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2020年5月(281号) 「資金繰り」

昔から、経営資源の三要素として「ヒト」「モノ」「カネ」と言われています。そこで今回のような新型コロナウィルス感染の影響により業績が急激に減少、或いは急な注文増加に対して対応しなければならないなど経営環境が一変した際に必要になるのが「カネ」要するに資金です。僕は結婚して子供が出来て家族を養う上で稼がないといけないと思い、自分で商売を始める決意をして生活を慎み、食べるものも節約し、休日は司会の仕事などアルバイトも行いお金を貯めました。

そのお金を頭金として9坪の建売住宅をローンで購入。一階のガレージを店に改装(得意先の工務店が無料で)お酒・お米の宅配専門店を仕入資金300万を住宅を担保に借入し開業、その後売上増加に伴い公庫(現在の日本政策金融公庫)と信用金庫で借入、当座貸し越し枠など交渉して運転資金を確保業績を上げ利益を内部留保し、個人でも積み立てを行い、アサヒビールさんから法人にしてFC本部設立の提案を戴いた際に1千万円を個人預金から出して株式会社を設立出来たのも普段から資金を準備していたからです。

その後も利益の半分を内部留保して半分は社員へ分配する方針で経営を行ったので酒類免許自由化後、酒米の宅配FC事業が衰退していく中でも持ちこたえ、わんまいるシステムの開発資金を伊藤忠商事と業務提携してみずほ銀行を紹介戴き無担保で1億5千万を調達。その後通販事業を行うに際して投資が必要と判断し、三菱UFJ、商工中金、尼崎信用金庫3行から資金調達、売上を加速させ事業計画を策定して地域経済活性化支援機構に掛け合い資本金を1億3千万に増資させ人の採用をしやすい梅田に本社を移転させ、サイトを前面リニューアルし原料から仕入れ粗利を改善させ地域食材を使用し競合との差別化を図る事に成功しました。

今回のコロナウィルス感染拡大による政府の緊急対策支援のセーフティーネットなどを申請して信用保証協会枠や日本政策金融公庫枠など4行に申込みするなど資金調達を実行しました。備えあれば憂いなしの諺通り、潤沢な資金を個人の預金や会社の内部留保も踏まえ普段から手当てしておくことが重要だと思っています。
補助金など政府系の中小企業支援の情報も常に取り、活用していくことが大切です。定期的に金融機関とも接点を取り情報を開示してコミュニケーションを取る事も必要だと思います。
そして常にビジョンを達成する為の計画を描き、計画予算に沿った必要な資金を試算して急にお金に困らないようにしておくことが商売繁盛の重要なポイントだと思っています。

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