新着メディア情報

2022年3月(303号)「情熱的に商品開発に集中する」

23歳で結婚を機に働いていた酒販店が経営する大阪市港区弁天町駅前の居酒屋の店長に抜擢され、周りの大衆居酒屋は業務用冷凍食品を使う中、持ち前の情熱で料理を独学し、アイデア力でメニュー開発を行い「創作居酒屋」と口コミで行列が出来る繁盛店に育てました。
その話を聞きつけた酒問屋の常務から当時魚チリに使う濃い味のポン酢ではなく薄い牛肉スライスのしゃぶしゃぶが流行って来たので柑橘系のポン酢の開発を相談され、徳島県産の酢橘を使い甘口の丸天醤油を使って鰹と昆布を入れて「板前手作りポン酢」と名付けました。1.8リットル瓶の業務用と360mlの一般家庭向けを販売。大人気となり現在では板前手作り食品さんが全国のスーパーで販売されて、販売してから40年程立ちますが未だに人気が絶えないポン酢となっています。
僕の商品開発の考え方はこんな商品あったら嬉しいなぁ。。自分が買ってみたいな。。と思う商品をイメ―ジ。これならお客さんに紹介すれば売れると頭に浮かぶ味覚やネーミングです。
その後独立してからは正月に飲む御年賀に使いやすい日本酒に金箔を入れた「金箔酒」。蔵元に言うと最初は大反対。。数量限定でオリジナルとして作ってもらい、売れ出すと皆さん一斉に真似されました。
「はちみつ つぶれ梅」当時ギフトに使われていた高級完熟南高梅の皮が破れた梅干しを見てお茶受けや子供でも食べられる甘口の梅干しをお客様へ提供してみたかったので和歌山南部の岩本食品さんで破れた梅干しを見てピンと来ました。本来は完熟させた梅を使い、はちみつやキビ砂糖を仕上げに混ぜると今の時期なら凄く売れると思います。
酒税が安い米や麦の焼酎で梅酒を作る35度のホワイトリカーを開発。その後甲類焼酎と乙類焼酎をブレンドした甲乙混和25℃の焼酎を開発。そして樫樽に一晩漬けた一見古酒のように琥珀色のまろやかな味わいの樫樽焼酎を開発。名門の福岡県の某酒蔵の大吟醸酒を仕込む室で作った「酒蔵の甘酒」が大ヒット。現在の酒蔵が甘酒を作るキッカケとなりました。第一次地ビールブームの先駆けとなった大下酒店さんの箕面ブルワリーで「大阪麦酒」を作り、全国の酒屋で販売されました。武田薬品工業さんから頼まれ新含気調理で作られた保存料を使わず常温で長持ちする食品をお客様に持ち回りアンケートしてお節料理が良いと開発したカモイ食品さんのおせち料理を食品問屋国分さんに紹介して全国の酒屋経由で販売。その後冷凍のおせちを京都のしょうざんさんと提携して販売。お米の代表生産者の写真をお米の袋に印刷した顔の見えるお米シリーズも一時大ブームに。全国駅弁大会2位に選ばれた島根和牛を泳ぎ牛と名付けた泳ぎ牛弁当の開発をきっかけに、ご当地ブランド食材を使用した個包装真空調理冷凍技術のオリジナル冷凍総菜を開発し、多くのメディアに取上げられるようになった冷凍ミールキット「健幸ディナー」の開発を行い出産・育児・親の介護・働く主婦の家事負担を軽減し健康寿命延伸にも役立ち生産・加工・流通・販売まで一貫とした日本国内におけるサプライチェーンを構築。日本の農業・漁業の振興にも貢献しています。
今後はアライアンス先も広げグローバルな展開も行いたいと願っています。

「情熱的に商品開発に集中する」

これまた商売繁盛の法則也

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。



facebook

Instagram

アーカイブ

ページ上部へ戻る