新着メディア情報

ホッタの本音 今週のレポートNO.875

【ソフトバンクとKDDI2社だけも5G向け投資4兆円、隣の韓国では5G離れが鮮明に】

ソフトバンクは、5Gの基地局を現在の1万局を2021年までに5万局に増やし、2025年までに20万局体制を構築してユーザーのほぼすべてが場所に関わらず5Gの高速通信を常時使えるようにすると発表。KDDIも今後10年間で2兆円を投資し、2021年度末までに5Gの基地局を5万件に増やすと発表した。NTTドコモは現在の4G基地では5Gの併用が出来ない為、5G基地局の設置が2社に比べ遅れると推測。その代わりに速さを売りに展開。又もや4Gを売り出した時のようにソフトバンクとKDDIに遅れを取っていると叩かれている。楽天も大幅な赤字を出してまで基地局を増やそうとしているが、どこまで増やせ繋がる地域を拡大出来るかにかかっている。先行している韓国では繋がりにくいと早くも5Gの解約が相次いでいる。このところ業績がパッとしない携帯電話会社、果たして5Gの普及を成功させられるのだろうか。。

【アリババ配下の金融会社アント・グループが株式公開を延期、中国当局が介入】

証券取引所が上場を承認した後に当局が「介入」に乗り出すのは異例。アントのスマートフォン決済サービス「アリペイ」の利用者は10億人を超え1年間の決済総額は日本円に換算すると約1,850億円と多額、あまりに大きくなったアリババ集団に対して中国当局は警戒を強めている。ちなみに今年12回目となる「独身の日」セールのアリハバ取扱高は過去最高の4,982億元(日本円換算約7兆7,000億円)昨年の2,684億元を大きく上回り、2位の京東集団(ジンドン)を合わすと日本円で約12兆円に達した。中国でもコロナウィルスからの消費回復を主導するネット通販市場の重みが増している。

【昨年たばこ等のまとめ買いの反動があった10月もコンビニ大手3社とも前年を下回った】

ネット通販の売上拡大と対照的なのがコンビニで、とりわけ一人勝ちと言われて来たセブンイレブンでさえも昨年の増税の影響があるにも関わらず10月も前年比94%と厳しい。コロナにより所得の格差がより鮮明になり、ニーズの細分化が進んでお金を使う部分と使わない部分が明確な、メリハリ消費が一般化し、安くもなく高くもない付加価値のないコンビニ商品は買わなくなったと考えられる。山崎パンや敷島パンなどの菓子パンが売れずに手作りパンは値段が高いにも関わらず売れている。ギフトもお中元やお歳暮のオフィシャルギフトは市場が縮小し、プライベートギフトは伸びている。より安いか、付加価値が高いかのどちらかで、中途半端な商品では売れない事がコロナを期に加速している。

【全国1,600のスーパーに産直売場を展開する農総研がJR東と連携、通販開始、鉄道輸送も視野に】

東証マザーズ上場で農作物の市場外流通を手掛け、弊社が提携する株式会社世界市場様(香港での販売)へも出資している農業総合研究所(通称農総研)は、産地直送野菜の供給体制をJR東日本と組んで通販サイトでの販売を始めるほか、郊外駅に野菜の集荷場を併設して鉄道での輸送を視野に入れるとリリース。産直野菜はコロナによる巣ごもりで需要が高まっており、物流網の拡大と受給調整システムの構築も同時にすすめ、全国9,200の登録生産者が現在90ヶ所ある農総研の集荷上に持参している。農家の高齢化と人手不足と気象変動により傷がついたり変形したりした農作物が増えて、半数が店先に並べられなくて捨てられており、これらの野菜を利用出来れば農家さんの為にも役立ち食品ロスの防止にもつながるので一度商談がしたいと考えています。

【さつま芋の輸出が10年で10倍に、アジアで人気】

甘くてしっとり感のある日本のさつま芋が浸透し、東南アジアなど海外のスーパーで焼き芋やポテトがよく売れている。日本産は品質が高いと評判で、シンガポールや香港などアジア向けが急増。欧州や北米からも注文が増えており、さつま芋のみならず日本の農作物や魚介類、卵、肉類も輸出が増えており、新興国の経済が発展していく中、健康志向の高まりで日本の食材や加工食品への関心が高くなっている。特にコロナの影響で日本食レストランが閉店してスーパーやネット通販で日本の加工食品や冷凍食品が売れていると聞きます。

