新着メディア情報
7.12019
2019年7月(271号) 「差別化」
僕が長年勤めていた酒屋から独立し、創業した日本のバブル絶頂期の昭和63年頃、酒屋は店頭販売に力を入れて長時間営業、コンビニ風へ品添え強化を図り、その分手間がかかる御用聞きや配達を控える傾向にあった当時、酒屋の平均年商4千万の時代に僕は宅配専門店として打ち出し、曜日別・時間帯別の配達を実施。周りの酒屋さんからは電話注文に対して直ぐに届けないと注文してくれなくなると良く言われました。直ぐ!届けるに対してお客様は疑問を持たれ、いつ届けてくれるのか予め分かれば、その時間帯に家で待てば良いのにと日々御用聞きに回りお客様の声を聴いていた僕にとっては電話を待って直ぐ配達している出前形式ではたいした売上にはならないと思い、周囲の酒屋が行っていない宅配専門店を全面的に打ち出し、創業4年目で1億8千万円を売り上げました。
品ぞろえも当時一般的に購入されていた米屋の自家製米したブレンド米に対して、新潟こしひかりなどご当地のブランド米を販売。日本酒も灘の大手酒造メーカーではなく、新潟の地酒を販売。要するに非競争、弱競争の差別化を図った結果、業界紙に取上げられ、共同仕入の仲間を募り、共同販促のカタログを作製し、一般個人酒販店との差別化を更に追及していきました。
地方のお米・お酒に限らず、地域名産品まで掲載して米とお酒の販売自由化として台頭するコンビニや食品スーパーとの差別化を図りました。更にいち早くシステム開発にも取組み、クラウド型の端末機にダウンロードして発注にも使える販売管理システムを伊藤忠商事様と業務提携して開発。
誰も行っていなかった一品から注文を受けて、一品からお届けるわんまいるシステムを完成させ、自宅に居ながら地域名産品が届く宅配サービスを打ち出し、そしてご当地の食材を使った冷凍惣菜の開発に取組み、有名ホテルや一流の料理人を顧問に迎え、味と品質にこだわった冷凍タイプの夕食おかずセット健幸ディナーの発売を行い、農林水産省から日本の農業、漁業の振興に貢献している高く評価戴き、経済産業省からは買い物弱者へ対策事業として最も優れていると認定戴き、両省のホームページで公開頂けました。
国産食材100%・合成保存料着色料を使用せず、安心安全にこだわり、それぞれの料理を得意とする全国各地の専門製造会社に製造委託し、センターでキッド組みして夕食おかずセット健幸ディナーとして販売しています。
今後は葉酸を取り入れた産前産後向けメニューや良い体作りのタンパク質豊富メニューなど差別化を追求していきます。「差別化」
・・・これまた商売繁盛の法則也・・・
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。