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11.212019
ホッタの本音 今週のレポートNO.823
【ソフトバンクグループ7月~9月期、ファンドで損失 7,000億円の赤字】
ソフトバンクグループが発表した2019年7月~9月期連結決算(国際会計基準)は最終損益が7,001億円の赤字(前年は5,264億円の黒字)、主な要因はファンド事業で9,702億円と言う多額の損失(前年同期は3,924温円の利益)が発生したと孫会長自ら決算会見で発表した。
これまで一貫して言って来た60代で経営から退く件に関しては69歳になったらもう少しということもあるかも知れないが、最近マスコミ等から批判されて事業経営が面白くて仕方なく、これからももっとファンドを立上げてAI革命を追って行きたいとも語り、日本は新しいことへの挑戦が足りないとも指摘、これまで持っていたビジョンは今回のような一部の騒動では微動だにしないと強調した。
3ヶ月間で7,000億円の赤字は屁でもない感じで、たいしたものだと思いました。何と言われようが、信念と勇気を持ち、人の世の為に自己の強みを活かして志を貫こうとされている姿勢に凄く感動しました。
世の中少しでも売上が減少したり、赤字になると落ち込んだり、ネガティブになったりする人が多い中、見習わなければならないと思いました。どんな事があっても志を捨てず、信念を貫き、必ずやり切ると言う強い意志を持ち、明るく愉快に振舞い、モチベーションを上げて取り組もう!そうする事で、突然パッと良い方向へ、思っても見なかった新しい展開が開けてくると思っています。
【来期3月決算、上場する製造業の業績下方修正1兆円に迫る】
自動車や家電、建設機器や鉄鋼など今期の会社予想を下方修正した上場する製造業が125社に上りその金額も約1兆円に達しそうで、中国と米国の貿易摩擦も含め世界経済の減速が鮮明になり、2期連続の最終減益となりそうだと日本経済新聞に書かれていました。これまで二次産業が世界的に減速していくのは以前から指摘されていた事だが、先ほどの孫会長のコメントのように、日本は新しい事への挑戦が足らないと外国からも指摘されています。
令和に年号が変った時も、躍進の昭和に停滞の平成と皮肉られ、令和はどんな時代になるのだろうか。ただし、平成の停滞を取り戻すにはよほどの事を行わない限り難しいと指摘されています。僕は前々から食産業、特に六次産業化に国、政府、上げてやり抜かないといけないと思っています。特に生産と加工に関して抜本的に見直すべきだと思います。
長い年月の間、農業も漁業も共同組合の運営が長く、未だにその影響は政府や政治にも影響力を持つぐらい強く、その財力も含め改革へ本来は民間企業が主体的に行わなければならないが、中小零細企業ばかりで、未だに多くが助成金・補助金頼みの所が多いように思います。こんな小手先の地方創生、中小企業の承継、農業・漁業の振興では食産業の抜本的発展が叶うのか心配です。
【15歳~24歳女子8割インスタで検索「カフェ探しが1位」】
飲食店の検索サイト「ぐるなび」が会員企業の飲食店の減少により赤字を発表。更に「食べログ」も合わせ2社に公正取引委員会の査察が入るなど振るわない中、インスタグラムでの検索で欲しい情報を見つける若者が急増していると日本経済新で報道されました。某SNSサービス会社の15歳~24歳の女性を対象した調査によると検索目的1位はカフェ探しで56%、約8割が利用している事が解った。正に情報サイトからSNS口コミサイトへの移行です。ネット通販の業界も成果報酬型のアフィリエイト広告、いわゆるブロガーに紹介手数料が入る比較&口コミサイトの閲覧はGoogleの配慮も加わり減少しており、インスタなどハッシュタグのSNSによる検索が増えているようです。インスタグラムを上手く活用した新規集客への取り組みが重要になって来たようです。
【ぐるなび弁当配達事業から撤退、法人向け弁当宅配大手に営業譲渡】
法人向け弁当配達大手のスターフェスティバルは、ぐるなびの法人向け弁当配達の事業を買収したと発表。両社の法人向け弁当宅配事業を合わせると年間売上は100億円を超え、国内3割程度のシェアになると言う。ここに来て今一さえない弁当業界は、冷凍食品に押されているのか?ネット通販に押されているのか?コンビニやスーパー、量販店の惣菜に押されているのか?競合が増えすぎたのか?その要因はハッキリつかめないが、業界が厳しい事は確かのようである。反対に冷凍食品と冷凍タイプの食材セットは伸びており、ひとつのブームを感じます。正に時代にあった売り方で時代にあった商品を販売していきましょう!そのポイントは客層も若いかお年寄りか、価格も安いか高いか?極端な格差を感じます。
【山形銀行が地域商社を設立、全額出資は全国初、岩手銀行も追随】
低金利が続く中、ファンドの設立で利益を稼ぐ地銀、今度は日本ブームの中、輸出も含め郷土料理や特産品も含めた伝統産業を販売する地域商社に参入する。これまでも高知県や沖縄県や岩手県が第三セクターとして法人化して来たが、地銀が全額出資して地域商社を設立するのは全国で初めてだ。この動きは中小企業庁も後押しする気配を感じますが、果たして銀行さんが参入して上手く運営していけるのだろうか?自治体や商工会議所が地元企業を応援する程度なら良いが、完全に民間企業として帳合に入り利益を取ると、郷土料理や食材などの卸販売に注力する大手食品卸や小売りチェーンとまともにバッティングする。但し低金利が続く中、地銀も生き残りに躍起なので、輸出も含めた地域商社への参入の動きは活発化するように感じます。
【ロック・フィールドさんとフーズ・パレットさんの違いを感じました】
先日神戸国際会館で開催された農水省主催の国産農林水産品の消費拡大に向けた会合後の懇親会を郷土料理専門店の㈱ワールド・ワンさんが展開する「ひょうご五国ワールド」で行われました。その際に店に居合わせた神戸本社のケンミン社長とロック・フィールドのご子息が紹介された所、懇親会に参加された皆さんが一斉に拍手され立ち上がり名刺を持って皆さんが挨拶されました。会合の中の面談で神戸本社で大手百貨店に中華惣菜専門店を出店しているフーズ・パレット様のお名前を出しても誰一人知っている人はいなかったので、ロック・フィールドさんとあまりの知名度の違いを感じました。
実はフーズ・パレットさんは赤字が続いていて、先日フジッコ100%子会社になりました。同じように百貨店にテナントとして出店して来たにも関わらずです。一番大きな違いは、フーズ・パレットさんは社名を出さずに出店する百貨店毎にブランド名を変えています。ところがロック・フィールドさんは百貨店・駅ナカのお店のロゴは一切変えていません。その違いはブランド力の浸透に大きく影響を与えると思いました。ブランド力があれば少々値段が高くても通ります。有名になれば好条件で誘致されるようになります。凄く重要な企業戦略だと思いました。
弊社も十分認識して展開しなければならないと思いました。幸いにも、わんまいると言うブランド名はキャッチコピーとも解釈されるので、上手く使いこなせばと思いました。恩人の某企業の会長からは、「常に請負業者になるなよ!(請けて損して負ける)商社、メーカーになれ!」と会うたびにご忠告をいただきます。会長自らもご子息にアメリカでライセンスを所得させて100億円規模のアパレルメーカーを立上げられていて、大手スポーツメーカー各社と契約を結び販路を拡大されています。
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