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代表堀田が時流を読んで思いをぶつける!ホッタの本音 今週のレポートNO.1030

【大手電力各社2023年4月~9月値上げで最高益。10社連結最終益は1兆6159円黒字】
一時はロシアのウクライナ侵攻から燃料の争奪戦が激しくなり、円安も加わって燃料が高騰し、資金不足に直面するほどの経営悪化から値上げを政府が容認して燃料高も落ち着き、各社過去最高益となったと報道。関西電力は保有する原発7基が稼働できる体制となり、値下げ余地は大きくなったと話す。但し、22年の燃料高による経営悪化が響き9月末時点で東北電力など5社の自己資本比率は10%台にとどまり、財務体質の改善が優先と強調する。

【コロナ規制撤廃消費が一段落。物価高で7月~9月GDP、0.7%減と4期ぶりマイナス】
2023年4月~6月の実質GDPは年率換算で4.8%増のプラス成長だった。ところがその反動と物価高で倹約志向が重なり実質DGPはマイナスになったと民間調査会社が報告した。政府や経済連は賃上げを要求するが、実質輸出も悪く、内需も厳しく、コスト高にあえぐ企業は多い。賃上げしたくても出来ないのが本音。消費者も先への不安から貯蓄優先志向が拡大し、支出が増えない。現在景気の良い時代に退職し、年金受給を受けている消費旺盛な70代が80代となり消費が低迷すると一段と厳しくなると思う。

【9月消費支出実質2.8%減少 個人消費弱さ続く。実質賃金指数、18ヶ月連続前年割れ】
インフレに所得の増加が追いついていない事が個人消費の低迷の大きな原因で、実質賃金指数は18ヶ月連続で前年割れとなっている。前年対比では業績が伸びている企業は多いものの、2019年度比やそれまでとの比較で元に戻っていない企業も多く、上記の電力会社の様に財務体質が元に戻っていない企業が大半だ。まして長らく海外生産して来た企業は国内への輸入が円安で利益が出ない状況に加え、海外の家賃や人件費が上がり、従来に比べて利益が出ない状況になっている企業が多いのも事実。それを値上げでカバーするのだから国民はたまったものではない。政府は値上げを歓迎するかのように見える。値が上がれば売上利益が増えて従業員の収入が増えると単純に思っている。利益が増えているのは大手企業で、デジタル化が進んだ企業で株主還元が優先だ。契約社員や派遣社員下請けの会社まで収益還元があるのか。現在の世の中の仕組みと構造事態に大きな課題がある。

【採用したい企業はチャンス到来。転職希望者2022年968万人と過去最高を記録した】
転職希望者が急拡大しており、今年2023年は1000万人を超える勢いだ。但し、2022年実際に転職出来た人の数は303万人と約3分の1だ。転職希望者は今後も確実に増えると言う。それだけ今の収入と仕事内容に満足していない人が多いと言う。これだけ転職希望者が多いと言う事は、業績にも影響を与えるのは確実だ。仕事のやり甲斐と生きがいを持つことが出来ているのか、福利厚生や収入に満足しているのか、いずれにしても世の人の為になり成果を上げる事が重要である。

【「シイタケパウダー」米国で大人気。カチューシャがSNSで拡散】
宮崎県高千穂の「九州産本格椎茸粉」が2020年発売から2022年には出荷量が50倍に。当初50キロだった出荷量が今では2.5トン以上に。日本と米国のAmazonの干しシイタケカテゴリーで最も売れる商品と言う。杉本商店は、祖父から続く三代目の椎茸加工販売会社で、地元の農家と提携し、年々国内消費は減り続け地元の600件の農家を守る事が起点に、コロナウイルスで仕事がなくなった障害者就労支援センターから相談を受け、形が不ぞろいで崩れた干しシイタケをゴミや土などを取り除く作業に採用し、椎茸パウダーを開発した。そして海外に目を向け、展示会に出展して多くの外国人から情報を集めた。勉強になったのは日本と違いビーガンやベジタリアンが凄く多いと言う事。外国では日本と異なりチキンスープなど動物由来の調味料や化学調味料なども多く日本の醤油やソースが人気のように、食物由来の旨味調味料が少ない。シイタケパウダーを牛肉にかけると和牛のような深みのある味わいに、アイスクリームにかけても味わいが深くなるそうだ。そして外国人は栽培背景のサスティナブルを重視する事も分かった。展示会でカチューシャ(椎茸のかぶりモノ)との記念写真が世界中に拡散され、自社のSNSのアカウントに殺到して人気が出ていると言う。農家を守るために一か八か海外の展示会に出展した事からヒントを得て売上が急拡大。今後は差別化する為に有機栽培に取り組んでいくと言う。あくまでも価格ではなく価値を追求していく姿勢は変えないと言う。

【ヤマトHDが純利益を下方修正。ECの需要落ち込み取扱個数計画下回る】
業界全体で荷量が弱含しており、直ぐに回復するとは考えにくいとEC関連の需要の弱さを指摘した。取扱数量が2%減の18億8580万個と計画を1440万個下回ると発表。

ヨークベニマルが100億円投資して食品新工場設立。日本一の製造小売業を目指す】
福島、宮城、山形、栃木、茨城の5県で店舗展開するヨークベニマル。「安さ」でなく「価値」を創造している事に特徴があり、現在240を超える店舗を持ち、自社製造のお総菜に強みがある。自社工場でいいものを作っても販売現場と連動し製販一体にならなければうまく機能しない。いかに顧客満足を高められるかにかかっていると言う。スーパー・コンビニ各社が競ってプライベートブランドの食品強化に取り組み、他社との差別化を図っており、売上点数や売上は過去最高を更新している。ブランドから無名でも良い商品へ消費者の選択の目が変化している。

【ワタミは和牛串焼き、モスバーガーは黒毛和牛、ウェンディーズは2000円バーガー】
モスバーガーは消費の二極化の対応に加え、インバウンドの取り組みを狙い、期間限定で「黒毛和牛バーガー」を販売すると発表。シャリアピンソーストリュフ風味860円、特製テリヤキソースゆずコショウ風味790円。ワタミは和牛串焼き専門店を展開。ウェンディーズ・ファーストキッチンはビーフパティのトリュフ&マッシュルームメルトバーガーダブルはポテトとコーラのセットで2350円を販売する。餃子の王将ではプレミアムメニューを定番に加え人気を呼んでいる。

【JALの子会社ジップエア・トーキョー日本のLCC初のカナダ線を週3往復開設】
来年初めに航空機1機を追加購入8機体制として需要が堅調な北米路線を拡充し、アジアへの新規路線を開設する方針を示している。国内需要だけでは燃料の高騰含め赤字が続くスカイマーク、静岡の鈴与が出資を発表。業績を回復するにはインバウンドを狙うしかないと思う。そんな意味では外国人観光客は益々増えると見込める。数百万もする日本刀や24万円もする日本酒を注文する訪日客が相次いでいる。

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