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2.232018
ホッタの本音 今週のレポートNO.733
【都市部の百貨店 食品売り場を相次ぎ改装】
首都圏を中心に百貨店各社は働くグルメな女性を対象に食品売り場を改装。好調な惣菜や生菓子の売場の充実を図っている。大手のショッピングモールや食品スーパーも同様に惣菜や冷凍食品の売場の充実を図っており、働くシニアや主婦の増加の対応に追われている。・・この需要をどのように捉えるか!想いをめぐらせる事だ!
【為替円相場続伸しており107円台に】
世界株安とアメリカ経済の先行き懸念から円高へシフトしており、今後更に円高が進むと予測され105円を割り込むと為替損が発生する企業が増え、株価も21,000円を割り込む公算が強く、輸出企業や海外進出企業の業績に打撃を与えそうで、株価と円安に支えられて来た日本の上場企業がピンチにさらされる可能性も考えられる。春闘を控え、安倍政権が訴える賃上げに冷や水を与えそうな気配でベアアップを控える企業も出てき出した・・・
【丸亀製麺を展開するトリドールの純利益が15%減少】
トリドールホールディングスは原材料や人件費の高騰で4月~12月の連結決算の純利益が前年比で15%マイナスの39億円だったと発表。売上は11%増の846億円と発表したが店舗を見ている限りでは既存店の客足は減っているように思う。既存店ベースでは売上は前年を割り込んでいる可能性は高い。うどんや牛肉の消費支出は昨年2017年をピークに減少しており、反対に豚肉の消費が上向いており一頭当たりの取引価格が2.5割以上値上りしています。パスタも予想通り消費が減少。ドリアが伸びているように思います。食材やカテゴリーのトレンドにも周期があり、いつまでも売れ続けませんし減少も続きません。トレンドを読んだ戦略が重要です。そんな意味では冷凍惣菜のトレンドは最大になると予想!特に健康面に配慮した栄養バランスやカロリー塩分等を管理栄養士が監修した1食分のおかずのセットを求めるスーパーのバイヤーからの声が高い!
【ヤマハ発動機 今期も最高益達成!海外へのグローバルな展開が成功】
ヤマハ発動機は12月期の連結純利益が前年比1%増の1,030億円と2期連続で過去最高になりそうだと発表した。日本では衰退している船外機などのマリン事業やスクーターなどの売上が発展途上国や新興国で好調に伸びている。年間の売上が1兆7,000億円。営業利益は1,500億円を見込み過去最高益と予想。為替も1ドル105円で設定しており、今期は為替112円だった為マイナス7円と110億円の為替損が発生したが円高に振れている為、収益を押し上げる可能性も高い。いずれにしても少子高齢化で消費が減少する日本国内より世界を見据えたグローバルな展開が事業には大切だと言う事が解る。先日も島根県の一宮酒造さんを久しぶりに尋ねたら、中国でのアンケートでは獺祭の次に人気があり、輸出に注力して海外での販売が好調だと言う・・・グローバルに見て海外での展開は重要!
