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2023年1月(313号)「常にヒト・モノ・カネについて考える」

経営の三大資源として昔から伝えられている「ヒト・モノ・カネ」について、どれだけの経営者の皆さんが普段から考えておられるでしょうか。ツイツイ日々の業務に追われ、目先の売上や販促ばかり考えている経営者が多く、気が付けば後継者もいなく、社員の平均年齢も高く、時代に取り残され、業績もじり貧になり、現金預金も残り少なくなって厳しい経営状態に陥っている中小企業も少なくはありません。
現在の後継者不在率は60%と年々増えて深刻な問題になっています。
また消費者のニーズの多様化と買い方が大きく変化しているので、これまでのように自社でなんでもこなす事ではなく、外部と連携して事を成すネットワーク構築が必要となり、自社で全てを行う縦社会から外部と連携してこなす横社会となりました。
如何にパートナー企業やフリーランサー、更にはアンバサダーやブロガーさんなどと上手く事を成す事が出来るか、コミュニケーション、マネジメント能力の高い人材「ヒト」が必要になりました。
僕は創業から人を採用するにあたり、僕より一回り下の世代を採用して外部のパートナー企業と連携しました。生産・加工・流通・販売・システム開発までのネットワークを構築して来ました。自社でセントラルキッチンを持たずに、それぞれ得意とする専門調理会社様に委託製造して物流センターさえも100%委託で庫内作業を任せ、入荷・在庫管理・ピッキング出荷まで担っていただいています。月に一度訪問してミーテイングするだけで受注から出荷指示まですべてデジタルで流れ、当日12時までの注文は当日発送し、九州~北関東まで日本の約90%のエリアへ翌日に納品が可能です。そして約二回り年下の長男が取締役として将来事業を承継する事にしています。そして長男より若い人材を採用していく計画です。
「モノ」は、大手との差別化が必要で、価格ではなく付加価値の高い商品を開発して提供しなければなりません。「モノ」を仕入れ作るのに「カネ」は必要。在庫も「カネ」が必要。販売するにも広告や販促に「カネ」が必要になります。システム開発には投資が必要です。商売には「カネ」が必要です。飲まず食わずで貯めた独立資金を頭金に入れ、住宅ローンで9坪の建売住宅を購入して商売を始める際に仕入れた「モノ」の支払いをする為に住宅を担保に300万円借りたのが初めての借金。そこから開業3年目で1億8,000万円を売上げ業界新聞に掲載され、船井総研さんが酒販店クリニックツアーで多くの酒販店を見学に連れて来られ、共同仕入れ共同販促のグループ酒塾を設立し、その流れでアサヒビールと連携して特約店をエリアパートナーとして宅配FC事業を全国で展開し酒免許自由化対策としてご当地グルメを主体に注文を聞いて端末機で発注すると発注した分だけが納品されるわんまいるシステムを1億5,000万円借りて投資して専用センターを委託し、立ち上げてオリジナル冷凍食品の開発販売に注力して来ました。
当初は多くの方たちに反対されましたが、今や空前の冷凍食品ブーム。しかも日本の冷凍技術や商品は世界中から注目されています。

「常にヒト・モノ・カネについて考える」

商売繁盛の法則なり。

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