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ホッタの本音 今週のレポートNO.806

【「ネット通販で利益」4割と前年より11%低下した】
インターネット通販の規模拡大が続く一方で専門店各社が利益の創出に悩やまされていると日本経済新聞の実態調査154社の結果を発表。2018年度は利益が出たのは4割強にとどまり、昨年に比較して11%低下したと報道されました。この状況はネット通販発祥の米国やネット利用者比率が高い中国なども同じで、ネット通販の規模拡大はしているものの勝ち組と負け組がハッキリと差が出て来ていると言う事だと思われます。かつて高度成長時代に広がった集中レジ形式のスーパーマーケットやコンビニなど業態は異なるが同じ歴史を辿っている。今後は更に絞られて行き、メルカリや印刷のラクスルのように新しい新業種も現れて来るでしょう。それとインターネット広告そのものもここに来て変化して来ています。従来の大手モールへの出店の売上が減少して自社サイトでの販売を余儀なくされ、モールだけに頼っていた企業は厳しいと聞きます。広告もリスティングとアフィリエイトの単価が上昇し高利益やリピート率が高い企業やネットと店舗、ネットと卸などシナジーが必要な時代にも入りました。正に知識産業・創造ビシネスの時代が訪れたように思います。お互いの強みを連携する仕組みやプラットホームなど企業の規模は関係なく新しく形成されて始まろうとしているように思います。

【吉野屋「超特盛」で黒字転換】
赤字脱却に色んな取組みや新商品の開発をして生き残りを図る日本初牛丼店「吉野家」。僕が「牛丼は牛丼で勝負するべき」とお伝えして来たとおりの結果となりました。トレンドが去っても悪くて20%ぐらいしか売上は減少しません。だから下手な販促や広告、メニューの追加はせずに原理原則、お客様はうちに何を求めているのか?原点回帰で対策を打てば20%の売上又はそれに匹敵する利益は回復します。牛丼を食べに来ている人にヘルシーとかコレステロールがどうのこうの・・たまにはガッツリ食べたいから牛丼屋に行くので真向に味とボリュームで勝負するべき。国産ブランド牛丼を売り出すが、牛肉をしっかり使ったメニューを売り出すか、サイズを変えるか?ヘルシーでなく量を増やした超特盛が当たり、客数が増え売上が上がり固定費そのままで利益が出たという結果になったと思います。もう少し肉を煮るだしもご飯にかける汁も15%濃く旨にして元の1.5ミリに薄くカットするようにしたら更に同じ顧客の利用頻度が上がり売上は上がると勝手に想像します。「味」ちょっとした事ですが凄く重要だと思います。しかし最近はバイヤーも調理人も携わる殆どの方が味覚にこだわらなくなっているように思えて残念で仕方ありません。消費者の味覚の変化に対応する対応する事は当たり前の話なのに・・

【サッポロビール赤字に】
4社のビール系販売合計が1月~6月で微減。昨年キリンビールが発売した第三のビール「本麒麟」が当たりキリンが16%増、サントリーが3%増、特に「プレモル」が過去最高の販売となった。アサヒは第三の新商品「極上キレ味」が2%増だが、3.5%と微減が続くスーパードライを合わすと厳しく、サッポロビールは第三の新製品「本格辛口」を発売したが「麦とホップ」の売上が減少してトータル4%減少し赤字に転落した。日本人の高齢化と人口減少が続き外国人労働者が増え、外国人観光客が拡大している日本、ドン・キホーテは外国人客を上手く取込み最高売上利益を更新していると言う。日本のビールメーカへも本格的に外国人向け対策が重要になって来たと思う。そして遂に3メーカーに絞られると思われます。

