ホッタの本音 今週のレポートNO.1118

【自民党中心政権が衆参両院で共に過半数を割り込むのは1955年結党以来初】
自民・公明あわせても過半数に届かない結果となり、四半世紀続いた自公連立は機能不全となり、政権運営は一段と不安定になるのは確実。又、国民民主党が野党一党として抜き出て、立憲民主党の地位を揺らがす議席を確保。単独で法案を出せるまでとなり、野党結集も難しくなった。それぞれの党が好き勝手な事を言うと歯止めが利かなく、不安定な運営になりかねない。経済含め、国民の不安は増すばかりだ。
【全国上水道事業の99%が水道管など設備更新に必要な資金が無く、平均8割値上げ必要】
先日来の各地で発生している水道管老朽化に伴う沈没事故などで調査にあたった財務省所轄研究所の調査で、水道管などの更新を水道使用料で賄うには、料金を8割引上げる必要があると明らかにした。水道料金は月額全国平均で3,332円。全国12341事業者を分析した。単純に計算すると6100円上昇する事になると言う。
【紙・板紙輸出に急ブレーキ。5月16%減少、頼みのアジアの市場悪化】
景気減速に加え、トランプ追加関税も響き、主要輸出先の中国やアジア各国で市場が悪化。4月から対米輸出は家電や雑貨まで大幅に減少。製品輸出の減少がダンボール原紙などの需要にも影響している。中国ではロシアからの輸入も増加、供給過多で取引価格は低迷。マレーシアは輸出先を中国からアジアに変更しており、フィリピンでは安値の輸入原紙に対してセーフガード調査を開始するなど、摩擦も表面化している。
【5月 景気判断指数4年10ケ月ぶりに「悪化」】
内閣府が発表した5月の景気判断指数は、2020年7月新型コロナウィルス感染者拡大以来の「悪化」となった。景気後退局面にある可能性が高いことを示す。輸出や卸売販売がマイナス要因となっている。トランプ政権の追加関税政策次第では経済の下押し圧力は一段と高まる。
【5月の実質賃金2.9%減、5ケ月連続のマイナス。物価上昇に追いつかず】
1人当たりの現金給与総額は1%増の30万141円だった。ボーナスなど特別に支払われた給与が18.7%減った。5月はコメ類が前年101.7%上昇し、おにぎりが19.2%上がるなど食糧中心にインフレ率の値上がりが続く。労働時間は2.0減の134.2時間でパートタイムが0.5%減80.6時間となった。
【文具のコクヨ「ランドセル生産撤退」。量産、リーズナブル、ノンブランドがあだに。。】
大手量販店のショッピングセンターなどで比較的リーズナブルな価格で機能性を重視して長年販売してきたコクヨのランドセルが生産撤退を発表した。少子化で子供の数が年々減少する中、働く祖父祖母が増え、ランドセルの値段は急上昇。ブランド物が人気で、高価格帯へ移行する中、付加価値・差別化・ブランド化が進まず、数量は減少。大量生産、リーズナブル、ノンブランド化があだとなった。現在の消費を象徴する現象をランドセルにみる。
【メルシャン、ボジョレ・ヌーボー消費低迷に販売撤退。弊社はもっと早く撤退した】
かつてメルシャンで一番ボジョレーヌーボーを販売していた弊社ですが、ワインが定着するとライトボディーのヌーボは敬遠される。事実、他の輸入ワインの販売は増えているのにボジョレーは割高感もあり、緩やかに減少。更に円安が進むと、値段が上がり更に売れなくなると思い、早々と販売を中止した。もっと言うとアルコール全体の消費が今日の様に減少すると予測した。大手輸入販売元は、それでも簡単に辞める訳には行かない。正直キリンに買収されてから何とか生き残っておれるが、単体で維持は難しいと思う。飲食店もスーパーもちょっとしたチェーンでは、独自産地と提携して輸入している。メーカー商社の存在意義はかなり薄れたと思う。これまた時流。
【ユニクロ2024年9月~2025年5月期純利益前年比8%3390億円。4年連続で最高益】
