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1.282019
2019年2月(266号) 「定点観察」
【何事も観察することと継続することで身に付く】
「堀田社長のアイデアはどこから出るのですか?」「何がヒント何ですか?」とよく聞かれます。僕は物心がつく頃には育ての親の祖母に連れられ、定期的に異なる商店街へ買い物に行った。祖母は八百屋でも魚屋でも品物をよく観察し、値段も観察して良い食材を10円でも安い店で買った。昔は店頭で試食をよくさせてもらった。そんな事からかいつの間にか食品売り場を見て回るのが好きになり、結婚してからも一緒に買物に行くと「時間がかかり過ぎる!」「酒屋が何故食品ばかり見るの?」と家内から嫌がられたものです。売れ筋が変化するのが面白く、次に何が売れるのか?これを当てるのがゲーム感覚で面白い。独立して直後に酒DSブームが到来した際には、船井総研さんの研究会に参加して売場づくりの勉強を行い、自ら立ち上げた酒販協同仕入れグループ「酒塾」の定例会でも加盟店様に対して売場づくりの指導も行い、実際に店舗設計まで行いました。同じ売り場を定期的に観察する事で売れ筋の変化に気づきます。多く人が集まる食品スーパーや百貨店に日曜日の開店直後に行くと、品出しが間に合っておらず中には売り切れている商品もあります。棚に並べられている商品の中で、目の高さの中央に並べられている商品が本来の売れ筋です。この売れ筋を知るだけでも勉強になり、その商品が売れずに残り、メインに並んでない商品が突如として売れる(棚から減っている)と売れ筋のトレンドが変化した事になります。複数の店を同時に観察して同じ現象なら間違いないと言う事になります(大抵一緒です)。食材はこのように定点観察で分かりますし、同じように飲食店でも行います。大阪と東京で立ち食いうどん屋、焼肉、ラーメン店、中華、食堂、パーキングエリアなどで行い、客が食べているメニューを観察しています。スーパーと百貨店の惣菜売り場も定点観察を繰り返しています。更に友人の飲食店専門の著名な店舗デザイナーや施工会社社長や食品専門コンサルタント会社社長など食品業界の有識者との情報交換を定期的に行っています、自ら全国の食品メーカー生産者を訪問しています、この事を30年間続けているとおのずと先のトレンドや商品開発のアイデアが勝手に湧くようになります。一流のソムリエがワインの匂いを嗅いだだけで品種やコルクを開けた時間までドンピシャに当てたり、一流のシェフがステーキの焼き加減を見ただけで分かるのがそうで、人間には定期的に長く同じことを繰り返して実行しているうちに専門の感性が宿るようになります。売れ筋を見極める、世を即する力となる定点観測は商売繁盛の法則だと思っています。その道のプロを目指せ!
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