戦後の復興、高度成長時代に入り、企業は売上を拡大し、従業員を数多く採用して規模の拡大を図って参りました。しかし、バブル経済が破綻し、景気低迷の時流に入り、規模拡大を追求した企業の多くが経営破綻・経営統合になりました。
そして生き残り、復活した企業として家電業界では唯一のソニーが、ゲームや音楽、映画、エレクトロニクス、半導体などを主力事業にシフトしてグローバルに展開。更に、自社で製造せずグローバルなサプライチェーンを構築して成功されています。
正に「内製化」から「外製化」に成功されました。
昔読んだ本に、「氷河期にマンモスは絶滅したが、ネズミなど小さな小動物は生き残り進化した」。巨大になると時代の変化に対応が出来なくなると言う話しで、商売を継続したいのであれば、規模の拡大を図り、内製化主義で経営するといつか破綻すると言う話です。
だから僕は幸い酒の小売り免許制度だった事も有り、業界の常識を打ち破り、当時専売制業界にアサヒビールの特約店にキリンビールを二次で卸して一緒に届け、新潟の酒問屋を一次卸にして大阪の問屋を二次卸にして新しい共同仕入れの仕組みを構築しました。
そのお陰でロットなく手に入らない地酒やお米やご当地グルメをバラで仕入れる事を可能にして、短い期間に全国268店舗が加盟する宅配専門のフランチャイズチェーンを展開する事が出来ました。
その後、酒類小売り免許自由化の影響で、殆どの酒販店が破綻する中で、冷凍おかずのパイオニアとして大阪駅前にオフィスを構えれて生き残っているのも、直営店での複数展開をせず、メーカと問屋と加盟店の決済にして帳合に入らず全てを「外製化」にしたからです。
現在も自社でセントラルキッチンを持たず、全て外注。物流センターも外注で、自社の社員は誰もいません。システムでつなぎ365日24時間オンラインで受注・決済・発注・ピッキング・発送が可能です。お陰で残業は無く、18時の定時までに退社出来き、土日祝日大型連休も休めるようになりました。8月からは終業時間を17時30分にして来期は17時にしたいと考えています。パートさんも有給が取れ、離職率も低く経営出来ています。
規模の追求をせず、独自固有の付加価値が高く利益をしっかり取れる商品・サービスの提供を行い、必要としている人にだけ購入してもらえれば良いと考え、品質とおいしさを追求し、派手な広告投資をしなくても口コミなどで広がり、購入されたお客様が継続して購入してくれる形を目指しています。
「外製化」
正に商売繁盛の法則也。
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