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プロが語る「食品通販」の世界 vol.011

ショッピングモールに依存せず、「自分の土俵」を作ること!
脱ショッピングモール依存!

前回のコラムでは、「多店舗展開」「ローコストオペレーション」「自社サイト強化」の重要性について解説しました。
食品ネットショップの場合、「自社サイト」「楽天市場店」「Yahoo!ショッピング店」「Amazon店」という4店舗体制が基本になります。(前回の記事はコチラから)
この4店舗体制を築いた上で、受注の一元管理システムを導入し、業務の効率化を図っていくことがポイントになります。
また、食品ネットショップにおける各市場の流通金額のシェアは自社サイト:50%、楽天市場:30%強、Yahoo!ショッピング:10%強、Amazon:5%弱といった形であり、市場規模の大きい自社サイトに力を入れていくことが重要になります。
自社サイトの強化はインターネット内での露出強化につながっており、連動してショッピングモールサイトの売上も上がるため、販売促進を自社サイトに集中させるのが費用対効果もよいのです。

さて今回のコラムでは、「ショッピングモール大好き経営者・店長の特徴」について解説していきます。
絆会員の皆様の中で、このような特徴をお持ちの方はぜひ気を付けていただきたいと思います。

◎ショッピングモール大好き経営者・店長の特徴1:継続力が無い

特徴の1つ目は、「継続力が無い」というものです。
自社サイトの2大集客策は、リスティング広告とアフィリエイト広告になります。
リスティング広告はPPC広告と呼ばれるタイプの広告で、クリックが発生した際に課金となります。アフィリエイト広告は代理店制度のような広告で、紹介者経由で注文が発生した際に成果報酬を支払います。どちらも日々の運用が大切であり、「運用型広告」と呼ばれています。
それに対し、ショッピングモールの広告は「純広告」と呼ばれるものがほとんどです。
純広告とは、一定の定められた期間や広告表示回数に対して料金を支払う広告になります。つまり、集客や購入といった成果とは関係なく支払いが発生することになります。運用型広告の方が純広告よりもリスクは低いものの、日々の運用を継続していく必要があり、「1発ドカン!」のような口癖のある経営者の方は、ショッピングモールに依存しやすくなります。

◎ショッピングモール大好き経営者・店長の特徴2:目立ちたがり屋である

特徴の2つ目は、「目立ちたがり屋である」というものです。
ショッピングモールでは、出店者が一堂に会する「カンファレンス」と呼ばれる会合があり、そこで優秀な成績を収めた出店者が「表彰」されますまた、成績によって当日着用するバッジの色が異なる、着席する位置が異なるなど、優秀な成績を収めている方と収めていない方とでは全く対応が異なるのです。
それに対し、自社サイトにおいては他の店舗と売上を比較することすら難しく、どれだけ売上を伸ばしても表彰されることは基本的にありません。つまり、自社サイトの場合は努力や結果を認めてもらえる場がないのです。経営者や店長という立場は、表彰する機会はあっても、表彰される機会はあまりありません。
皆の前で表彰される気持ちよさ、自尊心を満たされる気持ちよさから、ショッピングモールに依存しやすくなります。

◎ショッピングモール大好き経営者・店長の特徴3:負けず嫌いである

特徴の3つ目は、「負けず嫌いである」というものです。
ショッピングモールには「ランキング」があり、常に競合店との競争が可視化されています。それも、様々なランキングがあることで1位を独占することができません。それに対し、自社サイトにおいては競合店よりも優位なのか否かが一目ではわかりません。そのため、競争が好きで、負けず嫌いな方は、ショッピングモールに依存しやすくなります。
過去、食品ネットショップで成功していると言われていた会社が、倒産や事業売却を行ったケースは、私が把握しているものだけでも30社ほどはあります。当然、前向きなものではなく、収益性を確保できないことで陥ったケースですが、その理由のほぼ全てが「ショッピングモール依存」なのです。流通金額のシェアとは、全く異なる売上構成比になっているのです。

ぜひ、ショッピングモールに依存せず、自分の土俵である「自社サイトの強化」を図っていただきたいと思います。

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