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9.12024
2024年9月(333号) 創業36周年号「大義を掲げる」
昨年5月15日に頚椎症性髄膜症の手術を行い、下半身不随に陥り、予定していた千葉県幕張での創業35周年記念特別講演に病院を抜け出し車いす姿で壇上した事が4000人を超える若い起業家と企業を目指す視聴者に「約束を守る」と言う事で拍手喝采大ウケしました。退院して一年が経過しましたが、現在も杖を持って出勤しています。そして今年9月1日で創業36年を迎えます。これから取締役の長男に事業承継を進めて行かなければならないと考えています。これまでやって来られたのも今後事業を承継していく上でも大切なのが「大義を掲げる」ことだと思っています。
古代中国の書物 五経 の1つ「易経」に、優れたリーダーは自己主張が無く、圧力をかけずにトップ争いをしない。リーダーがリーダーたり得るのは力の権力があり人の頂点にいるからではなく、その働きが「大儀に従う」ものだからである。
それを勘違いして権力を争うようであればやがて失墜する。
働く人々が圧力を感じず、治められていると言う意識さえ持たずに其々の力を発揮して反映するように導くことが大切であると書かれてある。
だから経営理念が重要になる。
これらは経営者の価値観によるもので、何に価値観をもっているのかを知る事。
自分が何に対して心を動かされるのか、何に情熱を感じられるのか、自分自身が市場でどのように魅力的な存在として位置付ける「自分の価値観」を理解する事が大切です。
僕は祖母と祖父に育てられ、明治18年生まれの祖父からは日本人としての誇りを持てとして野球を見ると叱られ、国技の相撲や柔道の試合に時代劇を見て育ち、竹刀の素振りは幼い頃からさせられ、クリスマスは無し。敵国アメリカを徹底的に嫌っていました。だから日本人が日本の食材を食べる事は当たり前で、海外の食材を使わないのは祖父の意思を自然に受け継いでいるものと思います。
弊社の経営理念には、日本の農業・漁業の振興に貢献すると大義を記載しています。
又、分相応、今の状況で出来るベストを尽くす事として独立資金が乏しかったので無理をせず、ガレージを改装して宅配専門店を「買い物に不便を感じるご家庭の生活便利店」として開業。日本各地のご当地グルメ、ご当地食材を使った冷凍おかずを開発し、出産育児・親の介護・働く主婦の家事負担軽減と、個包装真空調理冷凍技術による塩分・糖分・カロリー控えめの健康で美味しい夕食おかずセットを提供する事に繋がりました。
社名も信念である家族中心主義で他人に献身的である強みを活かし「ファミリーネットワークシステムズ」と名付け、生産・加工・流通・販売までの国内冷凍おかずのサプライチェーンを構築し、経済産業省、農林水産省のホームページに取上げ高く評価をいただき、大手百貨店や大手スーパー、大手天力会社、テレビ局、ガス調理器具メーカー、輸出商社など沢山の企業からお問い合わせを頂けるようになりました。
「大義を掲げる」
これまた商売繁盛の法則也。
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