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2024年1月(325号) 「付加価値」

 コロナ前から似たり寄ったりの品揃えで値引きにも限界が来て、売上が頭打ち打ちになっていた食品スーパーやコンビニの売上がコロナを境目に盛り返して来ています。
 要因の中のひとつに、「付加価値の高いオリジナルの総菜・弁当・冷凍食品の品揃え」だと各社が報告。競い合ってオリジナル商品の開発を行っています。
 100円おにぎりより具沢山の高級おにぎりが売れています。家庭でご飯を炊かなくなった影響もあり、おにぎりは外で買うモノに変わりました。”おかずも作る⇒買う時代”に。そんなことからまとめ買いがきく冷凍総菜・冷凍食品の売上が急増しています。
 付加価値とは、一般的な商品より価値を付加していると言う事。僕が独立開業して初めてオリジナル商品を開発したのは、お客様から言われたお正月に飲む「めでたい酒」です。当時は無病息災を祈り、お屠蘇と呼ばれる薬味を日本酒に入れて飲んでいました。ところが薬臭く不味い。日本はバブル絶頂期、何か派手でめでたい日本酒は無いかと言われ、思いついたのが金箔を日本酒に入れると大当たり。今では普通に売られるようになりました。
 お米は当時米屋さんがブレンドして販売していました。そんな中、僕は岩手県のご当地米を代表生産者の写真を米袋に印刷して「生産者の顔が見えるお米」として販売すると大当たり。
 大分日田のこだわりミネラルウォーター天領水を使った麦焼酎「旨すぎてこらえといてよ」(通称:ウマコラ)は、現在でも売れ続けています。
 牛肉スライスのしゃぶしゃぶがご家庭で食べられるようになり、肉のしゃぶしゃぶ用として徳島産の酢橘と大阪地醤油マルテン醤油を使った「板前手作りポン酢」も売れ続けています。
 面白かったのは、売り物にならないとして廃棄されていた皮が破れた梅干しをはちみつを加えて酸味を抑え「つぶれ梅」と名付けて販売。これも大当たりし、今日では、多くのメーカーが製造販売しています。
 周りから絶対に売れないと反対されて売り出した管理栄養士とプロの料理人が監修した「冷凍おかずセット」は如何でしょう。沢山のメーカーが追随し、多くの消費者に消費されるようになりました。大手も参入されましたが、弊社は零細企業にも関わらず多くのメディアで取り上げられています。
 その理由は「付加価値」で、国産食材100%、合成保存料無添加、ご当地ブランド食材を使ったメニューも豊富、他社はレンジで解凍するお弁当タイプに対して主菜・副菜一品毎に個包装真空パック湯せん及び流水解凍して盛り付けるタイプと一般に比べて付加価値が多いからです。
 昨年5月12日から販売を開始した「美食弁当」も順調に売れています。理由は、食品添加物無添加が最大の付加価値です。鶏肉にしてもストレスが少ないケージフリー(囲い内飼い放し)や豚肉も良質な伏流水を飲んで育った石見ポークや大山豚などを使用、脂身の苦手な方でも食べて貰えるように加工しています。

正に「付加価値」は、商売繁盛の法則です。

 

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