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1.42019
ホッタの本音 今週のレポートNO.777
【アスクル何とか黒字に、純利益9割減、配送費が重荷】
アスクルの業績が思わしくない!要因は大型物流センター開設による減価償却や物流の配送費が膨らんだとの事だが、裏を返せば予算通りに売上が伸びなかった事も大きな要因だと言う事でしょう。アメリカでもアマゾンの影響により、トイザらスや大手百貨店や食品スーパーの破綻が相次いでいますが、これまで一人勝ちして来た独自物流システムの文具事務用品宅配サービスのビジネスモデルがアマゾンやなどネット通販の影響で崩れだしたと言っても過言ではないと思います。特に速さと安さを売りにする総合ネット通販のアマゾンが凄い勢いて伸びています。クロネコヤマトでさえ、業績に影響があると業界関係者は言います。もう単独の自前物流を行っていると生産性が悪くなります。らでぃっしゅぼーやも大地の会も採算が合わずにオイシックスに統合されました。人手不足に加え物流量が増えている中で、非効率な物流、配送は命取りとなります。多くのネットスーパーも宅配事業だけを見ると赤字と聞きます。但し競合上やらざるを得ないから続けているとの事。今後は複数のスーパーの個配を一手に引き受けて効率の良い配送を担うデベロッパーや配車サービス会社が登場して業界を再編するでしょう。正に昔から言われるように物流を制覇するものが流通業界を制覇すると言う話になって来そうな気配です。「そうは問屋が卸さない」と言われた問屋一強の時代から、小売りの時代となり、今度は物流の時代になるように思います。ある意味アマゾンは最新のAIを導入した物流センターを持つデベロッパーともいえるでしょう。要するにどこよりも安い金額で庫内作業(入庫・出荷・在庫管理・消費者への納品)をしてくれるならメーカーはおのずとアマゾンへ販売を委ねますよね!・・・しかも販売促進や代金回収、在庫管理、売筋予測まで担ってくれるならなおさらです。長いモノには巻かれろ方式で良い商品がおのずとアマゾンに集まるようになっていくように感じます。通販で何十億も酒類を販売している某酒問屋さんはクロネコヤマトさえ物流制限をしないならもっと売れるのにと愚痴をこぼされます。要するにクロネコヤマトや佐川急便は出荷制限をかけています。ところがアマゾンは制限なんてありません!・・・自社物流センターの兼ね合いはありますがいっそアマゾンに丸投げする方が売上は上がると言う事になりますよね。だから自社にこだわっていると後から出て来た新参者にやられる可能性も考えられます。このように見るとどのようにやるかより誰とやるかの方がはるかに重要な事がわかります。
【アマゾン ABCクッキングスタジオと組み料理キットを】
アマゾンは生鮮宅配の強化をとして料理教室のABCクッキングスタジオと商品開発などで連携するとリリース。アマゾンフレッシュとプライムナウ対象エリアで3種類の料理キットを2人前1,580円~1,980円で販売を開始したとの事で、家事の時間を短縮したい需要に合わせて20分~30分程度でできる食材キットの実験販売を開始した。ABCクッキングスタジオとアマゾンの会員の相互送客も狙うと言う。料理を習う人達が食材キットを購入するとは思えないが、世の中よく解らない事が起きるのでコメントは差し控えたい。噂によれば飲料水や事務文具・電化製品などの販売は好調だがチルドや生鮮食品類は弱いと聞きます。冷凍は今のところ在庫型での取り扱いはない。生鮮品も含めたデイリーの宅配サービスはローソンフレッシュも楽天マートも今年春頃に中止を決め、有機野菜の宅配大手2社もオイシックスに統合されました。そもそも生鮮食品は最寄りのスーパーで購入する商材ではないのでしょうか。
【料理キット4社が撤退を表明】
忙しく働くママや買い物に不便を感じるシニア向けなどの利用を見込み参入が相次いだ料理キット宅配事業だが首都圏の中堅料理キットサービス会社4社がサービスを終了するとリリースしていました。コンビニの惣菜や弁当、冷凍食品との競合で顧客が思うように獲得出来ないのではないか。そして業者側のコメントとしては、食材キットは野菜など日持ちのしない商品が多く、カットして小分けして袋に入れるなど作業コストも高く付き、採算が合わないとの事。そりゃそうだ!僕はこの料理キットが拡大するなら先駆者のタイヘイさんが撤退しないと思いますからヨシケイさんですら食材宅配の売上は良くなく、調理済みの冷凍食品、冷凍惣菜が伸びていると聞きます。
【冷凍食品「ピカール」時短志向追い風に、商品点数200品増やす】
