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ホッタの本音 今週のレポートNO.743

【三越伊勢丹 8年ぶり赤字】
4月25日、百貨店大手の三越伊勢丹ホールディングスの2018年3月期の連結最終損益が10億円の赤字に転落したとリリースされていました。理由は不振店舗での減損損失を積み増した事が要因とのことで、従来80億円の黒字予想だったが最終赤字は8年振りとなった。昨年就任した杉江社長は負の遺産整理を目指すが、売上の回復のメドは立っておらず課題は多いとのこと。三越日本橋店や銀座店など一部の店舗の売上は順調だがクイーンズ伊勢丹や郊外店、地方店の売上が不振で伊勢丹府中店や名古屋三越も売上が減少しており、減損110億円を積み増して特別損失に計上した事が影響したとの事。そこで宣伝広告費や人件費など経費削減を進め、早期退職者の募集も170人に留まり、ネット通販の台頭なども逆風で、構造的に遅れているEC通販をどう展開するかなど課題は多い。3月をもってこだわり食材宅配大手の大地の会とのカタログ通販が終了となり一部の優良顧客からの再開の要望を受け、弊社との業務委託のお話を頂きました。ECサイトとの融合は必須で、定期購入制度の導入も必要だと思います。生鮮品やチルド商品などの取扱いを見直し、購入が増えている有名専門店や日常生活には欠かせない冷凍惣菜の品揃えの充実を図る事です。そうする事で購入頻度がアップして継続率のアップにも繋がります。今年の3月から掲載を開始した東急百貨店様のカタログにおいてもこれまで年に3回~4回だった購入頻度が毎週になったお客様もいらっしゃいます。日々の暮らしに欠かせないおかずの品揃えは購入頻度アップに繋がり顧客の固定化に繋がります。これまで専門店やご当地グルメに偏った営業形態だけでなくお客様の生活に寄り添い、暮らしの相談や健康相談なども店頭やコールセンターで受け付け、そこから商品開発や提案をされ、更にはECサイトへの誘導や販売へと導きギフトも絡めた催事との連携を行うオムニチャネルの構築を目指されればと思いました。海外で唯一戦えるのは日本の百貨店ではないかと思っています。

【グーグル 1月~3月期 純利益73%増】
三越伊勢丹百貨店と真逆の決算発表をリリースした米グーグル。広告収入が増え、株価の時価評価が高まり、何とたった3ヶ月間の純利益が前年同期比73%増の94億100万ドル(日本円で約1兆218億円)と桁外れな数字を発表。スマートフォンやユーチューブなどの広告収入に加えクラウドサービスやグーグルアナリストなど分析ソフトや人工知能・自動運転などの業績増加が寄与した。世界中の人が検索に利用するのが当たり前となって来たグーグル。弊社も顧客分析のセールスフォースのパードットを導入する事を決定しましたが、この個客管理システムの中にもグーグルアナリストが基本含まれています。グーグルを無視した単独での顧客管理システムの開発は不可能だとも言われ出しました。天気予報・時刻表・辞書・グルメ何でも検索するのに使われるグーグル。スマホで生活する上で自分の手足どころか支払いも含め完全に体の一部となりました。いやそれ以上の働きをするようになりました。

【アマゾン 全世界で有料会員が1億人を突破した】
4月18日、アマゾンの最高経営責任者ジェフ・ベゾスCEOは、配送料無料や動画や音楽配信など様々なサービスを一定の会費を支払えば無料で受けられるプライム会員が全世界で1億人を超えたと発表した。この人数は日本の総人口に匹敵し、先ほどのグーグルも含め特定の企業への一極集中がグローバル的に進んでいるように感じます。アメリカへ留学中の経産省の川嶋さんから届いたメールにも書かれていましたが、コミュニティーオーガナイジングを用いて悪用でもされれば世界に悪影響を与えかねません。グーグルやアマゾンは既に新しいシステムやサービスの運用も始めており、益々シェアは上がるでしょう。ITを使った生産・加工・流通・販売・サービスに関して出遅れている日本企業、本気で考えなければと思います。

【冷食生産7年連続増 時短・中食が追い風】
日本冷凍食品協会が18日、2017年度の冷凍食品の国内での工場出荷額が前年比4%増の7,180億円と発表。炒飯が110%・スパゲティ113%・カツ類113%・餃子も売上5位から4位と上昇した。一方うどんは3%減少した。わんまいるの冷凍食品をカテゴリー別にみると和惣菜が断トツ人気で、特に若い層からの支持が強い煮魚・焼魚など定期的に購入している方が増えている。そして主菜1品・副菜2品の栄養バランスを考えたおかずセット「健幸ディナー」は昨年比で2倍ほど売れています。共働世帯や年金支給の延長により働くシニア・独身世帯も増え、便利さや時短調理の需要が高まっています。その上、冷凍食品でも美味しくなった事。買い置くと便利で欲しい時に食べられる事。冷蔵庫の冷凍スペースが大きくなった事など冷凍食品が売れる環境が整って来ています。そんな事から今後は更に冷凍惣菜のニーズは高まると思っています。

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