景に株価も上昇、キリンHDによると本麒麟は過去10年間でネットもヒットした新商品になったと言う。ネーミング、デザイン、価格設定、味、マーケティングが重要でありますが、売れない市場であっても商品次第では「売れる」事を証明した。諦めるのは絶対駄目、最近の消費者の味覚の変化「力強いコクと飲みごたえ」てピッタリはまった事が超ヒットの原因だと思います。反対にソフトな口当たりの一番搾りは昨年までの勢いに陰りが見えています。消費者の味覚の変化に対応した商品開発が重要です。あれだけ流行っていたセルフうどんの丸亀製麺さんもリンカーハットもサイゼリアも急にお客さんが減少しているようです。太麺から細麺へ、関西の薄い味から関東の少し濃くてコクがあるあるだしにトレンドが変ったように感じます。・・・

【日本でも遂に海外の高級ブランドメーカーがネット通販に出店】
アメリカや欧米、中国では、高級ブランドメーカーがネット通販に出店したり、自社サイトを強化して売れていましたが、遂に日本でもスイスの高級時計フランク・ミュラーが「楽天市場」に出店しました。アルマーニはゾゾタウンに出品して好調な販売を受けて出品商品を増やし、他にも出店、出品先を広げる方針。そもそも高級ブランドはネットで売れないと言われて来たが、消費者の購買行動の変化により売れるようになって来たようです。要因は手軽にスマホで簡単に検索して多大な情報を見れるようになったからだと思います。価格が高いほど、詳しい情報が必要で、何度も見てから購入します。そんな意味においては、スマホならいつでも来店出来て何回でも見られます。実店舗ならお店に行く時間がかかりますし、営業時間内にしかお店に行くことが出来ない、店員さんの目も気になりますが、ネットなら全くそんなことは考えなくて済みます。自分で納得して購入出来ます。そんな意味では消費者が欲しい情報、購入したくなる情報を伝える事が必要です。伝える内容次第で売上に凄く影響を与えます。今後は値段と速さを得意とする、説明が必要のない商品をアマゾンが(ヤフーもアマゾンを追随するが僕はダメと思う)、説明が必要な食品は楽天市場、アバレルはソゾタウン、家電などそれぞれ得意とするジャンルの通販会社に分かれ、その下に年商何百億の中堅企業サイト、年商数億~数十億の中小企業通販サイトと分かれていくように思います。ネット通販は大手モールに出店、専門サイトに出品(卸)、自社サイトで販売の大きく三つに分かれます。

【ラーメン店でもスマホで注文、決済、お坊さんもネットで予約、業績好調】
お昼時など席が開いているのに券売機に行列が出来て食べる時間が無いと思う経験をしたことが多い東京のオフィス街の飲食店やコンビニに社員食堂、そこで今回ラーメン店の業界初となる券売機に並ばずに座席からスマホで注文出来るサービスを始めた東京のラーメン店では客単価が1,5倍に上がり、業務効率が改善したと発表していました。今後は持ち帰りなどにも発展利用されると思いました。一昨年の2017年の葬儀受注件数で日本一になったのは何とネットで定額葬儀サーピスを受け付ける「小さなお葬式」のユニクエスト・オンラインさんで、安さだけでなく余計な料金がかからない「明朗会計」で急成長しているなど葬儀の手配までもがネットで検索される時代となりました。病院もタクシーの手配もインターネットで検索して比較して利用する時代となりました。そして「IoT」あらゆるモノと人が繋がろうとしています。10月には東京で日本製のレジ無しコンビニの実験が始まりました。今後はアルゴリズムなどに改善を加え、2019年春に本格稼働を目指すとメディアリリース。アプリに表示したQRコードを店内のカメラに読み込ませ入店し、入店後は商品を手に取るだけでその商品が追加され、そのまま店を出ればアプリに登録済みのクレジットカードで決済が完了します。これは米アマゾンのレジ無しコンビニとほぼ同じ仕組みで、遂に日本でもレジ無し無人コンビニが誕生です。焼きめしやタコ焼きを焼くロボットが使われ出すなどどんどん進化しています。時代の変化を読み取り、時代に合わせた経営戦略が重要だとつくづく思います。情報を掴み、考えて取り込み、実施して行くことが時代の変化への対応だと思っています。昭和63年9月1日に創業しその11月に平成となり、そして30年が経過しました。来年2019年には新しい年号となります。大きく流れが変わりそうに感じます。大いに情報を掴み勉強して考えましょう。先に理解して時代へ対応した者が勝ちます。まさに一生懸命に勉強する「勉強好き」、新しいものを素直に取り入れる「素直」さ、何でも起った事を「プラス発想」で捉える事、少しの変化も見逃かさず「長所伸展法」を徹底すること。

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