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2020年3月(279号) 「商品開発」

日本は少子高齢化に突入し追い打ちをかけるように昨年10月の増税により軽減税率が施工され外食業界は厳しくなっています。そんな中でも売上を伸ばし利益を出しているチェーン店もあり、同じドラックストアやコンビニ、ネット通販と競合が激化している食品スーパーの中でも売上利益を伸ばしている企業があります。これらに共通しているのは、他にはないオリジナル商品の開発です。

期間限定販売して売れたら定番化する、他にはないから利益率も高い、吉野家は主力の牛丼のメガ盛り・ミニ盛りをメニューに追加、麻辣すき焼鍋を中華の鉄人陳健一監修で期間限定発売、玉ねぎだくの牛丼を期間限定で発売して好評なので定番メニューにした。
松屋もゴロゴロチキンカレーを期間限定発売、創業カレーを定番化、ねぎ多め牛丼や鉄板焼き肉を復活させるなど商品開発に取り組んでいます。
殆どのスーパーで営業利益が減少する中、前年比15%も利益を伸ばした埼玉に本社があり北関東にスーパーを広域展開するヤオコーはPB商品の開発を積極的行っています。
これでけの競合状態になっても利益を伸ばしているセブンイレブンこそ新商品を継続して開発し続け商品の入れ替えをスピーディーに行っています。しかも10年前とは全く異なり総菜や冷凍食品の開発を強化されています。

時流に合わせた商品開発です。

弊社も金箔酒や梅酒作り向け乙類焼酎、地ビールの開発もいち早く取り組み、その後生産者の顔を前面に出したはじめさんちのお米や東郷君のお米、かあちゃんなど開発しました。食品では化学調味料を使っていない味付け海苔、食べ易いはちみつを使ったつぶれ梅、徳島のすだちを使った板前手作りボンズ、そして島根県の白いか焼売や泳ぎ牛弁当、島根和牛の肉じゃがに始まる現在で言うご当地グルメ、更にご当地の食材を使用した冷凍惣菜、おかずの5食セットの開発などを手掛け現在では冷凍おかずのパイオニアなどと言われ始め、多くのメティアで取り扱われるようになりました。
SNSでも広がり、百貨店や通販会社更には食品スーパーさんから店頭で販売させて欲しいと問い合わせが舞い込み店頭でも販売されるようになりました。中でも重要なのは消費者ニーズの変化を見極めた商品開発が大切です。2年前に味覚が変化し「濃厚」「とろり」「甘い」が今のキーワードです。お酒も吟醸酒から特別純米に嗜好が変化してきていて「濃厚」「特別」に値します。焼きそばブームになって来ましたが流行っている店は焼きそばに対して従来40gのソースをラードも加え50gにしています。正に濃厚です!

商品開発こそ商売繁盛の法則也!

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