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2021年3月(291号)「デジタルへの取組み」

昭和63年9月にたった3坪のガレージを改装した小さな店で独立開業した際に、一般の酒販店に普及していなかった業界初の酒販店専用コンピューターを導入しました。

実は丁稚で働いている頃からこのシステム会社の取締役と親しくさせてもらい、こんな事で出来ないか?など困り事を伝え、ソフト開発に協力していたので、独立する際は印刷機と販売管理システムのコンピューターだけは絶対に欲しいと導入を決めていました。店は3坪と小さいですが、宅配専門なので店の立地や大きさは関係ありませんでした。結果3坪で年間2億5千万円まで売りました。顧客管理と売れ筋分析をして、独自で地酒やご当地米や地域名産品を仕入れ、チラシを印刷して商圏に配布して新規開拓し、既存客にはチラシを持参しての御用聞きを行いました。これは、当時免許に守られていた酒販業界では衝撃的で一人勝ち。共同仕入グループを結成してコンピューターソフト開発販売会社と提携して専用ソフトを無料で開発してもらい、世界初の自動御用聞きシステム「トマトコール」の開発にも関与し、酒販店への紹介も行いました。

そしてギフト専用ソフトの開発、当時個店ごとにインストールされた単独のソフトをリースで購入するのが当たり前だった平成16年に、本部サーバーにシステムを置いてレンタルでダウンロードして使用する現在のクラウド形式のシステムを思い付き、伊藤忠商事に依頼して1年がかりで1億5千万円投資して開発していただきました。店舗毎に使えて全店が繋がり、一品から発注出来、酒問屋にも本部のセンターにも受注情報が届くシステムです。もちろん酒販業界初で、この投資をしたお蔭で現在があります。

そしてバージョンアップを繰り返し、ネット通販を行う際にショッピングカートを導入して自社サイトを開設しました。更に定期購入が可能なショッピングカートに入れ替え、複数のチャネルから受注してセンターへ自動発注出来る市販のアプリ「ネクストエンジン」を導入し、昨年わんまいるシステムからネクストエンジンへと会社の基幹システムを入れ替えました。これにより、経理専用アブリ等を繋げて業務の効率化を図る事に成功させました。

一時セールスフォースの顧客管理ソフトも導入してみましたが、今一使いこなせず断念。ネット通販広告流入経路などを分析するアドエビスを導入し分析する事で新規顧客が一番最初に何の広告を見たか最終注文した広告は何か等が分析出来るようになり、広告の生産性が飛躍的に伸びると思っています。マーケティングツールによるメルマガを名簿顧客に配信を強化する事で単品の売上が3倍近くになるなど、デジタルマーケティングへの取り組みは凄く重要になって来ました。ネット通販のみならずBtoBの卸先からの問い合わせ確保もマーケティングツールを活用し、ディスプレイ広告やオーディエンス配信、SNSの使った送客など「デジタルへの取組み」は商売繁盛に無くてはならない法則です。

 

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