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2021年7月(295号)「業界の常識に捉われない」

酒屋の店員だった頃、新規開拓していると、お客様から「酒はどこで買っても同じ味で値段も同じだがお米は米屋毎にブレンド精米しているから味も値段も異なるのでお米有るなら持って来て」と言われ、店主に伝えると「米屋に任せておけばよい!」と言われた。当時は魚屋・八百屋・金物屋・果物屋と業種店の時代。だけど商売熱心な経営者は、業界の常識に捉われず品揃えサービスを増やし顧客の支持を得た。

僕も独立した際にお米の販売に注力。多くの米屋が自社精米のブレンド米を販売する中、僕はあえて産地の銘柄米(ご当地ブランド米)を販売した事でお客様からの支持を得た。更に、お米お酒同様に重たいかさ張るトイレットペーパー・ティッシュペーパーを取り扱うと凄く売れた。単価も低く、特売しても安いからと言って大量にまとめて買う人もなく、宅配の集客商品としてはうってつけだった。ブラント米の販売もティッシュ・トイレットペーパーの販売も「業界の常識に捉われない品揃え消費者に受ける!」と業界新聞に取上げられ、当時電話注文即配達が当たり前の時に、僕は曜日と時間帯を設定してルートで御用聞き宅配するやり方を独立当初から実施。近くの酒屋のご主人から「直ぐに配達しないとお客さんから嫌われて店潰れるで」と親切に忠告してくれた。しかし忠告してくれた酒屋さんは廃業。。

業界紙を見て来店された酒屋さんを誘い、当時地元の小売店による組合中心だった時代に業界の常識に捉われず共同仕入と販促の全国組織を作り上げた。その販売力で金箔酒や乙類35℃ホワイトリカー、甲乙混和焼酎、樫樽熟成焼酎、地方の有名蔵元にオリジナル清酒、2Lパック酒、2.7Lペットボトル焼酎、地ビール大阪麦酒、板前手作りポン酢、化学調味料無添加の味付け海苔、つぶれ梅など多くの商品開発を行った。お米の生産者の写真と名前を米袋に印刷した”細川はじめさん家のお米”シリーズは顔が見えるお米として大評判。

しかし特約以外の商品の取り扱いに反対の酒問屋は加盟店ごとに造反したが、結果上手く行かずに次々に経営破綻。。弊社は酒小売免許自由化対策としてこだわりの玉子、パン、豆腐、野菜など食品の品ぞろえを自らセンターまで運営して強化。注文を聞いた分だけを納品するこれまた業界の常識を超えた”わんまいるシステム”をみんなの反対を押し切って1億5千万円借金して開発。この仕組みが無ければ今日の弊社は無い。そしてみんなから絶対に売れないと言われ開発した冷凍惣菜、冷凍のおかずセット「健幸ディナー」が今日では冷凍ミールキットと呼ばれ、ネット通販をメインに弊社の主力商品となり、お酒お米の宅配専門店が新型コロナウィルス感染拡大を背景にネット通販市場が拡大し、冷凍総菜の宅配・通販の会社に変わりました。

「業界の常識に捉われない」

これまた商売の繁盛なり。。。

 

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