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2024年11月(335号) 「 常に事業構想を考える 」

毎年、独立に際して大変お世話になった大阪港湾を一手に担う株式会社大都 間口会長に創業記念の9月初めにご挨拶に行きます。

御年83歳で毎朝出勤前にゴルフの練習場に通い、週に一度はコースを回り、300円ショップのスリーコインズを展開するパルグループの井上会長87歳とも親しくお元気で、会長室の机の上には株式速報や今話題に上っている著名人の著書が多く置かれています。

開口一番、「キミが起業した目的はなんだ?」と聞かれました。
「現在読んでい

商売繁盛の法則 令和6年11月号「常に事業構想を考える」
恩師である港湾事業の中では大阪港最大手で、食品庫内作業国内トップクラスの株式会社間口の株主でもある株式会社大都の間口会長から”常に事業構想を考えなあかんぞ”と先月創業36年周年のご挨拶にお伺いした際に言われました。
僕も商売を始める前から「こうなりたい」「こうすればこのようになる」「このようになるにはどうすればよいのだろう」など常に構想しています。

そして間口会長からは「人生は”運”や、だから常に構想してないと”運”が巡って来ても掴めないし、乗れなくなる。そやから常に事業構想を考えとかなあかん。」と言われます。

仰る通りで、破綻する会社の大半の理由が販売不振による行き詰まりです。いくら一世風靡してもずっと売れ続ける事はありません。先日薄型テレビをメインに家電製品を廉価でOEM製造され世界的に繁盛して東証一部にまで上場されていた船井電機さんが破綻しました。
同じ記事で、創業期は居酒屋御三家として「和民」を全国展開していた「わたみ」は、会社の飲み会が激減、長引く不況で居酒屋は敬遠され、一時は危うかったですが、今では宅食事業(お弁当)の売上が半分を占めるようになり、昨年から海外進出の為に現地企業のM&Aを積極的に行い、先日サンドイッチ世界最大手のサブウェイとFC契約し、同時に日本サブウェイを買収して本格的にサンドイッチを主体にしたファーストフードを展開すると発表しました。
大阪王将は僕の提案を最初は断られましたが、冷凍餃子を開発され、今では全国に展開する飲食店舗売上をスーパーなどで販売する冷凍餃子の売上の方が上回りました。そして親友が店舗設計するサンドイッチをメインとするベーカリーカフェチェーンの展開に注力され海外にも出店されるようになりました。

弊社もお酒お米の宅配専門店として開業、その後共同仕入れ・共同販促のグループを立ち上げ、そして宅配FC事業会社である株式会社ファミリーネットワークシステムズを設立。東京駅前にも営業所を構え全国15都府県268店舗まで拡大させましたが、酒類免許自由化で業績が低迷する中、クラウドという名前が無かった頃に、端末でシステムをダウンロードして受発注納品書発行決済管理まで出来る販売システムを伊藤忠商事さんと開発し、物流センターを運営し、現在では当たり前となった一品から受注してピッキングして出荷できるわんまいるシステムを構築しました。今ではサブスクと呼ばれるようになった冷凍おかずの定期購入のネット通販事業を始めメインの商売に育て、構築したサプライチェーンを利用したアライアンス事業を大手百貨店やスーパー、通販会社はじめテレビ番組やガス調理会社大手、更には東京電力様とも提携するようになりました。
今後も業種業態を超えた提携先や海外もパートナーが見つかるといいなぁ。
新たな商品や業態開発も含め「常に事業構想を考えて」います。

これまた商売繁盛の法則也。

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