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3.222018
ホッタの本音 今週のレポートNO.737
【5億人市場 99%関税撤廃】
今週、目を引いたのは、当初は2019年に想定していた発効を18年中の前倒しを目指す。TPP11により人口5億人をカバーする一大貿易圏が誕生する。と言う記事で、加盟国の関税が約5年~10年間かけてゼロになると言う。消費者は輸入品が安く購入出来るようになるが、輸入品が増えれば国内企業の経営は厳しくなります。反対に自動車や加工食品、食材も含め関税が撤廃すれば輸出が増える可能性は高い。更に協定ではTPP域内で一定割合以上の製品を生産すれば無関税で輸出出来る「原産地規則」も盛り込まれる。例えば人件費の安い東南アジアで原料や部品を仕入れ、メキシコで組み立てカナダに輸出する場合は関税が免除されるようになると言う。西洋経済から東洋経済に移行し、グローバル化が進む中、世の中は相当変わると考えられます。それと輸出が増える見込みの国の経済は発展しますが、貿易赤字の国の経済は厳しくなるでしょう。加えて業界も厳しくなることは間違いありません。国内で需要が減少しているメーカーさんにとって輸出は生き残れるチャンスです。例えばワインの関税が廃止になれば輸入ワインの価格は下がり国内需要は厳しくなりますが反対に外国への販売がやり易くなります。世界を見渡せば日本のワインを飲んでみたい人は日本人より多いでしょう。このようにこれまで関税など輸入規制の関係で輸出できなかったカテゴリーは需要が伸びるでしょう。
【生鮮品宅配、アメリカ100都市でウォルマートが展開】
アメリカ小売業最大手のウォルマートが14日、生鮮食品宅配事業を現在の全米6都市から100都市に拡大し全世帯の40%をカバーする計画を発表した。全米に広がる店舗網を活用し同様の事業で先行するネット通販大手のアマゾンに対抗する。サービス拡大に伴い、店頭での買い物代行要員を現在の1万8,000人から数千人増やし、配達はライドシェア最大手のウーバーテクノロジーズや即日宅配仲介ベンチャーのデリヴなどが請け負うようだ。アマゾンも昨年高級スーパーのホールフーズ・マーケットを配下に納め店舗からの宅配を始め生鮮品宅配事業を強化している。インターネットやスマートフォンの普及でネット通販利用者が拡大し日用品を宅配で頼むのが当たり前になって来ました。既に買いに行く必要がなくなったと言っても過言ではありません。国内も楽天とウォルマートとが提携し配下の西友と組んだ楽天西友ネットスーパーを9月までに始めると発表。ヤフーもイオンのネットスーパーと提携する。こうなるとこれまで店頭で売れていた商品以外も新たに売れ出す可能性が見込まれます。例えば説明が必要な高単価商品。弊社のわんまいる手作りおかずセット健幸ディナーもその1つです。理由はネットでの検索は店頭に比べて商品選びが早く出来、商品の説明が店頭に比べ充実しておりレビューなどで購入した顧客の声やブロガーの購入体験なども確認出来ます。最近では自分で購入の判断が出来ない人が増えて来ているのもネット通販購入者を増やしている要因の1つです。
【食品も「時短」広がる 共働き世帯や単身者】
小売りや食品メーカー各社は短い時間で食事を準備出来る加工食品の開発や販売を強化しているようです。食材と調味料がセットになったミールキットやレトルトカレーの売上がカレールーを上回った事で品揃えの充実を図っています。3月15日発売のベネッセのたまごクラブで宅配食の特集が組まれ、生協・パルシステム・オイシックス・らでぃっしゅぼーや・ヨシケイなどの宅配食材系とワタミやウェルネスダイニング・ローソンフレッシュ・セブンミール・わんまいるなど宅配弁当や冷凍惣菜系が掲載されました。昨今の夫婦共働きの増加で、時短商品や惣菜の需要は高まる一方です。仕事を終えて保育所に迎いに行き、買い物して料理を作るのは大変な事です。また子供が結婚した夫婦2人世帯でも共働きのアクティブシニアも同様、材料から買って作るのは非効率で食材も余り経済的ではありません。
【鶏卵メーカーのイセ食品とエンジンのスズキが鶏卵生産をインドで開始】
