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ホッタの本音 今週のレポートNO.829

【やれば出来る、厳しい酒販業界にも関わらず酒屋で株式上場を果したカクヤスさん】
耳にしていたが、酒類小売免許自由化と若者の飲酒離れに内食化が進み、淘汰激しい酒類業界にも関わらず、見事に東証2部に上場を果たしたカクヤスさん。見習うべきところが多いと思います。20年前、酒類卸 升喜さんの横浜支社で開いた弊社セミナーにも参加頂いた事があり、当時はファミリマートを5店舗と業務用卸を営まれていました。僕はコンビニより業務用に特化される事をお奨めしたように記憶しています。

その後、某キャピタルから出資を受け、業務用酒販店として拡大路線に入り、厳しくなる業務用卸の酒販店を次々に買収、一般家庭も対象にしたなんでも酒屋カクヤスとして都内23区に出店しましたが一般家庭の宅配は伸びず、繁華街に出店し自転車によるきめ細かな配達が受けて売上を伸ばし500億。資金的に厳しいとの噂も出たが運よく国分さんのセンターに同居してしのぎ、その後も物流センターを拡大。関西にも出店し、株価が殆どつかない業務用酒販のM&Aを繰り返し、売上1,000億円の大台に乗せられました。ここまで来ればメーカーも知らない顔は出来ない存在となり、遂に株式公開を果されました。この間、多くの一般酒販店、酒専門DS、業務用酒卸、酒問屋が経営破綻しました。そうなることを予測されたのかM&Aで規模を拡大し、売上を増やす事に成功、離職率が高い業種にも関わらず人の確保も同時に得る事が出来ました。見事な戦略です。そしてキャバクラもラウンジも客足が減少する中、繁華街立地に小さなお店をテナント出店させ、電話一本ですぐに届けるサービスも受けました。20年間の足取りである。

しかし裏側では一言で言い表せない血と汗と涙の努力と苦労が有ったかと思います。人は結果しか見ずに運が良かった!安く売ったからだ!自分たちと住むところが違う!などと言いますが、決してそうではないと思います。栄光の陰で、これまでに至るには強い信念を維持して数々の犠牲を払い、粘り強く努力を続け、理想の実現を目指して様々な困難を乗り超えられて来たと察します。苦難の深さ、努力の大きさによって結果の大小が決まると思います。公開価格1,600円を上回る1,800円で取引されたと書かれてありましたが、株式公開で得た利益を何に使うのか今後が楽しみです。ホテル運営?ワイナリー?それとも飲食店の展開?物流センターの自動化?他人の僕には予測は尽きませんが、株式公開する明確な目的があっからこそ上場出来たと思います。

弊社も諦めたわけではありません、弊社の目的は、得た資金で美味しい惣菜を作りはしているものの自動充填ハック機がないから効率が悪く量産が出来ないメーカーさんへ什器や設備投資を行いたいのです。それにアンテナショップをデパ地下や駅ナカに出店して認知度とブランドイメージの向上を図りたいのです。その為には資金が必要です。弊社では食材から仕入れて製造委託してセンターに入荷させ、セット組みをして納品するので資金が半年以上寝ます。だけど食材の良し悪しが味や品質に大きく関わるので食材の仕入れは凄く重要で。その為に更に生産に深く関与していきたいと思っています。養殖業者と提携して稚魚に与える餌、育て方まで契約する事で思っている品質の食材が手に入ります。そこまでやるか?ではなく、これぐらいやらないと世界に通用しないと思っています。

日本の人口は減少していますが世界の人口は急増しており、食糧難で9人に1人が餓死状態で毎年8億人が餓死していると国連が発表し、これは今後も増えていくと推測されています。そんな中、日本は世界経済から取り残されたと言われていますが、取り残される事でインフレにならず、物価も安く、治安も良く、安心で暮らしやすい国として外国人労働者が増えています。ところが鉄鋼も家電も半導体も自動車までもが販売数が減少、日本経済を支えて来た二次産業が衰退しています。しかし世界の食市場は700兆円とも言われ、海に囲まれた日本は魚の養殖には持ってこいの地形で、農業も古くからのノウハウと先端技術の開発ノウハウもずば抜けています。更に新興国と先進国も健康ブームで魚の消費は増え、日本食もブームです。今後食産業は世界的に伸びます。正に六次産業の到来が来たと思っています!日本国内で製造し世界で消費!正に地産全消です。

【千趣会3期ぶりの黒字で株主への年間配当を2円にすると発表】
事業構造改革によって人件費などの削減が進み、業績の改善の見通しがたった事から3期ぶり配当を実施すると発表。2019年12月期の連結業績見通しを最終損益79億円黒字(前期は60億円の赤字)と予想を16億円上回り、売上高は前期21%減少の890億円と予想を据え置いたと発表した。利益を確保したのは大幅な人件費と儲からない事業整理だと思いますが、次の課題は何で売上を上げるかでしょう。如何にカタログ通販からネット通販へシフト出来るか?アパレルと雑貨だけに頼らない食分野の事業開拓も必須だと思う。

