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2018年11月(263号) 「先への投資」

【繁盛している投資の共通点】
これまで30年間、酒蔵から始まり、米の生産者や農協、サンフランシスコのグーグル本社、フェイスブック、セールスフォース社、韓国の鉄鋼最大手ポスコも含め、北海道から沖縄まで医療、酪農、畜産、養鶏、養豚、養殖、定置網、漁港、各種食品加工会社まで相当な数を廻って来ました。そんな中でも商売が繁盛している共通点は、先への投資を行っている点です。商売は「人」「モノ」「金」と言われますが、「人」の採用、教育も含め積極的な投資を行っている、「設備」に対してノウハウを結集した独自の技術を駆使した生産設備投資を行っている、もちろんその為にお金は必要です。そんな意味においては日本の企業は「人」への投資は弱いように思います。しかし世界的に評価されるように「モノづくり」に関しての投資は積極的に行っている企業は多いように思います。

【投資に成功されている例を挙げると。。。】
先日も広島の牡蠣の水産加工会社にお伺いしましたが、独自に開発したトンネルフリーザーを導入され、牡蠣を三回凍結と水冷却を繰り返して、凍結した牡蠣に氷の膜を張り商品の劣化を防いでいました。「品質」に投資する事で同業他社との差別化が図れ、業界トップクラスとなられました。また、魚の水揚げが激減して合併を繰り返している漁協の中で、水揚げが伸びている宮城県気仙沼漁協を見てびっくりしました。デジタル掲示板による入札やiPadによるセリ、計量器付きのリフトに自動魚選別機などデジタル投資を積極的に行っています。さらに船員のシャワー室の完備、停泊出来る港など漁船にとっては至れり尽くせりです。今や世界のトップ企業となったサンフランシスコシリコンバレーの訪れた上記企業では、アルバイトも含め社員食堂は全てタダ、開発費もさることながら給与も含めて人への投資は半端ないと思いました。かつて世界一と言われた遠洋漁業や農業の衰退は結論から言うと組合が大きく強くなりすぎて先への投資を怠ったからだと思います。流通が大きく進化しているにも関わらず未だに人手によるセリをあたかも伝統のように行っている中央や地方卸売市場、こんなことを続けていると時代の波に流されてしまいます。酒屋の組合に米屋の組合、みんなそうでした。。。弊社が生き残れているのもいち早くシステム開発に投資して現在のクラウド形式の受発注システムを開発し物流センター一括在庫管理にしたからだと思います。しかしネット通販の時代へのシステム投資と開発に遅れをとりましたが、ようやくブラッシュアップし、第1フェースが立ち上がります。今後は惣菜を自動充填パックする設備投資が必要だと考えております。
「先への投資」こそ商売繁盛の法則也・・・

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