【ニップン冷食、売れ行き好調で群馬県伊勢崎に冷凍食品製造第二工場を40億円かけ完成】

消費者のライフスタイルの変化によって需要が拡大しているトレー入りの食事セット「ニップンいまどきごはんシリーズ」や「ニップンよくばりシリーズ」が好調に売れて生産能力年間4,200万食を製造できる工場を44億円投資して群馬県伊勢崎市に完成させた。家庭用冷凍食品の市場拡大を見込んで供給体制の強化を図り、冷凍食品事業の拡大を加速させると発表した。

【常温・チルドタイプの弁当・総菜が、内食、冷凍、ミールキット、デリバリーに押され苦戦】

コロナ前からも業績が減少していた持ち帰り弁当専門店やコンビニの弁当やスーパーや百貨店の総菜の売上がコロナ禍を機に更に落ち込んでいる。要因は、在宅勤務(テレワーク)の浸透でオフィスに出勤しないからお弁当を買う必要がなくなった人が多い。食材やミールキットを買って自分で作る人が増えた。買い置き出来る冷凍食品を利用する人が増えた。飲食店からのテイクアウトやデリバリーを利用するようになったなど、この傾向は更に拡大されると予測され、今後はこのカテゴリーの中で差別化が始まる。価格重視か付加価値か選ばれる時代に突入する。わんまいるは品質とおいしさを追求し、冷凍ミールキットの通販日本一を目指します。

【事前決済引き取り、ネットスーパー宅配、食品に特化したスーパー躍進、モール型、総合は衰退】
日本では高度成長期に衣食住を総合的に扱う大型スーパーが成長した。そして衣料や家電や家具などの専門に扱うカテゴリーキラー(大型専門店)が台頭し、コンビニが店舗数を拡大していき、生鮮品や総菜や冷凍食品などに食品に特化したスーパーがコロナの禍で存在感を増している。そして都心部では、事前決済や無人レジの導入、引き取りサービスやネットスーパーの導入を加速させて、消費者の注文方法、決済方法の多様化に対応させている。このようなサービスの付加価値も重要になって来た。広島本社のモール型スーパー夢タウンを展開しているイズミの業績が回復せず、セブンとの資本提携の話が表ざたになり注目されている。高知県の大手某スーパーも三菱の資本が入ったと噂されている。ターゲットが曖昧になりやすい総合化は見た目は格好良いが、細分化されていく顧客ニーズとは裏腹な展開となっている様子だ。

 

【苦戦する外食チェーンの中、一人勝ちする日本マクドナルドがケーキと珈琲のセットを発売】

テイクアウト、デリバリーが伸びて売上記録を更新する日本マクドナルドが、ケーキと珈琲のセットを期間限定で売り出した。長年マクドナルドを見て来たが、ケーキを売り出すなんてビックリ仰天。確かに甘いモノブームがケーキの消費拡大に目を付けたのか。ワンコインの珈琲とケーキセットだ。空いている店内の空間を利用したサービスの提供で更なる売上拡大を狙う戦略だろうか。そういえば昔からホットケーキは販売していたなあ。売れ行きに注目したい。

 

【KKRと楽天が西友に出資、事実上ウォルマート保有株式を売却、3社の持ち株比率が気になる】

アメリカの投資ファンドのKKRと楽天が西友に出資して、ウォルマートと3社で経済圏を拡大するアマゾンに対抗すると報道された。既に楽天は西友と組んで新会社を設立して楽天西友ネットスーパーを展開し、売上前年比1.5倍で推移しており、今後は店舗と連携した事前決済や引き取りサービスなども視野に入れ、更に西友の店舗の顧客も楽天のアルゴリズムなどを利用した情報提供や販促に生かし、西友の業績をアメリカのウォルマートのように復活を狙っているとされる。日本国内のネット通販先駆者の楽天にとって目の上のタンコブである、既にライフと提携したネットスーパーを始めたアマゾンに対抗するのはよく解る。そして苦戦する西友の株式を上手く売却したと報道されているウォルマート。さてユニクロやニトリのように直営の小売りの経験がない三木谷社長の腕前を拝見したい。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る