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9.12021
ホッタの本音 今週のレポートNO.915
【コンビニエンスストア1981年売上統計、初の減収、客数減、大量出店前提、立地が変化】
365日24時間営業、近くて便利を売りに大量出店を続けて40年以上に渡り増収を続けて来たコンビニエンスストア、近年セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン大手3社にほぼ売上が集約され、食品スーパーの巻き返し、ドラックストアの攻勢、ネット通販、ネットスーパーの台頭、人手不足などにより業績不振がささやかれて来たが、コロナウィルス感染拡大によりオフィス街やターミナル立地が全滅、エンタメなどの興行チケット売上の減少も響き、客数が減少して長年の成長神話がコロナで崩れた。マクドナルドやケンタッキーはじめ飲食店の持ち帰りやデリバリー強化も響いている。
【大手冷凍商品メーカー飲食店コンビニで苦戦、スーパーでシェア落す】
コロナウィルス感染拡大の影響により、飲食店の売上コンビニ客数減少による売上が減少、食品スーパーやドラックストアでニチレイは売上が横ばい、味の素にマルハニチロは売上を落していると報道された。要因はニップンやオーマイ等メーカー、大阪王将や陳連一のKK企画など専門店PBの冷凍食品の売上が急増し、各社オリジナルの冷凍ミールキットや冷凍食品の売上が好調という。今後も各社差別化を図る為この傾向は続くとみられる。
【米国量販店最大手のウォルマートEC売上減速、競合激化、メーカー直販とこだわりに客奪われる】
米国量販店最大手のウォルマートECの売上が減速している。原因はワクチン接種などで人の流れが元に戻り、店頭派は店頭に戻り、ネット通販参入組みも急増した為に競争激化。メーカー直販やこだわったものへも消費が流れ、消費の分断が鮮明に表れている。この事は日本でもECに取組むイオンなど量販店のネット利用者が少ない事を物語っており、消費者は使い分けする。この流れはより鮮明となり格差が広がると思う。
【トヨタ半導体不足と東南アジアのコロナ感染を受け9月生産を4割減 経済へ悪影響】
日本国内では愛知県豊田市など14工場で生産ラインの一部を停止すると発表。北米と中国と欧州合計22万台を減産する。半導体不足に加え、ベトナムやマレーシア、インドネシア、タイなどコロナの影響により従業員が通常通り出勤出来ず稼働率が下がっているのが大きいと言う。トヨタのみならず三菱自動車やフォルクスワーゲン、ゼネラルモーターズなど主要自動車メーカーすべてに共通し経済への影響は避けられない。
【楽天、スーパー向けにネットスーパーを運営するシステム「楽天全国スーパー」提供を開始】
楽天はネットスーパー事業を始めたい食品スーパーに対して受注管理やオンライン上の決済などネットスーパーを運営する為のシステムの提供をスタートする。提供に先立ち北関東スーパー大手のベイシアが出店すると発表。利用者は楽天全国スーパーのプラットホーム(サイト)上で郵便番号を入力すると居住エリアの配送に対応したネットスーパーを検索出来る仕組みで、いわばネット通販専用のモールだ。携帯電話事業とアマゾンなどとの競争で大幅な赤字に陥っている楽天は、ネットスーパーに参入したいが自社のノウハウに乏しい食品スーパーに出店を仰ぎ、楽天市場同様に販売手数料や広告収入を見込む。果たして狙い通りに行くのだろうか。自社サイト&自社物流で先を行くイトーヨーカ堂のネットスーパー、楽天西友ネットスーパー、そして出前館やペイペイアスクルなど総合力で展開を構築するZグループ(旧ヤフー)などに加え、セブンミールや飲食店デリバリーなどとの競争も一多選と強くなる。出店する方は手数料や広告コストとの費用対効果を十分見極めないと大損をする可能性がある。
【サンマ初セリ、1Kg 2万8,000円、前年の2倍以上、高くなればなるほど食べたくなる】
