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2023年11月(323号) 「プロ志向」

商売繁盛の法則 令和5年11月号「プロ志向」
商売の原理原則は顧客満足です。お客様は満足した対価としてお金を支払います。満足度が高ければ継続して長く利用購入していただけ、満足度が低い・不満足であれば継続して利用購入しません。

広告費や販促費をかけて集客しても、一回だけの購入で終わる”ザルで水を救う”事をしていてもお客様は増えず、商売は成り立ちません。だから大切なのは、徹底して顧客満足に徹すること。

お客様からお金をいただいている以上は、顧客志向に徹すると言う事です。スポーツや音楽の世界では、お金をいただき生計を立てている人の事をプロと呼び、お金をもらわず自分の好きなスポーツや音楽をやっている人をアマチュアや素人と呼びます。そう、プロは客の為に仕事をするのです。

仕事は対価をもらい人の世の為に行う行為です。そして100人の入場者より1万人の入場者の方が収益は高く、どれだけ多くの人を満足させられるか、その為には継続してご利用、購入してもらえるかが凄く重要だと言う事です。

利用、購入してくれるお客様が積み上がる事、増える事が絶対条件です。もちろん、業種業態により顧客が満足する内容は異なりますが、大きくは「品質」「価格」「価値」「デザイン」です。食の場合は「美味しさ」が加わります。

僕は以前、和食・洋食、中華含め一流の料理人達にプロとしての極みは何ですかと質問すると、ジャンル関係なく「お客様の好き嫌いを見極めて料理を提供する事だ」と聞きました。お客様を目の前にして料理を出す寿司店や鉄板焼き店や揚げたて天麩羅屋さんなどは分かりやすいと思いますがフレンチやイタリアンなどはお客様が食べて下げて来たお皿の状態から見極めると聞いてびっくりした事がありました。開けたワインのコルクの匂いを嗅いで開けた時間をピタリと当てる正に神技です。ステーキの芯温をカットして中身を見なくてもピタリと当てます。長く農業で生計を立てている人は、土を見ただけで土の状態を見極められます。酒造りも同じ、多くの人から絶賛される日本酒もワインもウイスキーも同じで、価値が高く値引き販売どころか希少価値が付いてプレミアムとして取引され、メーカーが発売すると直ぐに売り切れます。

すべてはプロ志向に徹し、顧客満足を追求して作られたものです。そしてそう言う企業の寿命も長くなります。常にお金を支払い購入してくれるお客様の事を思い、良い製品、良いサービスを提供し続ける事、ぶれない品質と味・価格に見合う以上の品質やボリューム、幾ら粗利率が良くても売れないと利益は出ません。利益率は低くても売れ続け損益を超えれば全部が利益となり儲かります。その為には顧客満足を追求してプロ志向で仕事を行う事です。

「プロ志向」

まさに商売繁盛の法則なり。

 

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