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ホッタの本音 今週のレポートNO.738

【客がいるのに売上が増えない テナント売上高は10年前の半分に】
こんなショッキングなコメントが若者のファッションの聖地、渋谷109のテナントオーナーの口からこぼれた。テナントの売上高は10年前の半分に減ったが客数はあまり変わらないらしい。10代~20代の女性たちは売場で現物を品定めしスマホで少しでも安い通販サイトを捜して購入する「ショールーミング」に移行している。店頭からネットへの流出は増加する一方だ。そんな中これらを上手く取り入れてインスタ映えするような装飾やコンテンツを充実させたサイトを立ち上げ、SNSで拡散し、店頭を上手く活用してネット通販で売上を伸ばしている企業も出て来ています。あえてアンテナショップを出店させて本業の通販の売上に結び付けている企業も存在するようになって来ました。NTTドコモで見た場合も加入者の通話料金は一人当たり4,430円と2000年に比べ半減しているが、ケータイ払いで購入したモノやサービスを合わせると支払い額は急増。購買スタイルも大きく変化しています。飲食店でもケイタリングデリバリーが増えており、スマホで仲介する企業やサービス提供者も現れて来ています。例えば総合スーパーを全国展開するイオンの売上げは、ほぼ5年前と変わらないが、アミューズメント施設イオンファンタジーサービスなどの売上は5年前と比べ5割増えたとの事。大手総研会社の消費者調査では、自分の生活水準について、「上」もしくは「中の上」と答えた人は2000年比で2倍以上増えました。「宅配で豊かな暮らしを」の到来です。最近では週8時間労働を謳った求人募集で雇用を増やしている買い物代行サービス会社が注目されています。働き方もどんどん変わって来ています。1週間のうち8時間余っている時間を上手く使い収入を増やす人が増えているようで、実際に弊社の求人でも週に1日だけ働きたいと言う要望も多く、先日も1日2時間だけ週4日勤務のパートさんを採用しました。このような労働力を上手く活用させる事がビジネスでも重要な要素になって来ました。

【75歳以上の後期高齢者が65歳~74歳の高齢者を上回る】
2018年2月1日時点で75歳(後期高齢者)以上は1,764万人で、65歳~74歳(前期高齢者)は1,766万人と寿命が延びており、後期高齢者は月平均3万人ペースで増加しており早ければ今年の3月で後期高齢者人口が逆転すると総務庁が発表した。今後は75歳以上がどんどん増え人口に占める高齢者の割合が上がっていくものと予測されます。現在個人消費のうち約半分は60歳以上が占めています。但し現在要介護認定割合が23%の後期高齢者が増え、高齢者が高齢者を介護する老老介護は自宅介護の3割に上る。また2035年には最大で150兆円の有価証券を認知症の高齢者が保有すると政府は試算し懸念しています。これらの人口構成の変化に伴い必要とするモノやサービスも変化します。減る需要と増える需要を予測し、計画的に取り組む事が大きな成果を残します。

【コンビニ客数減少。24ヶ月連続】
日本フランチャイズチェーン協会は、開店から1年以上経過する既存店の来店客数が24ヶ月連続でマイナスになったと発表。売上は新規出店で何とかプラスを維持しているものの高齢化比率の増加に伴い、食品の品揃えを豊富にし成長が続いているドラッグストアやネットスーパー・通販に顧客が流れ、コンビニ一強の時代は終了したと言っても過言ではなさそうです。苦戦しているのはコンビニだけではなく、今月21日に43年の歴史に幕を閉じた伊勢丹松戸店同様、百貨店も通信販売と消費者の高齢化に対応出来ず有名ブランドをテナント誘致したビジネスモデルが壊れて来た。自らもEC通販に注力するものの殆どの百貨店が上手く稼働していない状況で、従来のギフトと同じメーカー直送形式を採用しているのが問題だと思っています。アパレルで一人勝ちしているゾゾタウンでは自社物流センターから納品しています。アマゾンも自社の物流センターから納品しており、ヤフーや楽天なども自前での物流拠点の整備を始めています。自社物流を整備し配達時間を更に短縮していくでしょう!コンビニの場合店舗の在庫が少なく店舗からの本格的なデリバリーは不可能で、ローソンフレツシュのようにセンターから宅配する形式しか出来ません。ところがFC展開してる為に店舗と競合になり本格的な宅配を始められないのが実情と聞きました。

【自動運転で死亡事故。実はこれで2例目】
アメリカのライドシェア最大手のウーバーテクノロジーズの自動運転車がアリゾナ州で歩行者をはねて死亡させる事故が起きたと報道。アメリカ政府は規制緩和で自動運転の実用化を後押しする方針だが安全性への懸念が高まりそうだと指摘。アメリカでは既に1,000台以上の自動運転車両が実験走行しており台数は急速に増えているとの事。報告されている事故では人間の運転手との意思疎通に失敗し、車両変更時に衝突するパターンが多く、物体の認識に失敗した時に深刻な事故が起きていると言う。2016年にも前方のトレーラーを認識できずに死亡する事故が起きていた。日本でも自動運転車両導入に向けた話が進んでいるが、このような話を聞くと自動運転は危険ですね。しかしカリフォルニア州は4月から自動運転車の運行を承諾するとニュースリリースしていました。

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