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ホッタの本音 今週のレポートNO.768

【アメリカ老舗スーパー「シアーズ」経営破綻】
1893年シカゴで創業したアメリカを代表する食品スーパー大手「シアーズ」が経営破綻した。玩具量販店トイザラスや家電量販店ラジオシャックなど、アメリカではネット通販の躍進に押され、旧来からの店舗販売店の経営破綻や営業譲渡や合併が相次いでいます。日本でも同様に、百貨店はじめ西友やユニーなどの食品スーパーやコンビニの業績が落ち始めている。日本国内は少子高齢化により消費が伸びない中、過去10年間でECの消費が16兆円と2倍に成長し、スマホの普及はますます伸びている。そんな中、ECに押されず売上を伸ばしている業態は100円ショップや処方箋規制のドラックストアです。好調と言われてユニーを配下に納めたドン・キホーテでさえも今回伊藤忠商事からの資本を受け入れた。やはり経営内容は厳しいようである。今後はECの市場の中でどう差別化して生き残って行くかが求められる。弊社もネット通販を行い、楽天・ヤフー・アマゾンにも出店し、百貨店のオンラインショップとも提携しています。いつの間にかパソコンがなくなり、スマホやipadの普及で、どこに居ても手軽に検索や購入ができるようになりました。また外出先から家電の操作ができ、診察時間が近づくとメールで知らせてくれるなど、ありとあらゆる物が?がり便利になって行きます。通販で購入する商品もたまに買うお取り寄せから、日常消費される買い置きしやすい商品へと売れ筋が変化しているようです。説明が求められる商品の方がネットでは売り易く、求められていると思います。それ以外のどこでも売られている商品は店頭であろうがネットであろうが値段だけだと思います。アマゾンはこの値段に速さをプラスして一人勝ちになるのでしょう。しかし本来ネットは現物のパッケージやポップ以外にもさらに詳しく説明出来るので、ここをしっかり訴求する事で差別化を図れます。来客数が伸びない立地の悪い店舗や地方の個人店でもインターネットで全国の人を対象に販売する事が可能となりました。売り方や見せ方次第では必要としている多くの人に伝える事が出来るようになったと言う事です。

【テレワークで都内の通勤者が41万人減少!政府発表】
政府は、将来テレワーク(情報技術を使用してオフィス以外で仕事する事)を全国で試行するキャンペーンの報告会を開き成果を公表した。7月23日から5日間にわたって実施した結果、東京23区の通勤者が延べ41万人減少したという。このキャンペーンは昨年に続き2回目で、参加した企業や行政機関の数は1.8倍の1,683団体に増え、参加人数も4.8倍の30万人を超えた。最も通勤者が減ったのは丸の内エリアで9,200万人、豊洲エリアで8,000人、3位に品川エリアで約6,400人。弊社で考えても極端な話、オフィスに出社しないと業務が全く出来ないわけではありません。僕もスマホさえあれば十分仕事がこなせます。アメリカでの雇用は全体で200万人増えているのに対して小売業界ではネット通販の影響で2万人しか増えていません。日本では人手不足と言われていますが、これは飲食店や介護・病院・運送・建築など人手がかかる業種の事で金融や通信などの業界は人が余っています。そしてIT化による無人化も始まっています。作業仕事はロボットやパートタイマーが主体に行うようになりフリーランサーが増え自宅で仕事をする人は更に増えるでしょう。出社する必要が無くなればライフスタイルは一変します。

【リンガーハット、3月~8月の中間決算利益が前年比59%減少】
弊社でも取り扱っている長崎チャンポン専門店「リンガーハット」の業績が落ち込んでいる。スパゲティー専門店の「サイゼリア」やセルフうどん店の「丸亀製麺」も同様に業績は厳しい。僕の見立てでは、①グルテンフリーによる小麦粉離れ、②太麺を敬遠、③味覚の変化など消費者のトレンドが変化したのが原因だと思います。通常トレンドが変化すると売上が2割ほど下がりますがその売上を無理やり上げようと特売を行ったり、無駄な広告宣伝を実施したり、値上げをしたりすると余計に利益を圧迫します。リンガーさんは1年間で2回の値上げを実施。丸亀製麺さんはテレビCMと月に1度の半額セールを実施した結果、新規の客が押し寄せ大混雑となり、時短のため麺を太く切り通常より固く茹で上がり、ネギも店頭で切っていたものをジオエン酸で洗浄したカットネギに切り替えたために、だしの味が変わりました。ホールスタッフの少ないセルフ販売が半額セールをすると客でごった返し、座る所もなく、お膳を持ったまま立ち往生するなど、ちょっとした迷いが顧客満足度を損ないます。なので味覚も含めあらゆる面で消費者のトレンドの変化を見極めて対応して行かなくてはなりません。焼肉にしても、あれだけ人気だった「ミスジ」や「ざぶとん」と言った希少部位が陰り「タン」や「ハラミ」が人気急上昇で、和牛は取り合い状態です。この事を知らずに従来からの部位だけで焼肉店を営んでいると客は減少します。また一時流行った「お酢」は敬遠されオリーブオイルも伸び止まり、「はちみつ」が人気です。さらに「ミルクジャム」がトレンドになりそうな気配です。まさに現在の味覚のトレンドは「甘くて濃厚」ブームです。スイーツも焼き菓子からケーキや濃厚ソフトクリームやジェラート、更にフルーツコンポートなどが売れて来ています。麺は蕎麦が7年間の低迷から復活して来ました。蕎麦屋さんでさえ気付いていないメーカーが多く、そば粉割合が多めの半生又は生蕎麦です。「生」が食パンでも受けています。この事を知らずに従来からの「乾麺」や「5割」を販売していると折角訪れた蕎麦ブームに乗り遅れます。消費のトレンドをしっかりつかみましょう。

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