新着メディア情報
3.202023
代表堀田が時流を読んで思いをぶつける!ホッタの本音 今週のレポートNO.996
【日本の総合スーパー草分けのイトーヨーカ堂 更に店舗2割超消滅し、アパレルから撤退を発表】
これまた時代の変化を象徴しているかのように、消費ニーズの細分化により専門店(ヨドバシなど)が伸びて総合化(百貨店や総合スーパー)の衰退が明らかになって来た。日本の高度成長期の人々の暮らしを支えた総合スーパーの草分けイトーヨーカ堂が苦戦を強いられ、またもや店舗2割超の閉鎖を発表した。解体に伴う地権者やテナント入居者との交渉がスムーズなら更に閉鎖は進むと聞く。株主の米国投資ファンドは、既にコンビニエンスストア事業に集中するようにとコメントしており、傘下の西武とそごうの売却を決めている。先日創業者の伊藤雅俊氏が98歳でお亡くなりになられ時代の大きな変化を感じた。
【お湯をそそいで3分より8分の「最強どん兵衛 きつねうどん」計画の売上2倍以上で推移】
これまたトレンドが変化している。早くて安くて手軽が売りのカップ麺や即席麺。ところがコロナ禍をきっかけにした生活様式が大きく変化。これまでお湯を注いで3分が常識だったカップ麺が8分と加熱時間が伸び、値段も高い方が人気だと言う。日清食品の「最強どん兵衛」シリーズのひとつ「きつねうどん」は既存品に比べ太い麺、昆布や鯖、干しシイタケなど6種類の合わせだし、厚めの揚げなどにこだわり値段も30円高い。従来の即席麺のお手軽さとは対極の「贅沢感」が人気だ。当初計画の2倍の売上で推移しているとの事。東洋水産の袋麺「マルちゃんZUBAAAN」を発売。「背脂濃厚醤油」の茹で時間は2分30秒、「旨コク濃厚味噌」は4分、「にくにく旨豚醤油」は何と5分と専門店に近い。明星食品「チャルメラ」も「エースコック」も4分や5分にすることで麺の太さなど様々なバリエーションや美味しさに出来ると言う。消費者もインスタントラーメン・カップラーメンでさえ品質や味を求めるようになって来た。冷凍麺もトレンドの食材と出汁やタレにする事で更に売れていく時代になって来たと実感。うす揚げ(油揚げ)は、タンパク質が厚揚げや豆腐より豊富。背脂は濃厚、味噌は赤味噌の方が味わい深く七味など香辛料と合う。鯖節など味わい深い出汁が決め手。但し、人工アミノ酸の味は敬遠される。
【コンビニ大手3社、多くの食品メーカー同様に再度PBをこの春5~10%値上すると発表】
ご多分に漏れず、食品メーカーや飲食店同様にコンビニ大手3社がこの春プライベートブランド商品を5%~10%値上げすると発表した。既にコーヒーや惣菜・弁当など値上げを実施しているが、電気代や原材料などコスト高によると説明。コロナ規制廃止に伴い、売上が回復してきた事と周りの値上げ後の状況を見ての判断か、上げられるときに上げないと上げられないのが本音ではないか。24時間営業のコンビニにとって、光熱費の上昇は販管費増大につながり、利益を圧迫する。人手不足による人件費アップなど様々な見えないコストが繊細に絡むコンビニエンスストアの体系。僕はコンビニを殆ど利用しないが、利用が多い単身世帯の若者や高齢者やドライバーにとっては嫌な話である。
【愛知・岐阜・三重県の2月倒産件数前年同月比2倍 返済始まり材料光熱費高】
帝国データバンクが発表した中部エリアの2月倒産件前年同月比2倍は、中部3県だけの話ではなく、日本全国を表していると言っても過言ではないだろう。倒産額は減り、特に飲食店が多いと言う。人手不足、賃金上昇、協賛金中止、コロナ返済が始まり、光熱費に仕入れコスト上昇と4重苦5重苦に見舞われている。ネット通販へとシフトを試みたものの、参入が多く広告費の高騰で思うように成果が出ない企業も多いと聞く。弊社は幸いにして関西電力管内はじめ、中部・中国・四国・九州など大幅な値上げを実施していない電力会社管内の委託製造先が多く、食材も国産100%を使用しており、輸入に比べると値上がり幅が低く平素より値段より価値、品質、美味しさを重視した客層を対象としている為、離脱率が低く有難い。
