新着メディア情報
9.122024
代表堀田が時流を読んで思いをぶつける!ホッタの本音 今週のレポートNO.1072
【7月外食主要33社のうち増収は24社に減少、客数は20社で減少。流れが変化】
コロナ禍が明けたリバウンド消費に、インバウンド増加により、6月までは主要33社の業績は上向いていたが7月一変して増収が24社(19社が減少)客数は20社と減少した。客単価は値上げにより幸楽園とトリドール以外は前年比を超えた。中でもロイヤルホスト、マクドナルド、モスバーガー、牛角、物語コーポレーション、安楽亭、くら寿司、ロックフィールド、ほっともっとは売上と客数共に減少した。長引く物価高に加え、実施賃金がマスコミが報道するほど全社的に増えていない事から、買い控え節約志向は高まっている。タクシー運転手の聞き取りでも今年の春ごろから利用者が減少していると言う。スーパーも17ヶ月連続増収が7月でストップ前年割れした。客数と買い上げ点数が減少した。コンビニ各社も価格を控えた商品を次々のリニューアル発売しており、減収は避けられないと思う。ここに来て流れが大きく変化したと捉えた方が良い。8月9月と毎年来年を占う大事な時期に差し掛かり、動向を注意深く観て分析する事だ。
【「CaKe.jp」冷凍ケーキ専門ECサイト。1700店が出店8千種類、会員登録200万人】
2017年にECサイトを立ち上げ、自社で在庫は持たずに全国の洋菓子店に出品してもらう。コロナ禍で苦境に陥ったケーキ屋さんなどが加盟して2021年夏は前年の2倍強の1700店舗になり、今年は7月まで募集を止めていた。加盟料が3万円、月額利用料5千円、販売手数料30%、冷凍庫は加盟店側が用意。ケーキが壊れにくいオリジナルの梱包材も提供し、ECに参入しやすくしている。加盟店の中には実店舗を閉めてECに特化するケーキ屋さんも現れる程の人気だと言う。他人のふんどしで商売する時流適応、繁盛の法則也。但し、出品者は売れてもそんなには儲からない。
【「エサ」から「ごはん」へプレミアムペットフード市場拡大前年比8% 1000億円間近】
1950年ごろから番犬などを目的として野外飼育が主体だったのが、独身世帯や結婚年齢の高まりで子供がいない世帯も増え、子供が居ても離れて暮らす孫が出来るのが遅いなどの理由から飼い主と人生を共にする大切な家族の一員と言う意識が強まりペットに対しての考え方が変わり、「エサ」から「ごはん」健康意識も高まりプレミアムペットフードの市場が年々増加。中には食品添加物無添加オーガニックと言った人間が食べるよりはるかに上等なペットフードも発売されている。世帯や年齢の構造から考えてもまだまだ伸びる市場だと思われる。
【4人に1人がアプリで出逢い結婚。こども家庭庁が調査、安全利用を検討する】
こども家庭庁が結婚や出逢いに関して15歳~39歳の男女2万人を対象に実施した調査によると、既婚者の4人に1人が「マッチングや出会い系アプリをきっかけに」と回答したのが25.1%で最も多く、これまで一番多かった「職場や仕事関係先」は20,5%に減少した。インターネットにスマートフォンの普及により時代を反映している。一方で出会い系サイトでは様々な問題も発生しており、安全性への検討会が始まった。
【インターネット銀行の顧客数が5年で2倍、預金1兆円以上6銀行 これまた時代。。】
楽天、PayPay、住信SBIネット、auじぶん、ソニー、大和ネクストと各行預金量が1兆円を超えた。繁栄の理由のひとつに店舗を持たずにコストを抑え、預金金利の高さや住宅ローン金利の低さを売りに台頭した。更に各社ポイント経済圏が広がり、決済の普及に繋がった。ネット銀行合計では既にメガ銀行を超えた。これまた時代。。
【セブン&アイ買収提案するコンビニ店舗数世界2位カナダ本社のアリマンタシォン】
1980年にカナダでコンビニエンスストア1号店を開業したのが始まりで、2023年に日本のサークルK運営会社を買収している。M&Aを繰り返して店舗を拡大し、欧州や米国を主体に14500店舗を展開し世界第2位である。セブンイレブンは世界20カ国に約8万5千店の店舗を展開し、店舗数では1位だが、時価総額では1位メキシコの企業、2位はカナダのアリマンタシォン、3位にセブンとなり約8億円に留まる。アリマンタシォンの手持ち資金は約18億円とされ、十分な財務体質だとコメントしている。買収に成功すれば世界1位となり、経済が成長するアジアでの展開と求められる食品の品揃えの強化に繋がるとの事から、既にセブンイレブンは物言う米国の株主が存在しており、買収金額次第で可能性はある。グローバルなM&Aは正に時流である。それにしても日本の小売業一位のセブンが買収提案を受けるとは世界から見ると日本はちっぽけな存在だ。
【ダイソーの経営戦略 海外販売比率を1割から3割に、海外生産比率7割を中国からインド等へ】
全国で3790店舗を展開するダイソーは、日本国内での出店余地も少なくなり円安で国内店舗の採算が厳しい事もあり、成長の軸足を海外に移すと発表。先ずは2027年2月期までにインドの店舗を6倍の50店舗に広げ、将来的には200店舗体制とする、米国では大谷選手が所属するドジャースのスポンサーになり、1000店舗に拡大する。現在製造の7割の大半を中国で清算しているのをインドでの展開を行う事も含め現地企業と組み現地生産を増やして出店を加速する考えだ。米国では1.75ドル(約250円)インドでも安価な印象が持てる「99ルピー」(約170円)で販売すると発表。インドですら日本より高い売価での販売になるのだと改めて認識をした。
【「出かけた気分」お家で味わう。海外の家庭料理が人気。オイシックス地球の歩き方とコラボ】
コロナ禍に円安に物価高のトリプルパンチにより海外旅行が大きく落ち込んでいる。そんな中、お家で味わえることが出来る「海外の家庭料理のミールキット」をオイシックスと地球の歩き方がコラボして売り出した所、人気だと言う。オイシックスは、2020年物流センター移動の際に発生した出荷遅延以来顧客の減少が止まらず、差別化や付加価値の高い商品の開発に注力し、有名専門店とのコラボなど打ち出しているが、全体的な会員数は増えていない。ただ成城石井もサンクゼールもアジアなどの家庭料理を売り出したが、サンクゼールは1年で店舗の閉鎖を発表しており、成城石井もパッとしない。正直、コア過ぎて極くわずかな客層がたまに購入する商品では全体の底上げにはならないとみる。それより節約志向や高齢者世帯比率が高くなっているのでお家で本格フレンチや本格中華の味、家庭料理が味わえる方が需要は多いと思う。
【徳島県最低賃金値上げ額全国最高値の「84円」に引上げ発表。零細中小に打撃。。】
国や自治体が主体に最低賃金を決めて引き上げられる。個人商店も大きな会社も業種業界に関係なく設定される。資本主義社会とは異なる施策が強制されると必ず歪みは起こる。修行が必要とされる業界、例えば調理師で言うと最近は修行見習い時期を無くしたり、又は短くして実践されるようにしている。重要な修行や見習い期間を無くしたり短くすると調理の技術は身に付かない。この事は調理に限った事ではなく、技術関係全般に言える。日本はこの技術を売りにして付加価値を生み出し、小さな国にも関わらず世界で躍進して来たにも関わらず、年々業績が悪化している。最低時給を上げても実質収入が増えなければ意味が無いにも関わらずに。。歪みはどこに現れるかだ。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。