【セブンイレブン含む大手コンビニ3社元旦休業を約1割の店舗で実施】
人手不足と深夜営業の不満を募らせる加盟店からの要望に対応したのか、夜間営業の自粛を認め、遂に元旦も大手3社共に約1割にあたる店舗を休業すると発表した。約30年間続いた365日年中無休にピリオドが打たれた。ドラッグストア・食品スーパーとの競合が激化、客数、売上にも陰りが見え始めて来たコンピニ、最近の食品スーパーの冷凍食品、チルド、出来立て総菜や弁当の取組は目を見張るものがあり、タウン型と言われる百円ショップやドラッグストアを誘致した新業態のSCの展開も好調で、大型のイオンさえも脅かす存在になって来たように見ています。さて開いていて当たり前のコンビニが休むとどうなるのか様子を見ていきたい。

【ネットで注文、店でドライブスルー、降りずに受取り便利、日本でも拡大すると思う】
米国でネット通販に押されていた全米最店舗数を誇るウォルマート、そしてディスカウントスーパーターゲット、アマゾンに買収された高級スーパー ホールフーズがネットを利用した店頭の駐車場で降りずに品物を受け取れるドライスルーが人気で、店舗からの当日配送も好調で業績を急回復させているようだ。商品を買うのに在庫と価格の確認をスマホで行うのは日本でも当たり前になった。同じものなら安い方で買うのは当たり前、専用アプリから注文すると品切れや配送に時間がかかる場合がある。早く着く方で買おうかと迷う時もあり、そんなときに店頭受取可能なドライアップのボタンが表示され、注文すると数分後に商品の用意が出来たとメールが届き、駐車場につくとGPS情報から店頭側が車の到着を感知してアプリの表記が変り、ドライアップと書かれた場所に車を移動させると1分足らずで店員が商品を持って来てトランクに入れるサービスが顧客に人気だとの事。広い店舗を買い回る必要はなく便利な仕組みである。日本でもこれに近い店頭受取サービスをベイシアさんも一部の店舗で始めている。グループ会社のホームセンター カインズでは専用宅配ボックスを設置して受け取れるようにしている。ユニクロも一部の店舗で実施。この流れは日本国内でも拡大し浸透していくと思います。サービスの浸透と共に売れるモノも変化していくでしょう。お取り寄せから受け取る時代に、しかも自宅玄関でなく、店頭やターミナルや自宅の宅配ボックスなどでである。今後は沿線駅ごとに駐輪場があるようにレンタルも含めた出荷と受取が出来る専門店が現れるのも時間の問題と思われる。

 

【資生堂クリスマスイブに36年ぶり、国内工場を稼働させる!】
資生堂は、中国始めアジアなど安くて品質が良い国内製品の需要に応える為に何と36年ぶりに栃木県大田原市に工場を新設し稼働させる。その背景には売上500億円、営業利益200億円程度の機会損失があると資生堂は分析している、僕が着目しているのは36年前と言えば日本のバブルが破綻する直前で、住宅ローン金利が7%、サラ金の金利が15%していた時代、正に世界有数の経済国となった成長の昭和を象徴する時期だった。不動産価格の高騰に人件費はうなぎ昇り、物価は超インフレ。そんな時に土地や人件費の安い中国やアジアに製造拠点を移転させ、現地企業に委託して海外製造に切り替えた。

あれから36年が経過し、正に停滞の平成と呼ばれ金利はマイナス、サラ金は破綻した。人件費も物価も先進国や新興国の方が日本の2倍~3倍となり、食品も含め安くて品質が良い日本国内製造商品が人気で、インターネットとLCCが普及した影響で、日本に買物に来る訪日外国人が急増し、お土産にもらい口コミで広がり、持ち帰ってネットに出品しSNSで拡散され、中国のアリババでは最も売れる商品は日本製品だと言う。中国のみならず台湾、香港、シンガポール、フィリピン、タイ、ベトナム、インドなどアジアのみならず、欧米でも人気だ。マスコミは日韓関係や香港のデモの事を指すが一部の話であって、個人消費は堅調で日本の飲食店の売上も好調だと聞く。

日本国内で機械化して外国人労働者も採用して、食品製造工場を作れば、世界に販売していくチャンス到来だと思っています。最新のICT化を図り生産・加工・流通・販売までそれぞれが連携した取組みを行えばと実現出来ます。弊社の役割としては大手企業では真似できないニッチな分野を担う事だと思っています。

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