8月から解禁されたサンマ棒受け網漁の初水揚が北海道厚岸町の漁港であり、初セリで前年の2倍以上となる1Kg 2万8,000円の高値で取引された。昨年は1万1,000円だった。秋刀魚は高級魚どころか幻になったと言える。但し、人間の心理は高くなれば成る程、希少になれば成る程食べて見たい欲しくなるのが心理。わんまいるでは今年も昨年とさほど変わらない価格で毎年掲載している岩手県大船渡漁港水揚げの「天日干し骨抜き秋刀魚」の塩焼きと煮付けを掲載するのでお客様に案内してあげて下さい。
【ホテルオークラが上海に高級ホテルを、すかいらーくは米国に初出店、打って出る日本企業】
潤いを見せていたインバンドもコロナの影響で消滅していっこうにコロナが収まる気配を見せないどころか余計に感染拡大が広がる日本。。景気は悪くなるばかり。ホテルオークラは経済発展が世界で最も高い上海に高級ホテルの建設を発表した。外食チェーン大手のすかいらーくもワクチン接種が進み経済が回復する米国へ初出店を決めたと発表。インバウンドから一転海外へ打って出る日本企業、ユニクロなど成功事例を良く研究して現地法人などと組むなどリスクを最小限にとどめた展開と思う。是非成功を収めて欲しいものだ。但し社会主義国への安易な出店は外資が持ち帰えられない点や相手国の急な制度改正により大打撃を受ける事も有るので要注意が必要だ。
【コロナが迫ったEC化、書籍映像音楽ソフト43%、家電AV機器など35%、食品は5%以下】
コロナで厳しいアパレル雑貨業界、実はEC化率が19%(2020年調査)と業績が好調な書籍映像音楽配信43%や家電AV機器など35%に比べて低い。同じく業績が落ち込んでいる化粧品もEC化率は約7%で、食品飲料酒類に関しては5%にも満たない。但し、ご周知の通り厳しいアパレル業界でもゾゾやアーバンリサーチ等ネット通販比率が高い企業は伸びている。そして店売り主体の食品飲料酒類業界においては需要に対して供給が追い付いて無いと言っても過言ではない。僕は以前から買い方が変ると売れるものが異なると言って来たが、まさしくアサヒビールの「ジョキ缶」やキリンビールの「ホーム生ビールサブスク」「ミールキット」「冷凍食品」家庭で酎ハイやハイボールを作るのに「炭酸水」がバカ売れしている。酒蔵が発売したクラフト型缶チューハイもバカ売れ、高まるEC化(検索やSNSで拡散)に対応した商品開発が重要だ。
【コロナで食材のトレンドが加速、豚肉から鶏ムネ肉「柔らかい」「ヘルシー」「安い」がブーム】
約7年周期でトレンドが入れ替わり、食材のトレンドがコロナで周期が加速した感じがする。5年前空前の牛肉ブームがピークを迎え、豚肉に移行、本来なら後3年は伸びてそして鶏肉と予想していたのがどうやらコロナで加速して鶏肉ブームが早くなった感じが最近の売れ筋を見ていて思う。特に第三次唐揚げブーム到来で、しかもムネ肉がウケている「柔らかく」「ヘルシー」「安い」トレンドの法則「三拍子」が時代とマッチした。餃子にハンバーグなど依然好調な豚挽肉も売れているが、間違いなく鶏ムネ肉のブームが到来。朝は野菜サラダに蒸した鶏ムネ肉(チキンサラダ)をほぐして添え食べるのが流行っている。
【セブン、アマゾンに対抗、全国2万店舗を活用し宅配参入、最短で30分】
セブン&アイホールディングスは国内コンビニ約2店の店舗網を活用した宅配を2025年メドに実現すると発表。2020年初の減収となったセブンイレブンの活性化策として売上を侵食されているアマゾンジャパン(ネット通販、ネットスーパー)などに対しての対策として発表したとみられる。しかし何故売上が減少したのかを洗い出して宅配を実施しないとコストがかさむ宅配サービス実施は減益になる可能性もあり安易に業種を変更してはいけないと思う。それよりITやAIのシステムをしっかり開発してキャッシュレス化や地域ごとや利用客毎の品揃えやプラスのサービスなど「近くて便利な店」の追求をした方が良いと思う。「餅は餅屋に聞け」を忘れるべからず。
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