一瞬目を疑う記事を発見。自動車のスズキが何とインドで国内鶏卵大手のイセ食品と共同出資した会社を設立して、養鶏場を始めるとメディアで取り上げられていました。印南部テランガナ州では日系企業の誘致に力を入れており、用地の確保や税制の優遇、人材の育成などで州の協力を得られるメリットがあると言う。ベトナムやミャンマーのみならず、新興国や発展途上国では日本の高いモノづくりの技術力を取り入れる動きが活発で、人材交流も含め積極的になって来ています。人件費が低く土地も安い国で生産して関税のかからない自由貿易圏で販売すれば企業は儲かり地域の雇用にも繋がり、延いては人材教育にも繋がります。自動車ではインド国内メーカーとの競合でシェアを奪う事は出来なかったが、オートバイや船舶エンジンで名前が知れ渡っている日本のスズキの知名度を利用して鶏卵製造のノウハウを持つイセ食品との共同出資での生産・販売は経済の発展が急速に伸びているインドで成功を収める公算は高いと思われます。鶏卵のような鮮度が短い食材は輸出入には向かないので安心です。日本の高い信用とブランド力を生かしたグローバルな展開は必要不可欠で、少子高齢化が進み消費が減少する国内より世界に羽ばたく事は必要でしょう。
【セールス・フォースドットコム日本法人アッと言う間に年商1,000億円突破】
先日、久しぶりにセールス・フォースドットコムの営業担当者さんがプレゼンに訪れてくれました。7年前に船井総研さんと一緒にアメリカ繁盛企業の見学ツアーに参加し、グーグルをはじめアップル社やフェイスブック社・セールスフォース社などサンフランシスコに有る注目されているネット関連会社や高級スーパー・通販会社などを訪問させていただきました。顧客管理システムに強いセースルフォースは帰国後に日本法人が出来たばかりで、大阪支社には社員が2人だけ、責任者の方に来社いただいた事を思い出しました。その際、わんまいるシステムの顧客管理システムをご覧いただき素晴らしいと褒めていただき、僕からは日本の介護業界がまだ単独のソフトをリースで使用しているので介護事業者は保険申請に凄く手間がかかっている事をお伝えしました。その後アッと言う間に介護系の顧客管理システムで大きく売上を伸ばされたと伺いました。今回僕が興味を持ったのは、これまでアナログだった顧客へのアプローチをシステムで顧客情報を分析してメールやコンテンツを自動配信するサービスです。日本法人を設立して10年経つか経たない間に売上1,200億円に!その自らのノウハウをクラウドにして切出し、貸し出すサービスです。広報宣伝広告を行い、顧客からの問い合わせを獲得し、内勤営業部隊が電話フォローしてアポを取り、クロージング専門部隊がプレゼンに訪問して契約を獲得し、その後立ち上げ部隊がシステムを導入コンサルし、サポート部隊が継続した質問などに答えての1年更新だと言う。見事なまでの社内連携した生産効率の良い営業の仕組だと共感致しました。従来は1人の営業が足で回り紹介などを取りアプローチ・プレゼン・クロージングと行っていたのをリスティングやアフィリエイト広告やメディアリリースやSNS等での広報活動を行い、名簿を獲得し、その名簿に対してメルマガやコンテンツ配信、この場合ポイントとなるのが顧客分析を行い、いくつかの分類に分けた内容のメルマガやコンテンツを配信できるかが重要となります。見込み客のアドレスを獲得するのが良い理由は、何に興味を持ってクリックしたのかの分析が可能になるところです。そして獲得したアドレスに対して無料でメールやコンテンツを同時に一斉配信出来るのがインターネットの強みです。人的営業とは件数の数が全く違い更にかかる経費が極端に少なくて済みます。そこへ電話フォローを行う事で、アポの獲得件数が断然異なると聞きました。やはり人的な営業は必要だと言う事です。そしてクロージングを得意とする担当者がプレゼンに伺い、クロージングをするのですから契約成約率は高くなります。そんな意味においては最初に見て貰うコンテンツ情報が成約率に影響すると言う事になります。ユーザーによって興味があるかないか?同じおかずセットでも顧客によっての必要とする条件は異なります。健康の事を気にされている人と時短を気にされている人とでは最初に見て貰うコンテンツは全く異なります。初回購入率や定期購入率を高めるには、事前情報が重要だと言う事です。顧客によって興味を持つ視点が異なります。妊婦さんや幼い子供抱えた共働き夫婦、アクティブシニア夫婦など、一人暮らしの後期高齢者の方などは宅配弁当や持帰り弁当を購入したり、スーパーで自分の好きな単品惣菜を購入、食材から作られる方も結構多いです。だから対象者を分析して、提案するコンテンツ情報を変えなければなりません。世の中がどんどん進化して行きます。仕事のやり方も内容も変えていかなくては生き残っていけません。
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