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5.102018
ホッタの本音 今週のレポートNO.744
【伊藤忠商事 好決算会見にも関わらず、敵はネット通販と危機感】
好決算会見を行った伊藤忠商事。しかしその会見の中で、デジタル時代はアマゾンやグーグルなど海外勢が主体に巨大化し、日本でもシェアを一人勝ちで伸ばしている中、もはや三菱商事や三井物産だけを見ていても生き残れないと危機感を表明。ファミリーマートを拠点に新市場を狙うと発表した。正にその通りで、当国のアメリカでさえ、一人勝ちして売上拡大するアマゾンに対して国を挙げた対策を模索している。グーグルも世界中で問題視されだした。あまりにもシェアが高まるとベンチャー企業が育たず新しい開発も進まなくなり、極端に尖った進化となる危険性すら出て来ると言うのである。まさしく現在のグーグルのシェアがそうで、間違った検索情報を流すとたちまち世界中に拡散され凄く危険であると言う事です。これまでなら企業間競争や業界の競争というのが一般的だったが、あらゆるものや人がネットで繋がる時代となり、もはや業界だけの競争ではなくなりました。今後、顧客はどのように変わって行くのだろうか?
【アメリカ物価上昇にて 円安が一段と進み 一時110円に迫った】
アメリカに留学している経済産業省の川嶋さんから時々送られて来るメールには、ともかく物価が高いとあります。金融緩和縮小の気配が無い日・欧とは対照的に、アメリカの物価だけが順調に上昇しているようだ。2日午前中の東京外国為替相場は一時1ドル109円90銭台と節目の110円に迫った。アメリカの長期金利は4月24日に3%台を付けて上昇し、日米の金利の差を意識した円売りドル買いが進んだ。ユーロも金利が低下しておりドル一強の流れは暫く続きそうだと言う。円安の流れの中、農業・漁業・6次産業化を奨め加工食品や冷凍食品を海外へ販売するチャンスです。インバウンドで外国人観光客がどんどん増え、2年後にはオリンピックも開催されます。世界中で和食が注目されブームが拡大しています。ネット通販を利用した中食も広がって来ています。日本に比べ冷凍食品の需要が高いアメリカ。日本食人気のアジア。僕は海外でアマゾンやアリババなどに通用するのはヤフーや楽天ではなく日本の百貨店さんではないかと勝手に思っています。日本の有名専門店や地域特産の食材を使用した和惣菜や健康を考えたおかずセットを海外で展開する日本の百貨店を拠点として販売すれば顧客層もピッタリで売れる可能性は十分にあると思います。店頭での試食会や告知、問合せ受付、宅配事業者とのタイアップやSNS広告・ネット通販・買物代行会社との提携など面白いと思います。
【ドワンゴが大型連休中に恒例のニコニコ超会議を開催。テレビは衰退危機に】
動画サービスを運営する株式会社ドワンゴが恒例のニコニコ超会議2018を開催。自らネットテレビを手掛けている藤田社長は、誰もがネットでテレビを見る時代は避けられないとコメント。既にアメリカではネットフリックスやアマゾンが海外のネット動画配信サービスの存在感を高め、総務省の調査でも全世代の平均視聴時間は1日168分に対して10代は89分、20代は113分と若い世代ほどテレビを見ないことが鮮明に解った。ネットの無料配信サービスやユーチューブでいつでもすきな時に観る事が出来るからです。会場には小泉進次郎衆議院議員も登場し、政治と技術の融合を示す造語「ポリテック」の構想を披露した。法律改正や町づくりを進めるうえで、新技術の急速な導入に慎重な姿勢を見せる政治家も多いが、新技術が前提となれば、政治のコストや納税者の負担を下げ、日本の力を高めると語り、農業・医療・教育など様々な分野でポリテックを進めていく考えを示されました。今では新幹線や飛行機でもノートPCやアイパッドで映画や番組を楽しむ風景は珍しくありません。
【中国ビール高級化が進む!最大手ビールメーカーが4倍の価格新商品発売】
中国のビール大手2社が高級化路線へと舵を切っているとメディアがリリース。最大手の華潤ビールは海外ブランドの買収に動くほか主力品の4倍高い新商品を導入。2位の青島ビールも高価格帯のビール開発を急いでいると言う。中間層が増える中、海外製品に押され気味の中国市場。脱「低価格」「高品質」戦略で生き残りを図る。日本でもかつてバブル崩壊後、消費が落ち着き量から質を求めるようになり白雪酒造さんがクラフトビールをベルギーから輸入。第一次地ビールブームとなり、当時加盟していた大阪府箕面市の地ビール製造を手がける大下酒店様に大阪麦酒の製造を依頼し「大阪麦酒おつかれさんダークタイプ」を発売しました。その頃からエビスビールが売れ出し日本でもようやく食事と楽しむビールが家庭に浸透しだしたと同時にダイエーが並行輸入の発泡酒レーベンブロイを低価格で販売し、一気にビールの価格競争が始まりました。その後すぐにサントリーが国内初の発泡酒を発売。シェアを伸ばし麒麟淡麗が一世風靡。更に第三のビール、プレミアムモルツやこだわりクラフトビールの発売と消費者もシーンや食事に合わせて飲み分けだした。おそらく中国もこれまでの消費を見る限り日本と同じようになると思います。
【4月 百貨店大手5社増収 訪日客・富裕層・に加え夏物衣料が好調】
阪急阪神百貨店・高島屋・大丸松坂屋・三越伊勢丹・西武と5社が前年同月の売上を超えたとリリース。気温が上昇した事で夏物衣料品が好調なのに加え、富裕層や訪日外国人の来店と購買が増えたと発表。百貨店業界はEC通販への対応とこれまでのサイトの整理整頓が進まなく苦戦していると指摘される中、いち早くリニュアルした高島屋が好調だと聞きます。食品類の品揃えも充実し、解り易いサイトになっていると思います。インバウンドブームと円安や日本製品への信頼、今こそプランド力を生かして中国をはじめとするアジアに拠点を持つ日本の百貨店での販売や告知も合わせたオムニチャネル型のEC通販をしかけられたらと思います。
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