【出生数減ってもベビーフード成長】
生まれる赤ちゃんの数が年々減る中でベビーフードがすくすくと成長していると言う。「2018年度の市場規模が440億円と過去最高を更新、要するに離乳食ですら自分で作らなくなっているようで、今週ベネッセから発売されたひよこクラブに食材宅配と食事宅配サービスの特集の中で離乳食も一緒に紹介されていました。コープさんやオイシックスさん等では幼児向けのメニューも用意されていてビックリしました。
特にベビーフード業界大手のアサヒグループ食品の「和光堂」の新商品「ミルクデザート」が好調に売れており、レトルトなど外出先でも簡単に食べられるものが受けていると言う。この状況は日本よりも中国や香港、シンガポールなど新興国の高収入の若者世帯が安心安全な日本製品を好む傾向が強く、紙おむつの花王など日本メーカーの人気が高い。日本の有機野菜で作ったベビーフード(レトルト)は国内も含め海外で人気が出るように思いました。・・・昔、アメリカで流行った事が日本に来て流行った、売れた、だから東洋経済に移行してく中、日本で流行ったものがアジアで流行り売れる流れになるので、日本の企業はチャンス到来。チーズドックやタピオカで爆発的に儲けている食品製造会社、飲食店、カフェを営むお茶さん等沢山現れています。先日もカレーのココ壱番がカレーの本場インドで出店を開始。回転寿司のくら寿司は台湾で株式公開の準備を行いました。小さな場所でも冷凍食品やレトルト食品を作れるので規模の大小でなく、衛生管理をしっかり行えば国内のみならず海外へ販売するチャンス到来だと思います。本格的に売れるようになればレシピを提供して量産すれば全く問題はありません。現に弊社はテストキッチンすら持たなく高く評価される冷凍惣菜を委託製造して幅広いチャネルに販売するようになりました。創造ビジネスの時代です。すべてに置いてポジティブに捉えて思考し出来ると強く信念を持つ事だと思います。酒屋の僕が今では大手百貨店から大手スーパーから問い合わせ頂ける味と品質の評判が高い冷凍おかずを作り販売しているのですから・・・
そして香港の各企業でも美味しいと言う事で遂に海を渡ろうとしています。

【ドラックストア、百均好調、コンビニ横ばい、食品スーパー苦戦、百貨店は減少】
2019年3月~5月の1四半期の連結最終損益がイオン赤字、アークス減益となり、働く女性が増え化粧品や健康食品そして冷凍食品の売上も好調で店舗の拡大を続けるドラックストアが好調、先日も大阪一の高級飲食店街が立ち並ぶ北新地の入口にドラックストアがオープンしていて驚きました。更に百円ショップはコンビニの店舗数を抜き絶好調。コンビニはセブンイレブンを主に総菜・冷凍食品の品揃えを強化しておにぎりの包装形態の刷新も好調で遠くへ買物に行けない高齢者やヘルパーさんの買物代行の拠点としても利用が増えており若者離れに対して売上を維持している。そんな中ネット通販やドラック、コンビニなどの競合で苦戦している様子。百貨店は専門店のネットに客を完全に奪われ、ギフトも衣料品も大幅に減少、代り映えしないデパ地下も人気に陰り、アマゾン、メルカリの売上絶好調

【ヤマト4月~6月営業赤字60億円】
2019年1月~3月 159億円の赤字に続き4月~6月 30億円の赤字と2四半期連続の赤字、原因はヤマトによるとドライバーの採用の拡大で人件費が膨らんだ。一方、一次断った集荷先が他社へ流れ戻らず荷物が減ったと発表した。膨大に資産と資金力を背景にメルカリに出資、ヤマトが断った仕事も受け一人勝ちしている日本郵政や自社配送網を整備構築するアマゾンを主体にネット宅配荷物のセンター運営を積極的に進めている丸和運輸グループなどに荷物をさらわれた格好でお高く止まる業界最大手のヤマトが赤字体質から脱却できないでいる。同じ家に何度も配達したり、素人から見ても効率が悪そうに見える。ヤマトのみならずオフィスや自宅へ届けられる小荷物の集配に関して政府も関与する等して抜本的に広く深く見直されるのではと思いました。

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