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11.12020
2020年11月(287号) 「良い商品の開発」
商売の原理原則は顧客が必要としている商品を提供する事です。この事は、時代がどんなに進化しようが不変です。そして客層は大きく二通りで、価格志向8に対して価値志向2と捉えています。
資本が多くあり市場でトップシェアの獲得を目指す場合は、8割の客層を対象にした商品を開発、中小企業なら価格で負けてしまうので価値志向。特に独自固有の他社では販売されていないこだわり商品の開発を行う事です。
つまり「良い商品」を「良い顧客」に売る事です!インターネットが普及したので商圏が全国に広がりました。これまでは、お店に来店してもらう事が小売店の主流な売り方でしたが、コロナをキッカケにネットでお取り寄せする消費者が急増しました。そしてメーカー、卸、小売りの垣根がなくなり、業種、業態に関係なく直接消費者に販売出来るようになりました。だからメーカーが直接販売すると儲かるかと言うと他社製品は一緒に買う事が出来ないデメリットがあり、品揃えという面では卸業が向いていますが、本業が卸だけに直接消費者に販売すると卸先からクレームが来ます。では小売業者は一般に売られている商品では大手量販店やアマゾンと価格で負けてしまうので、サプライヤーとして製造会社とコラボしたオリジナル商品の開発や販売を手掛ける事です。
他で販売されていないが基本ですから、極端な話、原料を持ち込み作ってもらう。例えば地元の郷土料理を作ってもらい、自社のブランドで販売する。或いはお米の生産者と提携して酒蔵に頼み清酒を作り販売すれば完全オリジナルの清酒が販売出来ます。複数のワインの輸入商社から仕入れてお店限定の酒のプロがセレクトした「ワイン飲み比べセット」が出来ます。お試しセットを販売してワイン好きな顧客のアドレスを獲得し、定期購入や頒布会、メルマガを送信して他のワインやワインに向いているおつまみなどいくらでもビジネスの機会は広がります。特に酒類に関しては、まだまだ店頭販売が主流で、専門セレクトショップチェーン店が少ないので、ネット販売への参入はお奨めです。
そこで最も重要なのは、品質と味覚へのこだわりです。自分が飲んで、食べて美味しい事、この味と品質ならこの値段で自分なら買うか?何故この商品を選んだのか?作ったのか?理由の説明が必要です。人の味覚は「千差万別」。濃い・薄い・硬い・柔らかい、それぞれ好みが違いますが、自分の味覚と同じ人も沢山存在します。だから自分が納得して明確に異なる品質と味覚の商品を作るか探してくることが大切です。そしてその違いや商品の良さをしっかり説明を書いた商品ページを制作し、お店のコンセプトをしっかり打ち出した自社サイトを制作する事です。「時代にあった商品」を「時代にあった売り方」で売りましょう。
「良い商品の開発」これまた、商売繁盛の法則也!
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