新着メディア情報
12.262019
ホッタの本音 今週のレポートNO.828
【今の日本を象徴しているような記事が先日同時配信されていました】
外食の定食屋をチェーン展開する大戸屋さんが2019年4月に安価なランチメニューを取りやめ一部の料理を値上げした事で客離れに拍車がかかり、10月に税込価格を据え置きランチメニユーも復活させたが、11月までの既存店売上は10カ月続けて前年を下回っており、2020年3月期決算予想はトントンの見込みと発表(その後赤字に修正)。10月にはコロワイドが創業家から株式の18.6%を買い取り筆頭株主になり、コロワイドのセントラルキッチンを利用する事で効率が高まり採算性が上がるとのコメント。一方の記事では高齢者向けに弁当を宅配するシルバーライフは株式公開で得た利益で自社工場を設立して、カロリーや塩分、タンパク質を抑えたものや食材を柔らかくしたもの、柔らか食やムース上に加工した弁当など約1,000種類を用意し、北海道から沖縄までの729店舗(前年比103店舗増)から近隣の高齢者に手渡しで届ける。1食あたり300円台、一人で開業出来る事から加盟を希望する人が増えて売上が急増していると言う。ワタミさんはひとつ配達するといくらという成果報酬で配達員を募集していたが配達員の接客や商品の扱いが悪いなど一時は直営する飲食店がブラック企業として叩かれた再に宅食サービスも同じように批判されイメージダウンした。ひとつ配達してなんぼの配達員よりFC店の方が経営している意識が高く、親切、丁寧な接客だと思われます。しかも地元密着で馴染みの方への営業も出来るし、介護事業者が保険外サービスとしてFCに加盟するケースも今後込みまれる。自分で買物や料理の出来ない高齢者が益々増える中、更に業績は上がるでしょう。外食は軽減税率も伴い割高感もあり、利用を控える流れが続く。正に現在の日本を象徴している外食と内食の記事のように思いました。
【ホームセンター大手カインズが取り寄せ専用ロッカーを設置】
インターネットで商品を確認してから店舗に行き購入するのが多くなって来た事から、ホームセンター大手のカインズは広い店舗を買い回らず済むように専用ロッカーを全店に設置すると発表。現物を見て気にいらなければ買わなくても済むようにもする。米国のウォルマート等で成功しているネットで注文、即日店舗で引き取れる売り方だ!ネットを利用する頻度が多い人ほど玄関先で何度も受け取ることを嫌う傾向から宅配ボックスを利用する人が多く、スマホで電子決済、専用アプリの普及も手伝い宅配ボックス設置が急速に広がっています。遂にテレビ宣伝も始まり、一家に一台災害時対応自家発電付き冷凍チルド商品の受け取り可能な宅配ボックスが伊藤忠都市開発先端技術推進室により開発されました。わんまいるとして提携して設置する協力をしたいと思います。
【「サービスが先、利益は後」原点回帰でサービスを磨き続けるしかないクロネコヤマト】
宅急便の生みの親の故・小倉昌男ヤマト運輸社長の経営哲学「先義後利」とは裏腹に2017年10月に基本運賃を引上げ、荷物の集配出荷数の制限を一方的にかけたクロネコヤマト。それから1年半の今年春から取扱数について再度拡大にカジを切ったが、肝心の荷物が戻ってこなく、2019年4月~9月期連結決算は最終赤字に転じたと発表。社員の離職も増えていると言う。反対に業界2位の佐川急便は個人客向けの配送の9割を業務委託し、正社員は法人向けに集中させる取組みを行い積極的な受注活動の結果、値上げをしたが柔軟に対応し業績を上げて、ヤマトとの差を縮め、株式時価総額も2019年5月にヤマトHDを追い抜いた。ヤマトも9月からスマホで送り状作成から支払いまで完結できるサービスを始めた他、コンビニなど荷物を持ち込むと料金を割引する取組みも始め、再配達手続きもLINEできるようにする等、原点回帰でサービスの強化取組みに拍車をかけているようです。フリーランサーやギクワーカーなどが増え、個人ドライバーや個人にリースで車両を斡旋する運送会社が増えています。先ほどの宅配弁当を個人でも加盟出来るFCの展開で売上を伸ばしているシニアライフさんの業績を見てわかるように、自社従業員でなく上手く外部に委託して個人事業主などを使う点はアマゾンの物流を見ていても上手く行くように思います。僕のジム友の赤帽の個人運送業者もいつも忙しそうで、最近は直接依頼がスマホにあり手数料をピンハネされないから昔より儲かるそうです。
【ライフ、ネットスーパーの売上100億円に】
アマゾンジャパンと組んで生鮮品や総菜のネットスーパーを行う店舗を増やしている食品スーパー大手ライフコーポレーションは、今期のネットスーパーの売上を30億円、2023年は100億円にすると発表。堅実な売上額を発表したと思いました。既に56店舗で周辺地域に商品を配達しているが、システム投資の負担などでネットスーパー事業は今の所赤字だが黒字化は十分見えて来ているとコメント。やはり店頭受取を加えないと宅配だけでは配送にかかる運賃が賄えないのでは?それに粗利がとれるネットスーパー専用商品の開発も必要だと思います。現在ネットスーパーの品揃えを見る限り、安く売られているNB商品が大半で、それにお米や飲料水など利益が薄くかさ張りって重たく配達にお金がかかる商品が多く、利益率の高い精肉・鮮魚・弁当惣菜の売上は少なさそうに思います。さて日本の食品通販を制覇するのはアマゾン&ライフ組みか?イオンか?イトーヨーカー堂か?セブンミールなのか?楽天セイユーネットスーパーなのか?僕的にはNTTドコモスマートライフやLINEヤフー組みがICTを活用して新たな連携したビジネスモデルにも期待をしています。
【「好きなことで生きてゆく」ユーチューバー月20万円稼ぐ人が1万人以上に】
中学生が一番なりたいと答えるユーチューバー、ピコ太郎のように売れなかった芸人がユーチューブに動画をアップし外国で火が付き世界に拡散され、今や世界的に有名になった。人気の動画は数千万回レベルで、ベストの再生回数は61億回だそうで、1回あたり1円の広告収入としても単純に計算して61億円だ。今や好きなことで生きてゆくと親を悩ませる事もなくなった。ユーチューバー1万人のフォロワーを集めれば何とか食べられる広告収入になり、制作依頼を上手くこなすと十分な収入になる時代となりました。この裏には独自のアルゴリズムによる「おすすめ」機能によりフォロワーを抱えない一般の投稿が爆発的に人気になって、数日で十数万のフォロワーを獲得する事もあると言われます。ブログにしても検索にかかる見出し記事、写真などにより固定のファンが付けば、稼げるブロガーになれるかも。
【百貨店アジアでも苦境、専門店にシフト】
日本国内はダメでもアジアでは好調と言われていた百貨店の業績が落ち込んでおり、ユニクロなどカジュアルな専門店を誘致したと報道されていました。遂にアジアでも、アメリカで起こ事は日本でもそのようになる。日本で起こる事はアジアでもそのようになる。。ネットの影響で百貨店が主に販売する欧米の舶来ブランドの衣料品や小物雑貨、化粧品などが売れなくなり、人気のブランドはネット通販でお取り寄せされるようになる。渋谷駅と直結している日本一来場者が多い東急百貨店東横店も閉鎖し地下の食糧品売り場は残して、レストラン街や高級食品スーパーやグルメ専門店も入居する総合ファッションビルに建て替えると言う。このように時代のニーズに合わせていち早く展開を変える必要がある!
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。