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代表堀田が時流を読んで思いをぶつける!ホッタの本音 今週のレポートNO.1070

【10回目を迎える六本木バーガーグランプリ価格3倍。ウニやトリュフ3千円越えも】
森ビルが運営する六本木ヒルズで各飲食店がハンバーガーの個性を披露「六本木グルメバーガー グランプリ2024」が開催。今年で10回目を数える。当初は1000円~2000円が中心だったが、今年は山形牛使った150gのパティに覆う程のウニをたっぷり乗せた「うにバーガー」3630円や、四万十豚のスモークベーコンや卵などこだわりの食材を使い、トリュフを削ったり赤ワインソースでまとめた等イタリアン料理を詰め込んだ高級バーガーが登場するなど年々ボリュームも食材のクオリティーも増しており、高級化が進んでいる。某調査会社によると、単価が950円以上のプレミアムハンバーガーの市場規模は10%増で577億円と報告された。消費者の選択消費が強まり、「贅沢感」や「食べ応え」のあるグルメバーガーの人気は高まっている。

【学生、フリーター、バイト代高騰で30年前並みに消費旺盛。但し、使うものが変化】
博報堂生活総合研究所の調査によると、バブル絶頂期にマクドでバイトすると海外旅行に招待などと打ち出したバイト募集の頃と同じそれ以上に人手不足の時代に突入した。日本の学生やフリーターなどバイト族の収入が増え、消費が旺盛になっていると報告。但し、前回は車やブランド品を購入する「モノ」消費から、ライブやファン交流、食フェスなど「参加型イベント」の「コト」消費されている。それに多様化が進み「周りの人が買うから自分も買う」のではなく、ひとつの商品で大きなトレンドは生まれにくくなっていると分析する。今の若者は高価なものは身につけず、自分が納得できるかどうかを重視する傾向にあると言う。

【コロナ禍から一転、ホテルより割安な民泊。物件最多2万5000軒 国内客も利用増】
コロナ感染拡大の際は多くの民泊が破綻したが、インバウンドが過去最高を更新してホテルの宿泊価格が高騰する中と、一般庶民の家や日本の家に泊まりたいニーズも高く、一転して民泊物件が2万5000軒を超え過去最多を更新した。中国人など海外の投資家が外国から見ると安い日本の不動産投資も含め今後も増える見通しだ。民泊向けに日本のおかずを冷凍で利用してもらえる仕組みを構築したい。

ケンタッキーの業績がずっと悪い。2024年4月~6月度の純利益も前年33%減に】
全体的に揚げ物の消費が落ちている・出来過ぎてメーカー当たりの売上が減少。特に消費が伸びているチキンに関して競合が増えすぎている可能性も高く、マクドナルドやモスバーガー含め「チキンバーガー」を売り出している。そこに油や小麦粉に鶏肉の価格が値上がり、売上減少に加え原価が上がり、ダブルパンチで純利益を押し下げた。問題は新商品の開発、特にプレミアム化、プチ贅沢化への商品開発がなされていないのが問題に思う。マクドは「サムライマック」、モスは「和牛バーガー」などプレミアム商品を発売している。フライドチキンでも人気の「トリュフを混ぜたタルタルソース」や「ご当地名古屋の八丁味噌仕立て」「帆立トッピングフライドチキン」などテスト販売すればと思う。プレミアム化、贅沢化、食べ応え追求は食ビジネスには必須だ。

【米スタバ業績不振でCEO更迭。後任に傲慢外食経営者を起用、改善期待に株価上昇】
スタバの4月~6月決算は2四半期連続の減収減益となり、売上の6割を占める米国と中国の両市場で収益が悪化している。中国は景気減速が明らかで、米国はインフレによるコスト増にて値上げを実施したが売り上げ不振で割引キャンペーンで集客を狙ったが、思ったほどの効果は得られなかった。1年半でのCEO交代で業績は改善されるだろうか。ケンタッキー同様に商品開発が必須と思う。課題は創業当時から指摘されている飲み物以外のメニューが弱く、ワンパターン。。季節限定のドリングを飲んでいる人は少ない。ランチメニューやスィーツのテコ入れ、お土産需要など対応が急務だと思うが、同じメニューばかりで割高で買う気がしない。

【M&Aを積極的に行っているオイシックス。やっぱり本体厳しく会員数前年比93%】
シダックスの子会社化など積極的なM&Aにてオイシックス・ラ・大地の2024年4月~6月期の連結決算売上は2.2倍の632億円と伸びたものの、純利益は57%減少したと発表。食品宅配サービス オイシックスの会員数は7%減少した。食材宅配、ミールキット宅配、共に厳しいそうだ。飲食店などとコラボした冷凍調理済み食品など会員向けに販売しているが、食材宅配及びミールキットの客離れを補えない。食材宅配は届く商品だけで献立が賄えず買い物に行かなくてはならない。ミールキットはカット済みなので切口が傷んでいる。調味料など用意しなければにならない。上手く作れない。簡単に出来る冷凍おかずや冷凍弁当に客が流れているように思う。仕出し弁当・社員食堂・飲食店などへの卸などシナジーが見込める会社を積極的にM&Aしているが何を目指しているのか理解できない。

【和牛の価格が低迷し家畜コスト高で苦しむ農家が増える一方、輸出は前年11%過去最高】
このタイトルだけ見ると国内相場が下がり、輸出が好調なら輸出すれば良いと一般的には思うだろうが、海外へ輸出するには国別に定められた「と畜」する食肉センターに対しての厳重なハサップが設定されている。このハサップに対応できていない「と畜場」が多い。大量に一頭買いして食肉センターで「と畜」した上でハサップの認証を取った精肉加工場から輸出しなければならない。畜産農家は国内相場で売買をするので輸入が増えても収入に関係がない。儲かるのは輸出商社である。大型畜産農家は商社と直接やりとりも可能なのでまだ何とか経営出来るが、零細畜産農家は大変だ。この構図が牛肉のみならず豚・鶏・水産・農作物全般に言える。商社など購入する側からすると品質の安全と安定と数量の確保を求めるのでどうしても大規模生産者、更には加工・流通まで一貫して担えるところと取引したい。

【創業時はバッタ屋などと呼ばれていた「ドン・キホーテ」。日本小売業5位に利益34%増】
バッタ屋とは経営不振に陥りバタバタと破綻する業者から在庫を安く買い取る業者をバッタ屋と呼び、その商品の事をバッタもんと言った。創業当時は売れ残りを処分するのに便利だと言われ、弊社もお世話になった事がある「ドンキホーテ」。次第に家電小物、飲料・菓子類・パンに加え、店内でやきとりやたこ焼きなど総菜、そしてお弁当、更には生鮮食品まで販売するようになり、外国人労働者が増える中、昼より夜の売上が多いと言われながらも確実に店舗数と売場を拡大し、日本の商品が人気を呼ぶ中、海外へもいち早く出店され、ホノルルの店から頼まれてたこ焼き屋を紹介した事がある。今期36期連続の増収増益を果たし、2024年6月期連結決算では純利益が過去最高を更新。売上2兆円を超えてセブン&アイ、イオン、ファーストリテイリング、ヤマダHDに次ぐ日本小売業5位になった。見習う点多々あるので是非勉強されると大いに参考になる。利益率はイオン・ヨーカ堂を上回り、免税売上は国内最大手の三越伊勢丹を超える。但し、アジアでの店舗業績が厳しく課題が多いが、おそらく急速に立て直されると思うし、日本国内もまだまだ伸る。時流に乗っている小売企業だ。

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