【三越伊勢丹 外商強化など「富裕層重視」への切り替えに過去最高利益を超え352億円予想】
全てにおいて世界中で分断が発生、客層でも中途半端は駄目。富裕層か貧困層、金持ちか貧乏人か、価値か価格か、徹底して客層を絞り商品・サービスなど徹底して強化シフトする事が分断社会において不可欠である記事だ。伊勢丹新宿本店は、2023年3月期に売上3,000億円を超え過去最高を更新。福岡市の岩田屋三越など都心以外の店舗の売上も伸び続けている。コロナ禍の中、比較的若い世代の富裕層を外商の新規顧客として獲得したほか、高級ブランドの別注品など独自商品を展開する事も富裕層の取り込みになっている。昨年一度手放した「クィーズ伊勢丹」を買い戻すなど高級路線への選択と集中に迷いはない。今後インバウンドや外国人高所得者移住増加が見込まれる中、富裕層強化への取り組みが期待される。食品で言うとオーガニック、無添加、国産食材、ブランド食材、ミシュラン星獲得レストラン及び有名シェフ・料理人監修やプロの手作り、小容量、低カロリー、低糖質、減塩、低コレステロール、高タンパク質、食物繊維豊富、炭水化物控え目、栄養バランス、管理栄養士監修、簡単、便利、美味しい。
【回転寿司値上げ組みと据え置き組み客数に差。 利益は双方赤字 但し、海外出店期待により株価伸びる!】
値上げをした国内最大店舗のスシローと2位のくら寿司は、2月インバウンドが戻りつつも既存店舗の客数が前年を割り込み、赤字が続く。価格据え置きのかっぱ寿司と元気寿司の客数は伸びているものの、仕入れコスト上昇で赤字。インバウンドの増加を考えると客数が増えても赤字なら客数が増えさえすれば利益が出る値上げ組みの方が明るい。株価の方は、海外で積極的に店舗を拡大しているスシローの伸び高が一番。続いて海外に力を入れるくら寿司も伸びている。消費者が値上げに敏感な日本に比べ、インフレが常態化している外国では利益が出やすいとみており、これまでの国内事業で得た店舗運営ノウハウを活かせられ、ハンバーガーを世界に広めた「マクドナルド」のように、回転寿司を日本初のグローバルなファーストフードとして広められるか期待される。
【100年前世界で一番多くの飲まれていたアイリッシュウイスキー復活 スコッチウイスキーを猛追】
世界五大ウイスキーのひとつに数えられ、かつては世界一の生産量を誇ったものの、この100年近く世界の市場から消えていたアイリッシュウイスキーが、この20年で6倍も増えており、世界で最も多く飲まれているスコッチウイスキー(スコットランド地方で生まれた大麦で作られる)に猛追していると言う。元々ウイスキーの蒸留技術は修道士によって生み出され、キリスト教と共にもたされたという有力説、アイルランド(アイリッシュウイスキー)にキリスト教が伝わったのが5~6世紀。当初は薬酒として修道院で作られていたのが民間に広がったのが13世紀~とされています。その後、14世紀~スコットランド(スコッチウイスキー)へ伝わり、18世紀~新大陸のアメリカ(アメリカンウイスキー)、カナダ(カナディアンウイスキー)、そして随分後に北海道でジャパニーズウイスキーが誕生します。そんな意味では世界最初のウイスキーと言っても過言ではないアイリッシュウイスキーは3回蒸留、スコッチや日本のウイスキーと違い泥炭(ピート)は使わず軽くてなめらかな風味で特に樽の材質や穀物の種類に決まりが無い事により製造側の工夫の幅が広がるのが特徴。日本でもウイスキーブームになり随分経過しますが、今後はアイリッシュウイスキーが伸びていくと思われます。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。