国内は記録的な猛暑の影響で、エアリズムクールネックTシャツなど夏物が好調。欧米や東南アジアなども販売が好調で、4月からのトランプ関税で値上げしなかった場合は、下半期の利益を2~3%押し下げるとしたが、ベトナムの相互関税率の引き下げが発表された事で影響が和らぐ見通しだと発表した。最終8月期の売上は前年比10%増の3兆4000億円。純利益も10%増の4100億円を見込むと発表した。海外の出店戦略と商品開発が見事に的中している。
【松屋インバウウンド消費低迷で2025年3月~5月純利益が67%減少。百貨店厳しい】
売上は3%減の114億円、営業利益は57%減の4億8,700万円。銀座店の売り上げは17%減少、百貨店各社、免税売上の減少が続いている。
【マヨネーズ5年で5割高、調味料の中で値上げはダントツ。でも生産量は横ばい】
キューピーは、9月納品分から5回目の値上げを発表しているが、数量は落ちない。2024年発売の「具だくさんレモン」は、から揚げなどにかけてもさっぱりと食べられると好評で、1年で250万本売上げた。逆にドレッシングが苦戦して、特に油を使わないドレッシング調味料は、2013年以降前年割れが続いている。僕が予想した通り濃厚ブームとなっている。
【菓子小売店「おかしのまちおか」を運営する「みのや」が株式公開】
物価高を背景にリーズナブルなお菓子がコンビニやドラックストアでも復活し、売れ行きが好調だ。そんな中で、菓子卸から小売りにシフトしてお菓子専門店直営店を関東・中京・関西で展開する「みのや」が、東証スタンダード市場に上場する。資金は出店と人材確保とシステム投資だと言う。ブームに乗り上場するとブームが去った後が大変だと思うが。。
【ファミマ大谷選手を広告に起用したおにぎりの売れ行き好調で純利益37%増】
親会社の伊藤忠商事から来た社長の商品戦略の見直しで、ファミリーマートが息を吹き返している。叩かれているセブンイレブンと真逆の展開となっている。2025年3月~5月期の連結決算は、純利益が前年同期37%増211億円、大リーグ大谷選手を起用したおにぎりの売れ行きが好調。菓子類や衣料品の販売も伸びたと言う。
【ビックカメラ免税売上低迷する百貨店を尻目に、高級腕時計の中古品販売13ブランド展開】
インバウンドの需要を見込み、ロレックスやヴァシュロン・コンスタンタンなど海外の13ブランドを展開する。100万円を中心に10万円~300万円台と幅広く扱う。日本の中古品は品質が高く、インバンウンドから好評。低迷している百貨店を尻目に、ブランド品の中古品で攻勢をかける。商品さえあればいくらでも売れると言う。
【遂に日本でもコンビニ(ローソン)駐車場で車中泊解禁。1泊2500円~3000円】
ホテル高騰の受け皿と言うより住まいを持たず車で寝起する人が海外同様に増えている。又、従来のキャンピングカーではなく、中古のワゴン車を改造して全国ツアーを楽しむカップルも増加している。ローソンは、7月~近隣に温浴施設が有る千葉県内6店舗で、チェックインは午後6時以降、チェックアウトは翌日午前9時迄と、一泊300万円のホテルもオープンする中で、車中泊2500円も人気が高まりそうだ。安いか高いか中途半場は駄目。これまた時流。
【大学移転で学生が消えた香川県さぬき市。ワンルーム空き室5割。。これから更に広がる】
徳島文理大学がさぬき市のキャンパスを高松市に移転した為、町から学生が消えて学生や教職員1500人が高松に通うようになった。地元不動産が管理しているワンルームの5割が空き室になった。廃業する食堂も増えると言う。少子化で大学自体が減る時代。わかりきった事だから早目の対策が求められる。遅れたら破綻する事になる。殆どの場合、将来こうなる。と言う予測は付くにも関わらず、大半の人が先延ばしにして対応に遅れ、惨事を招く。。

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