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10.172024
代表堀田が時流を読んで思いをぶつける!ホッタの本音 今週のレポートNO.1077
【「ほっかほっか亭」冷凍弁当参入。1食250円低価格は余計に首絞める】
持ち帰り弁当の「ほっかほっか亭」を運営するハークスレイは、2025年にも冷凍弁当を発売すると報道。販路はドラックストアや小売店(弁当店舗)を想定。価格は1食250円。一体原価はいくらだと首をかしげる。。前段として、2024年内に介護施設向けに冷凍ドリアの販売を始める。個人向け宅配はせず小売店(弁当店舗)の他、介護施設など業務用に絞って物流費などを抑えると言う。250円と言うのは卸価格で小売店(ほっかほっか亭)で販売しているのり弁は460円だが、さらに低価格を打ち出すと言う。更にアジアを中心に海外市場も開拓する考えで、既にフィリピンのスーパーの販路を確保していると言う。2025年からの4年間の中期計画で約178億円の投資枠を設け、自社工場に冷凍弁当の生産ラインを設置したり、国内外の冷凍工場を買収したりして供給体制を整える。冷食に活路を見出すのは本業の持ち帰り弁当の業績の停滞が続いているが、外食向け不動産斡旋事業や物流、食品加工事業は7割以上伸びており物流・食品加工の売上を倍増させる方針で冷凍弁当をけん引役にする。この商品のOEMを使って冷凍弁当通販に参入する企業が現れそうだ。この参入で高齢者施設向けは更に競争が高まりそうだ。低価格が進めば高価格も進む。高付加価値化をしっかり行う事だ。
【オイシックス買収資金を借入で補い業容を拡大したものの利益が増えていない。。】
食材宅配が本業の「オイシックス・ラ・大地」。社名をみても解るように先ず同業の「らでっしゅぼーや」次に「大地の会」を買収し、「移動スーパー とくし丸」、米国のビーガン向けミールキット「ハーブルキャロット」、塚田農場傘下の水産卸「セブンワーク」など次々に買収し、コロナで業績が落ち込んだ「シダックス」まで買収して売上を拡大させたが、利益が売上に連動せず買収資金の借入で有利子負債が517億円と2020年3月末の446倍に膨らみ、キャッシュフローは過去6年間で黒字は2年間のみと借り入れで補う構図が続いていると指摘。売上の6割を占める国内消費者向け宅配事業は、ネットスーパーなどの台頭により1年間で5%減少した。シダックスを買収した事で高齢者施設や社員食堂など給食にオイシックスが仕入れた食材を導入しているが、価格競争が激しい業界だけに売上に対して利益が伴わないと指摘されている。
【家庭直撃10月9月に続き、食品値上げ4月の2897品を上回り今年最多の2911品】
帝国データバンクは9月に続き2ケ月連続で食品の値上げが10月も行われ2911品が対象。値上げになる品目数では今年4月の2897品を上回る。実質所得が伸び悩む家計で購入点数の減少や安価な商品への変更など消費行動が定着し、値上げを含めた価格設定は2023年に比べて非常に厳しい局面が続き、値上げを見送り、価格を極力維持する傾向が強く、値上げの勢いは後退感がみられると発表。11月も値上げは前年を上回るものの、年末にかけては落ち着きそうだと言う。大企業中心に世帯収入1400万円のパワーカップルが増える中、多くの零細中小企業では賃金改定が行われないどころか物流など働き方改善で残業が廃止又は少なくなり収入が落ち込んでいる。パートアルバイトも最低賃金が毎年上がり、勤務時間で人件費を調整し実質手取りは変わらないどころかDX化により働く時間が減っている職種も少なくはないと言う。消費の格差拡大は更に続く。
【8月の有効求人倍率、1.23に縮小。完全失業率は2.5%、人手不足でも雇えない..】
人手不足は根強いものの、全てに於いて物価高によるコスト上昇で求人を控える動きが一段と高まって来たと言う。有効求人倍率は下がり続け、前月より0.2%下がり特に宿泊業・飲食サービス業で前年比23.5%減少し、コロナも落ち着き外国人採用の制度改正も寄与し、ロボット化やIT導入などデジタルトランスフォーメーションも進んでいる。この流れは変わらない。東京都8月求人倍率1.76倍に低下、注意深く観る事だ。
【宝島女性ファッション誌「steady」に続き「夕刊フジ」来年1月で休刊、56年に幕】
デジタル化が普及して「紙」が廃止になっていく。そんな時流にも関わらず未だ駅前でチラシを配布している姿をみかける。リアル店舗が流行るか流行らないかはインスタなどSNSの口コミにより大きく左右される。自ら営業するプッシュ型から客から選ばれるプル型の時代に変わった。アナログからデジタルに変わった。
【和歌山大手スーパーオークワ純利益78%減少。これまで通り営業しているとこのざま】
和歌山の大手食品スーパー「オークワ」が発表した20214年3月~8月期の連結決算は、純利益が前年比で78%減の8700万円。売上は積極的な出店により1%増の1255億円、おそらく出店に関わる投資償却期間を伸ばして何とか利益を確保した可能性を感じる。客離れをおそれて中途半端な値上げや据え置きすると人件費も合わせて経費コストが上がり、利益は大幅に下がる。コロナ前まで通りのやり方をしているとこのようになる。抜本的に売り方や品揃、粗利に関しての考え方を見直さなければならない。
【「ユニクロ」9月国内既存店売上前年比22.1% 6ケ月連続 衣料品への意識の変化対応】
僕も今年9月に初めてユニクロ形状記憶カッターを買った。理由は、デザインと生地とサイズがピッタシで、追加購入もした。値段も前より高くなり、ロゴが付いているかいないかだけの様でブランド品が値上がりし過ぎているのでバーバリーからポロに格下げして、遂にユニクロで買うようになった。コロナ感染拡大が流行ったころから下着や仕事に来ていくセーターなどから買い始めた。ブランドの時代に入りブランドの時代が衰退して一握りの人たちだけが超高級な本物のブランドを購入し、アウトレットに出店しているブランド品は敬遠され始めている。50年程昔に戻ったようだ。近いうちに食品業界へ移る事は間違いない。付加価値を高めブランドを大切に育てる事だ。
【業績が厳しく値下げを行い更に厳しく新店舗も閉めたサンクゼールが一転値上げ発表】
何度か値下げした結果、業績が落ち込み冷凍食品をメインにした新業態のリアル店舗を出店したが1年目で撤退したサンクゼール「久世福商店」は、今度は一転して68品を値上げすると発表。値下げしたり値上げしたりコロコロ変えて大丈夫かと思う。論点は値段ではなく、お客様が欲しい商品が有るか無いか「商品開発」が重要。一時ブームだった得意の調味料類がコロナ開けて厳しく、リアルでは冷食は売れないし、チルドの総菜・弁当も競合が激しく今一。調子のよいカテゴリーは「パン」「スイーツ洋・和」業態は「カフェ」。インバウンドも見込め手土産需要も期待できSNSで拡散も期待できる。
【キューピーの純利益最高、海外販売好調と国内値上げが浸透した】
昔から食卓に上っている調味料やソース会社は、国内では少子化と高齢化で消費減少、自宅で作らなくなり減少し多品種が増えたことにより昔からの大手は厳しい。そんな中、キッコーマンを筆頭に海外販売が好調で国内は値上げが浸透して利益が拡大しているメーカーが多い。セオリーだ。海外展開していない中小で業績が良いメーカーは付加価値を高め、販売数量は追いかけず差別化して高利益を追求して一定のブランド化に成功している会社は強い。
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