【食品スーパー失速!8割が営業減益。赤字に】
新聞報道やニュースを見ていると主要スーパーの業績が急激に失速しているようだ。主要スーパー28社の2017年度第三四半期決算では新規出店などで売上に当たる営業収益は微増しているが、営業損益では8割の企業が減益または赤字となった。パート・アルバイトの人手不足や最低賃金の改正や雇用保険年金等の制度改正による人件費のアップ、ネットスーパー実施での経費増(実質赤字)ネット通販との競業、料理をしない消費者が増え、弁当・総菜・冷凍食品へ消費がシフト、ドラッグストアや通販・持ち帰り弁当店などへ顧客が流出している事も要因となっているようだ。先日の野菜宅配大手のらでぃっしゅぼーやがオイシックスに買収されたように食材キットですら自宅で作らなくなって需要が減少している事が伺える。特に収入が高い人ほど作らない傾向が強い。これまで有機野菜など安心や栄養といった付加価値を気にされていた主婦が自宅で料理をしなくなり解凍して盛り付けるだけの冷凍惣菜へとシフトしていっているようだと言われます。伊藤忠商事様からわんまいるのおかずセットは凄くポテンシャルが高いので、ピッキングセンターと厨房施設を併設した集約センターを造るので借りてくれませんか?と提案いただきました。中国はじめ海外への展開も含め日本の食材を使用した冷凍おかずセットのポテンシャルは高いと言われています。食品スーパーのM&Aや資本業務提携も加速しており、楽天マートと首都圏を中心に380店舗を展開している西友とが提携して9月から楽天西友ネットスーパーを始めると発表。ヤフーもイオンと提携するなどモール事業が厳しくなる中で食品スーパーと組んだネット宅配事業を本格展開する。おそらく中小の食品スーパーはこの流れに巻き込まれてシェアを奪われるような感じがします。更にイオンは週に一度のルート宅配サービスの宅配会員を募り、カタログの代わりに専用サイトを見て注文を受け付ける定期宅配事業を始めると発表した!各社定期購入となる主力商品を躍起に検討しており週に一度買い置き出来る冷凍惣菜等の取扱いを検討しているようだ・・・
【楽天純利益最高、攻めの経済圏拡大】
楽天が発表した2017年12月期連結決算は純利益が2.9倍の1,105億円と3年ぶりに過去最高と発表。クレジットカード事業やネット銀行など金融事業の業績が拡大し採算が悪化しているEC事業をカバーした。更に携帯事業や損害保険に加え米ウォルマートと提携。全国に10ヶ所程度の物流拠点を作り自社物流の整備にも乗り出した。スマホの普及によりメーカーの自社サイトから直接購入する消費者が増えた事やアマゾンとの競合も増え、屋台骨であるモール事業の衰退を懸念し自らの経済圏を拡大していくと記者会見で攻めの説明だった。しかし利益の水準に関してはコメントを控えたと報道されていました。ヤフーも今期から社長が交代し大幅な人事政策を行った様子だ。莫大な資金を使ってモール事業の立て直しを図ったが思うような成果が上がらず社長交代となったとも受け取れます。日本のネット通販を切り開いたヤフーそして楽天。自社の物流センターに在庫を置き、自社物流の整備を着実に進めて来たアマゾンやゾゾタウンは一人勝ち。そんな意味では楽天と西友が組んだ自社ネットスーパーでの追随はなるほどと思います。一世風靡したモールは衰退傾向と言えるでしょう!・・・
【天候跳ね返せず高騰する農作物に疲弊する日本の農業・漁業】
先日、行きつけのお好み焼き屋さんで隣に居合わせたオバチャン同士の会話を聞いていると、話題はもっぱら食材の高騰。白菜2倍、レタスも2倍、魚も高くて何を食べたら良いのか?・・献立を考えるだけでも大変だわ!・・皆さんもお気づきの通りここ数年来、天候不良と農業漁業の従事者の高齢化により生産量が減り、小規模農家の為、日照や気温の急激な変化に対応しきれず規格外の生産量が増えて正規品が減少し更に物流費の高騰で国産食材の値段が高騰しています。農協が選別する傷物や型崩れは規格外として取り扱われ店頭には並びません。日照が強い夏場などは直ぐに形が曲がり傷がつき規格外の商品が多く出来ます。惣菜としてカットすれば問題ないのでわんまいるで使う食材は国産100%の宣言をしました。日本人が日本の食材を食べる当たり前の事を推奨し、本気で日本の農業・漁業を復興させて海外にも販売したいと願っています。その為には食材そのものの販売ではなく、単身世代や働く主婦の増加に対応した買い置きが出来て簡単に食べられるおかずの開発が求められます。しかも安心・安全で美味しくて健康的なおかずが求められると思います。そんな思いで日々メニューを考え試食して自らも自宅で食べ満足いく商品を作っています。
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