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廣瀬先生の徒然日記 vol.034

みなさま、こんにちは。前回から、少々、空いてしまいました。職場のPCが壊れて仕事が押してしまい、ご迷惑をおかけしました。ところで、最近、梅雨が明けてしまったような暑さですね。熱中症にならないように、マスクは適宜着用してください。ウイルスなどの感染の成立には暴露するウイルス量が十分に多いことが必要ですので、人ごみに出かけたり、どこかの店に入店したりする場合はマスク着用の必要かもしれませんが、運動する際のマスク着用は危険になるかもしれません。それから、適度な水分補給もわすれずに。

そうそう。前回、「ワクチン効く?効かない?」を予告していましたね。皆さんの中には、すでにワクチン接種を済まされた方もいらっしゃるでしょう。これからの人もいるでしょう。ワクチンを打たないと心配という人もいるかと思いますが、そんなに急がなくても集団接種会場、職場や学校などで接種の機会は確保されていくようです。マスコミでは、神の薬のように報道されているワクチンですが、ワクチンってそもそもどんな薬かご存じですか?
ワクチンは、病原体(病気を引き起こす細菌やウイルスなど)の特徴を前もって私たちの身体の免疫システムに覚えさせるものです。自分の免疫システムに前もって病原体を記憶させることができれば、体内に病原体が侵入した時に、記憶を頼りに病原体を攻撃できるわけです。免疫システムが記憶して、うまく攻撃できれば、病原体に感染しても病気の発症を予防したり、重症化を防いだりすることができます。
感染とは、病原体が人間の体内に侵入、定着し、増殖することで成立します。感染して症状が出る場合を顕性感染、はっきりとした症状が出ない場合を不顕性感染といいます。免疫システムがちゃんと記憶して、攻撃するかどうかは、個人差があります。そのため、ワクチン接種しても、やっぱり風邪をひいて症状がでる人、症状が出ない人、様々なのです。インフルエンザの場合を思い出してみましょう。インフルエンザワクチンの場合と同様に、ワクチン打ったけどインフルエンザを発症する人もいれば、発症しても軽く済む人、まったく風邪をひかなかった人、様々です。
ワクチンは神の薬ではありませんので、そのことは忘れないでください。

マスコミで、よく耳にするのは「コロナワクチン有効性95%」。なんだか、ものすごくウイルスに有効な神の薬のように聞こえます。この文句は、ワクチンの開発したファイザー社製ワクチンの有効性が95%との速報が出された(11月18日)ことに由来しています。この報道によると、43661人が参加して41135人が2回目の接種を受け、170人が発症し、その内訳は実薬グループ(コロナウイルスワクチン)が8人、対照グループ(偽薬、プラセボと言ったりもします)が162人と著しい差があり、重大が副作用はないということでした。
この発表では、追跡期間、発症の判定基準、結果の表現など不明な点が沢山あります。まあ、それは、おいておいて、発表された数字を使って、もうちょっと分かりやすくしましょう。

ワクチングループの発症者数は、偽薬グループの約20分の1(162÷8=20.25)です。これをそれぞれ、5倍すると、ワクチングループ:偽薬グループが5:100になります。つまり、何もしなければ100人発症するところ5人に抑えられた。というところが、95%の理由です。これに関して、ノーベル賞学者の山中伸弥先生のサイトにこんなことが記載されています。「偽薬群2万人に接種して162人、実薬群2万人に接種して8人が発症したので、発症者 は20分の1になる(これが有効率95%の根拠)。しかし現実的な見方をすると、2万人に接種して 162人が感染するところが8名になり、154名の感染が防げることになるので、ワクチンを打って恩恵を受けた人の割合は0.8%となる。残りの99.2%の接種者は、接種を受けても受けなくても運命は変わらない。 ここでもし重い副作用が接種者の1%にでも出たら、有効性は吹き飛んでしまう。すなわち、罹患率が低い病態に対するワクチンはほとんど副作用が生じないことが必要条件になる。副作用が “ある”ことは証明しやすいが、“ない”ことの証明はなかなか難しく(不在証明と同じ)、ワクチンが かなり普及してからでないと判明しない。

