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ホッタの本音 今週のレポートNO.760

【宅配の路上駐車 来年の夏から東京都内中心に100ヶ所以上の地域を対象に解禁】
今週のメディアリリースで一番目を引いたのは、来年2019年度中に、東京23区を中心とした100ヶ所以上の路上で集配作業中の車両に限った駐車を解禁すると発表したことだ。今後順次地域を広げて行く方針だと言う。背景にはネット通販やスーパーなどの宅配需要の増加や、運転手不足を規制緩和する事で負担を軽減させる狙いがある。但し夜間などの野放図な駐車を防ぐために駐車可能な時間帯を午前9時~午後9時とし、駐車時間を20分ほどとする自主規制ルールを定めるとの事。海外では配送車両に限り路上駐車を解禁する国は多く、駐車場を備える建物が少ない日本では配達員に過度な負担がかかるため、政府が推進する「働き方改革」の一環で駐車可能な場所を増やし集配作業の時間を短縮させるのが狙いだ。車を所有しない人が増えており、買い物は出かける時代から届けてもらう時代に入り個人宅配の数量は年々増加しており、スムーズに配達出来る仕組みの整備が必要だ。宅配を担う運送業者や小売店にとってはありがたいことだ。

【宅配・通販大手関連会社の株価・業績もうなぎのぼり】
ヤマトホールディングスの業績を見ても分かるように、アマゾンやゾゾタウンなど通販が伸びる事により恩恵を受けている運送会社や梱包用段ボールの製造を手掛ける製紙会社・資材メーカー。段ボール大手のレンゴーが9年ぶり、王子ホールディングスは14年ぶりに最高益を更新する見込み。また埼玉県本拠の丸和運輸機関は「桃太郎便」を手掛け、ヤマトが縮小したアマゾン取引を取り込み成長中。14年の上場から株価が約10倍になった。昨年新規株式公開を果たしたEC関連企業のセンター庫内作業を一貫して請け負うファイズは、過去にアマゾンジャパンの最優秀協力会社賞を受賞しており、売上げの多くをアマゾンが占めている。

【事前注文スマホで手軽に。外食各社やコンビニでも】
来店前にスマートフォンで注文と決済をして待たずに受け取れる事前注文システムを導入する店が増えて来た。アメリカでは既にウォルマートがサービスを開始しており、指定された駐車場に車を止めると係員が車まで商品を運んでくれます。マクドナルドのドライブスルーでも導入が始まりつつあります。店側にすると注文を受け付けたり会計する必要がなくなり、人手不足解消に繋がるなど一気に普及しそうな気配を感じます。飲食業界の課題をITで解決する「フードテック」に注目が集まりそうだ。

【遂にロボットシェフが登場 3分で健康ランチを提供】
遂に出たか!と思う見出しに目を通すとハーバード大学やマサチューセッツ工科大学など全米屈指の名門大学が集積するボストン中心部に、今年5月にオープンした厨房が無人のレストラン「スパイス」。早くてヘルシーな丼メニューを提供する。注目の的はマサチューセッツ工科大学の卒業生らが在籍中に考案し開発した「ロボットシェフ」だ。動画を見ると7つの鍋(これがロボット)が後ろにある冷蔵ユニットから各食材を自動的にすくい入れ、鍋の上にある左右に動くレールからソースやドレッシングを加えて味付けする。材料が揃うと鍋が傾いて回転を始めIHヒーターでムラなく炒める。調理が終わると再生紙で作られたボウルに料理を流し込み店内で唯一働く店員へとアームで差し出し、店員が薬味を盛付けて完成。メニューは7種類で調理時間はわずか3分だ。調理後の鍋も毎回、高温の蒸気で自動洗浄され、次の注文を待つ。注文はタッチパネルで選択し支払いはカード決済。現在日本国内でも惣菜を作る工場ではロボット化が進んでいます。いずれ社食や学食・高齢者住宅や病院などの厨房にも導入されるのでは・・・。

【ワタミが埼玉の自社弁当工場を売却】
宅配弁当大手のワタミが埼玉県にある自社工場を極洋やセブンイレブンが出資する食品加工製造メーカーSTIフードホールディングスに売却すると発表。宅配弁当事業は競争が激しく単価も低く食数も伸び悩んでおり製造拠点を再編し効率化を奨めるとの事。オリジン弁当やほっかほっか亭なども含め総じて弁当の売上が芳しくなく、惣菜はチルド・冷凍共に伸びています。弁当業界はメニューの改廃が殆ど進んでなく30年前から変わらない品揃えでしかも店や売場が違えど、殆ど同じメニューや味付けだ。それに弁当の主菜と副菜のボリュームのバランスにも問題を感じます。僕は野菜の副菜をしっかり食べたいので食べません。それと添加物の使用と味が気になります。だから僕は百貨店の惣菜売り場で売られている惣菜弁当を購入しています。全国主要の百貨店に出店されている「松岡」や「和の国」の惣菜弁当は栄養バランスも考えられ野菜のおかずの量も一般の弁当に比べて多いです。今後は消費者のニーズの変化を先読みしたメニューや、主菜・副菜のボリュームのバランスなどの考慮が必要だと思います。炭水化物と脂質を減らしタンパク質とカルシウムや食欲繊維・ビタミンや鉄分など免疫力を高める効果がある食材をバランスよく使用する事が大切だと思います。

【吉野屋 初の秋刀魚定食を期間限定メニューに】
牛肉ブームが過ぎ、高齢者比率が高まり、食材と人件費の高騰と買収した外食チェーンの業績が回復せず、連結しても業績が落ち込む吉野家が、さんま定食を販売したと言う。僕はブランドイメージを潰すようなことになりかねないので絶対にしてはいけないと思いました。「牛丼」の吉野家なので「牛」に撤することが大切だと思います。そもそも牛丼業界で豚丼やカレー・鰻丼をやりだしたぐらいから業績が良くないんじゃないかと見ています。だから「牛皿定食」や「牛すき焼き定食」を売り出した時期は2~3年業績が上がりました。僕も食べに行ったぐらいですから。「牛肉ハンバーグ」や「冷やししゃぶ肉」「焼きしゃぶ」「チンジャオロース」「ステーキ丼」など牛にこだわったメニュー開発をすれば客数が落ち込んでも単価は上がるのにと思います。いきなりステーキは順調に店舗を増やしています。最近では都会より地方都市の方が調子が良いようです。理由は元気な高齢者が多く焼肉屋など肉料理の店が少なくてお年寄りで大繁盛していると聞きます。牛にこだわり、専門性を高め、海外への展開を加速する事が重要な事だと思います。経済が急成長した中国を始めとしたアジアの主要都市では、かつての日本と同じく食品スーパーやコンビニや外食チェーンが普及して冷蔵・冷凍食品の市場が急拡大しているとの事。日本の品質管理基準で日本の食材を使い日本のメニューを売り出せば受けると思います。この度俺のフレンチを展開する坂本社長が展開する「俺のパン」の屋号を「銀座のパン」に切り替えたのもインバウンド消費と海外展開が狙いのようです。ブランド戦略は国内海外含めて凄く重要だと思っています。

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