都内料理キット会社がサービスを終了すると発表したと報道されると同時にフランスの高級冷凍食品(冷凍惣菜)大手のピカールが時短や利便性を追い風に売り上げが順調に伸びており、店頭に並べる商品も最大で200品増やす計画を発表。東京都内にはこんなところにもピカールがオープンしたと思うように知らず知らずのうちに店舗も出店。一時は広報にも力を入れていましたが、通販の売れ行きが良すぎて品切れになるから広報を控えているように感じます。そりゃレンジや湯せんで解凍するだけでプロが作る美味しい料理が食べられるならわざわざ作る必要が無く、しかも経済的。お客様の代わりにセントラルキッチンで作り、出来立ての味が楽しめるように冷凍して提供。これらを利用する方がお得!という時代に消費者が理解して来た。ある意味車などのシェアと同じ考え方です。
【小田急百貨店新宿本店、店頭での買い物代行サービスを開始】
小田急百貨店新宿本店はシンガポール本社の買い物代行サービス会社「オネストビー」のサービスを活用して、注文のあった商品をオネストピーのコンシェルジュが売場で選びピッキングして、配送員が自宅へ最短で1時間で配達するサービスを始めるとリリース。利用者はオネストピーのサイトからアプリケーションで小田急百貨店を選び商品を注文する仕組み。百貨店の顧客はいつも利用する百貨店の店頭やサイトしか見ないのにオネストピーのサイトから小田急百貨店を見るのか?疑問に思います。まして大半がネットを利用しない中高年が百貨店の客層だ。客数減少が続き何かとやり玉にあがる百貨店。気持ちはわかるのだが、東急百貨店様のようにわんまいるの冷凍食品を上手く掲載したカタログ通販の方が客数減少を抑えプラスに転じられる方法だと思いました。更にカタログから電子カタログへと切り替えていく事も将来的に必要かと思います。
【11月百貨店・飲食店・食品スーパー、前年割れ】
11月は暖冬の影響で冬物商品が伸びずに売上が悪かったと発表されていますが、実態はネット通販の影響があると思います。外食を控える傾向は強く、内食(家中)消費が伸びているとみています。百貨店はピーク時の売上10兆円に対して5兆円台まで減少。高齢化で客数が減り若い方はネットへ流れ客数維持回復が出来ていません。食品スーパーもコンビニとの競合も激しく惣菜、冷凍食品、配食サービスなどへも客が流れているようです。そもそも日本の場合人口そのものが減少しています。どのように生き残るのか、根本的に考え直す必要があるように思います。
【「金の卵」外国人労働者 争奪戦】
少子高齢者が続く日本、業種業態を問わず、人手不足は深刻的な問題へと発展、そんな中政府は「特定技能」という新たな在留資格を設け単純労働の門戸を外国人に対して開く。2019年4月から5年間で最大34万人の受け入れが始まると発表。先日も宮城県石巻市の水産加工品メーカーへ訪問するとミャンマーから34人を受け入れ5年間の研修生を採用。その為に専用の寮を建設したり、残業を提供して収入を増やしたり、冬はスキー場へ連れて行き、そり遊び、夏は花火大会の見物、月に一度の食事会などを強化して評判をよくする事で現地の面接会場に応募が集まる仕掛けをしていると聞きます。昔のように使用人扱いしているとたちまち情報が広がり、現地での面接会場で応募が来なくなったり、日本での待遇が悪いと途中で逃げて帰られたりすると研修生を受け入れる資格がなくなると言います。良い人を採用する為の争奪戦は始まっています。既に農業や漁業、製造現場や物流センターでは外国人労働者に頼らざるを得ない状況です。人さえいれば何とかなる。これは飲食店でも同じで人が集まらないからオープンできない店も多いと聞きます。極力人手をかけなくて済むようにシステム化、機械化、そして外国人がスムーズに仕事ができるような仕組みを構築する必要があります。本当に重要な事だとつくづく思う時代へとなりました。
今年も全国を回りその地域ならではの食材やご当地グルメを開発、お陰様でおかずセット健幸ディナーにも採用出来る商材が増えて、協力頂けるメーカーさんも見つかり、一時のように製造が出来ないという事もないと思います。得意なものだけを大量に作られているので品質も味も安定しており価格も安い。探せばあるものだとつくづく思います。後は販売力さえ増やせばオリジナル商品の開発も出来ます。国産にこだわり、山形の芋煮のように郷土料理を沢山取り入れたいと思っています。健幸ディナーを日本の故郷おかずとして海外でも販売したいと願っています。種をもっと多く巻き、販売先を開拓し、育てる事に専念する事だと思います。そして複数チャネルからの受注を取り込み、その顧客ごとに個別にピッキングし間違いなく出荷、お届けを出来る限り早く行う仕組みの構築も必要で在庫管理と販売予測まで行い食材の仕入れから生産加工まで一貫した取り組みが必要です。
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