2026年3月(351号) 「直感」

商売繁盛の法則

Amazonの創業者ベソス氏の著書の中で、経営者の「直感」ほど重要なものは無いと言う。

僕もそのように思うが、では誰でも直感により良い方向へ行くのか、成功すのかと言うとそんなことはない。

素晴らしい直感力を付けるには、一つの事を極める。或いは多くの経験を積むことが必要で、その経験からくる「直感」程凄いものは無いと思います。

商売を長く営む上で幾度も来る経営危機、困難、時流が大きく変化する際の経営判断に必要なのは、直感が凄く重要だと思うが、そんな時こそ、経営者の直感が試されます。

これまで38年間商売をして来て、幾度となく大きな転換期を経験しました。

その時折で感じた事に大きく舵を切り、禍・変化を乗り越える事が出来ました。

最初の困難は、独立創業して3年目1億8千万円売上げるようになった時、バブルが破綻して不動産価格が急落。それまで建てば完売満室で、新規開拓のドル箱だった分譲マンションに入居せず、新規顧客の開拓が全く進まなくなりました。
先を見越して従業員を採用していたが、消費者の財布も硬くなり、売上は上がらなくなって返済が大きく負担になりました。その頃、受注担当のパートと配達担当者5人が突然辞めて社員二人だけになり、朝から留守番電話を入れたまま、残っている配達を熟し、夜遅くまで配達に時間がかかり、途方に暮れた時に感じたのが、卵が先か鶏が先かで、共同仕入グループ設立と拡大でした。

辺鄙な場所で小さな店では人が来ません。来てもすぐ辞めてしまう。その繰り返しよりも、先に共同仕入れ本部を作り、会費制で加盟店を増やし、駅近くの広い場所に移転して2階を本部、1階を直営店にすれば、人の採用も出来て離職率も低くなると直感したのです。

そんな時です。偶然いつもランチを食べる近くの店が閉まっていたので、福駅近くまで足を延ばすと幹線道路の角地に50坪に駐車スペースがある工場の空き物件が目に飛び込みました。

これだ!と直感し、その場から電話して貸してくれるように申し込むと、何とお得意先で堀田さんなら是非お好きなように使って下さいと言われ、改装して3階を会議室と休憩場所、2階を共同仕入ファミリー本部、1階を直営店の事務所と倉庫兼ねた持ち帰りの店に改装しました。
するとこれまでチラシや車両は目にするがお店がどこに有るのかわからないから購入しなかった人達から電話注文と店への引き取りが増えて売上が急増しました。

やっと軌道に乗ったかと思うと、共同仕入の協力問屋が次月に経営破綻。同時に共同仕入れの加盟店が造反。これは大変だと直感したのがフランチャイズ契約でのFC事業です。

思うとそうなり、思わなければそうならないと言われるように、不思議な事に経営破綻した問屋の再建にアサヒビールが乗り出し、問屋の新社長から全国にある特約店(酒問屋)を紹介するのでエリアフランチャイズ契約して宅配事業の運営支援をして欲しいと依頼を受けました。

コレは行けると直感し、株式会社ファミリーネットワークシステムズを設立し、わずか5年で東京八重洲口梶橋通りに営業所も構え、全国17都府県268拠点の宅配事業に拡大に成功しました。

銀行やメーカーから直営店の多店舗展開を再三提案されましたが、直営の出店は控え、不動産の購入もせず堅実な経営を進めました。

直感が当たり、酒類小売り免許が自由化となると加盟店の酒屋さんが軒並み経営破綻し売上も激減。

そこで直観したのが地方のご当地グルメの宅配です。

その為には注文を聞いた分だけ加盟店へ届けるシステムが必要だと直感し、伊藤忠商事様に開発を依頼(現在のわんまいるシステム)。周りの反対を押し切りお願いしたお陰で、今のネット通販事業へのシフトがスムーズに出来ました。

わんまいるシステムが無ければ現在は無かったでしょう。

そしてこれからは冷凍食品、冷凍おかずの定期便だと直感したのです。

周り全員大反対を受けました。

辺鄙な場所でたった3坪の店で宅配専門店を開業した時以上に反対されましたが、冷凍おかずを開発、そして冷凍おかずセット「健幸ディナー」を販売しました。

まだまだ直感に関してお伝えしたいことはありますが、今回はここまで。

経営者の「直感」

これまた商売繁盛の法則也。

 

 

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