ホッタの本音 今週のレポートNO.1119

「ホッタの本音」

【夏休みの予算、長引く物価高や円安が影響し前年比2%、23年度比5%減少した】
調査会社によると、アンケートに回答した70%が物価高に円安が影響していると言う。「自宅で過ごす」が38%、一位も「ショッピングや食事」17%二位など屋内での予定が目立つ結果となり、「キャンプ・バーベキュー」や「テーマパーク」は減少し、猛暑も影響している。海外旅行はコロナ前の水準には戻らず、予算は前年9%減、行先は韓国が24%と最も人気に。景気悪いね。

【中古車販売店、倒産件数リーマンショックに迫り過去最高。海外バイヤーに買い負け】
2025年1月~5月の倒産件数が前年同期比56%増。物価高で中古車需要は活況にも関わらず、倒産件数が過去最高に迫る水準。円安で海外向けに品質の高い日本の中古車を買いあさり資金力が乏しい中小販売店が倒産に追い込まれている。昨年2024年の中古車輸出台数は156万台で過去最高を更新した。落札価格は2019年度比で75%上がった。国内は旧ビックモーターの保険金不正請求問題で信用が揺らぎ、慎重に選ぶようになった事も響いていると言う。

【ニチレイ、主食や主菜をひとつにまとめた「ワンプレート冷凍食品/個食」を強化】
ワンプレート「三ツ星プレート」シリーズ、ホイコーロやマーボー麺、ハンバーグとオムライスや、水を入れた後にレンジ調理する味噌ラーメンなど味にこだわった「個食」を次々に新発売する。個食は2024年の市場規模が806億円と4年間で69%増えた。成長市場で新商品を発売し、存在感を高める。わんまいるは無添加国産「美食弁当/ご飯付き」を年内に発売し、需要が増えるキッチンキッレス社食と単身世帯の需要に応える。

【日本酒業界大変だ。需要減少する中、コメ不足が直撃。食用米に農家がシフトし、酒米減産】
踏んだり蹴ったりとは正にこの事を指す。少子高齢化で国内の日本酒需要は長年減少が続く中、頼みの海外も中国経済が失速して輸出が激減し、米国は関税が増え大変にも関わらず、コメ不足で主食米の生産にシフトする農家が増え、酒造好適米は大幅に値上げ。無いと日本酒が作れないから買わざるを得ない状況の中で、製造を減らすと言う酒造会社も現れて来た。そら大幅に値上げすると売れなくなるから減産すると言う。

【中国就職氷河期。300社応募して1社内定、2025年1222万人が大学・大学院を卒業】
これまで人口が多い事が最大の魅力と言われて来た中国だが、経済バブルが崩壊すると、その人数の多さが一転マイナスに働く。日本とはケタ違いの大卒・大学院卒業生。不況から企業の応募は慎重になる。16歳~24歳の失業率は14.9%と、若者の就職難が一段と深刻になっている。日本とは真逆。これにトランプ関税が大きくのしかかる。日本企業にとっては、優秀な中国人を採用するチャンス到来だ。

【一人負けのセブン。おにぎりでもローソンは増量、ファミマは大谷選手を起用】
セブンは値段を100円に下げて販売。結果は誰でも解る。値下げして販売数量は増えても売上は対して伸びなく、利益は減少し、株価は下がった。6月の既存店売上セブン2%増、ローソンは7.7%増、ファミマは4.4%増だった。利益は値引き増量しないファミマがダントツに伸び、株価も伸びた。セブン加盟店の利益は4.3%減少した。オーナーの不満は本部に向かう。セブン買収の話も相手から断られた。

【米国のローン拒否23.1%と11年ぶりに高水準。日本は25.6%より高い】
日本経済新聞社が、米国でクレジットカードの与信が通らなくなっており11年ぶりに23.1%と高水準になったと報道。日本はと調べると、米国より高く26.1%と4人に1人が何らかの理由で与信が通らないという。銀行や金融公庫などの借入に関しては、40%~50%が申請通らないと言う時代に入った。水面下で個人破産や会社倒産が増えるはずだ。日本もえらい事になって来た。

【備蓄米が店頭で販売され、飲食店で使われ、コンビニではおにぎりやお弁当に使用】
異常な光景が普通になっている。本来備蓄米とは、緊急事態に使用される政府が備蓄するコメが、何度も放出され、スーパーやコメ屋の店頭に並び、私の家も買っている。飲食店でも使用され、コンビニはおにぎりやカレー・お弁当に使われ出している。異常な事が誰も異常に思わない事が異常。。世も末になってきたように思う。。えらい事だ。

【東京23区中古マンション平均70㎡あたり1億333万円と、前月比2.4% 6月最高値更新】
備蓄米・輸入米や輸入米が店頭に並び多くの人が食べている背景に、新築はおろか中古のマンションも70平方メートル当たり1億333円と高値を更新している。無理して会社が破綻するとローンの支払いが滞る。カード与信が通らない(25%)、融資申請しても通らない人(50%)が増えている。僕は異常事態、緊急事態だと思う。

【全国食品スーパー売上6%増、コメや食品メーカー値上げ過去最高品数を加味すると。。】
値上がり分を差し引くと実態は売上減少。節約志向が定着し、購入点数は減少している。異常気象から農水産品の値上がりが更に続くと思われる。実質賃金がついて行けず企業も大変。トランプ関税の影響が今後どれ程出て来るか影響が計り知れない。既に鉄鋼や家電や紙製品に輸出が大幅に減少。えらいこっちゃ。

【吉野家牛丼、4年連続先陣切って値上げしたにも関わらず、売上プラスを維持】
2022年9月以降2025年6月まで連続で前年同月比を維持している。22年10月、24年7月、25年4月と毎年値上げをして来たが、前年同月比を割り込むことなく乗り切って来た。但し、客数で言うと、値上げによって客単価が10%前後アップする一方、客数は微減する事でプラスを保っている状況だ。そして並盛498円までにしてワンコインのボーダーラインぎりぎりに抑えている。実は牛丼(並)過去2回280円に値下げしている。すき家に対抗した時と、会社更生法申請した際だ。そして一旦すき家が350円、松屋が390円、吉野家は380円に値上げしたが、その後民主党政権期前後で再び値下げ競争が始まり、2012年1月松屋、2013年4月に吉野家が追随して3社そろって280円横並びの消耗戦が続いた。2014年消費税率改定のタイミングで、すき家が270円に値下げ、吉野家は300円に値上げ、14年7月に松屋が380円プレミアム牛めしを売り出すと、吉野家や同年12月に380円に値上げした。更に21年松屋がプレミアム牛めしを終了し、牛めし380円にすると、吉野家は426円に値上げ。すき家が400円に値上げすると、吉野家は22年10月から448円に値上げしている。その分、料理の質・量・提供スピード等比較して高い価値を感じられることを目指していると言う。そして今年2025年7月4日創業以来初となる麺メニュー「牛玉スタミナまぜそば」767円を発売する。牛丼(並)500円突破は状況から見て時間の問題となりそうだ。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

「絆」カテゴリー