とは言うものの、ワクチンが効果がないかというと、そういう訳でもなく、仮に国民のうち100万人が接種すると、そのうちの8000人が恩恵を受けることになります。効率は悪いですが、予防医学とは、そーいうものです。
現在、世界各国でワクチン接種が進み、コロナ用ワクチンはインフルエンザ用ワクチンに比べて高い有効性を示していると考えられています。世界の接種状況を見て副反応が発症者に比べて十分に少ないことが確認できれば積極的な接種が推奨されるでしょう。現在のところ、コロナ用のワクチンはインフルエンザ用に比べて8.5倍の副反応があると報告されているものの、副反応についてはわからないことが多いのです。また、長期的影響については、これからの観察になるので、何らかの影響が出るのか出ないのかは不明です。その理由について、ここでまた、山中先生のサイトを紹介しましょう。

次のように述べられています。「ワクチンが数社で開発され実用化された。いずれも劇的な効果を示している。ただ、副反応については開発時の臨床試験では判断できない。その理由は、
(1)臨床試験では試験を安全に行うために健常な青壮年や基礎疾患を持っていても安定している人を対象とし、妊婦や小児、超高齢者、不安定な病態を持つ患者は除外されている。
(2)有効性の評価のために必要な対象患者数(サンプルサイズ)を計算して設定するので、効果より頻度が低い副反応の評価には検出力が不足する(「統計学的に優位なものはないから副反応はない」とはいえない)
(3)治療企図に基づく解析を行うので、有効性も副反応も過小評価するーーーである。副反応については市場に出回ってから行われる臨床研究で判明するが、今のところインフルエンザワクチンより頻度が一桁高いとはいえ、容認できる範囲に収まりそうではある。

なぜ、副反応について注意が必要だと考えるのか、その理由をもう一点をいいましょう。山中先生のサイトにあるように、1から3までの理由はもちろんのこと、ワクチンの実績が無いことを懸念しています。なぜ、実績が無いのか。このコロナ用ワクチンのシステムは、従来型ではなく、次世代型なのです。次世代型は、実用事例が無いあるいは少ないために不明点が多く副反応には従来型よりも注意が必要です。次世代型だけでなく、あらゆるワクチンには、ある程度の副反応が予想されます。いまのところ、テレビなどで報道されているアレルギー(アナフィラキシーショック)、このアレルギーはポリエチレングリコール(PEG)に対する反応です。PEGは化粧品や歯磨き粉に含まれていますが、PEGアレルギーというのがあり、このアレルギーは突如発症することが多いと言われています。次に、自己免疫疾患発症の恐れ。ウイルス感染がほとんど生じない細胞にウイルスが感染した場合、ごくまれに自己免疫疾患が生じることがあります。筋肉細胞でSpikeタンパク質(ワクチンは、コロナウイルスの感染に重要なSpikeタンパク質を利用し筋肉注射しています)が発現した時に何が生じるのか細かいことは分かっていないため、副作用として思わぬ症状が出てくる可能性があります。そして、コロナ用ワクチンの開発で特に懸念されているのがVDE(Vaccine induced Disease Enhancement)とよばれる現象です。VDEとは、ワクチンを接種した後、実際のウイルスに感染したときに白血球の一種である好酸球が集まり過ぎてかえって症状が悪化してしまう現象です。

次にワクチン接種の時期についてですが。すでに、コロナ用ワクチンを接種された方もいると思いますが、いったい何時接種するのが適切なのでしょうか?一般的にワクチンのように人工的につけた免疫は、感染によってつく免疫に比べて長持ちしないとされています。インフルエンザウイルスの事例でいうと、毎年接種していると思います。コロナ用ワクチンも、旧型コロナウイルスに対して数か月程度であることがわかっています。ですので、本当にコロナが流行する時期より少し前に接種することが必要になります。また、コロナはRNAウイルスですので、変異が多く、どんどん遺伝子の配列が変化します。
もしも、免疫にかかわる重要な部分に変異が入れば、新たなワクチンを作る必要が出てくるでしょう。

ワクチン接種をして安心を得たいという考えはもちろんあると思いますが、それは神の薬ではないことを十分に承知したうえで、ワクチン接種をしたとしても、ごく普通の通常の感染対策は必要です。ウイルスを恐れず正しい知識を持って対応してください。

後に、ワクチンの紹介をしておきます。種類は数種類あります。
(1)弱毒化ワクチン(2)不活化ワクチン(3)組換えタンパク質ワクチン(4)組換えウイルス様粒子(VLP)ワクチン(5)ウイルスベクターワクチン(5)DNAワクチン(6)メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン、の少なくとも7種類あります。DNAやRNAの遺伝子に注目したワクチンが、いわゆる次世代型です(以下の表)。

 

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