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7.22020
ホッタの本音 今週のレポートNO.854
【業務スーパーを展開する神戸物産、巣籠り消費で純利益25%増】
日本のコストコと評され、一時は安かろう、悪かろうとされ、品揃えも今一で低迷していた業務スーパーを展開する神戸物産だが、このところの冷凍食品ブームとコロナ禍の巣籠り消費を受けて2019年11月~2020年4月6ケ月間の売上高が前年比22%増の1,760億円、店舗数も1年間で36店舗増え、今年10月の年間売上は前年比4%増の3,118億円、純利益は10%増の133億円を見込むと発表した。冷凍食品は食品スーパーでも店内の中央に冷凍平台と冷凍リーチインを設置して今や惣菜に次ぐメイン商品になり、買い置くと便利で簡単にできる事からすっかり定着した。日本製粉やオーマイなどは「ワントレー/レンチン」タイプのおかずセットを発売して売れ行きは好調だ。在宅勤務、巣籠り消費が定着し、ネット通販も含め冷凍食品の購入は増えていく。売り方や品揃え次第では店頭の売上を超える可能性もある。
【東建コーポ、2020年4月純利21%減、建設工事受注減少響く】
アパート建設などへの融資が厳格化となり、受注が減って売上が前年比6%減の3,233億円、営業利益も17%減少の132億円となったと、テレビCMやスポーツ選手のスポンサーになっている建設業中堅企業の東建コーポレーションがリリース。売上利益と殆どCMも見た事がない上記食品小売業の中堅企業神戸物産の売上と利益とが殆ど変わらなく、しかも建設業の売上利益は減少し、冷凍食品をメインとした業務スーパーの売上利益が増加しているとは、正に時代を象徴しているように感じる。アパレルもそうで、高額品が売れなく、ユニクロや西松屋など低価格、カジュアルが人気。靴もソフト系へと売れ筋が進化している。家中で消費する食品だけが単価の高いものも売れて唯一好調だ。この現象はこれからさらに拡大するだろう!
【ドバイやバリ島など世界の観光地どころかシリコンバレーですら不動産が値下がり】
いやー国と国の往来が無くなり世界の観光地は苦境にさらされ、客どころか現地で働く駐在員の収入が途絶え、脱出する人が増えていると言う。株価の下落の追徴金や本業の行き詰まりに別荘やリゾートホテルの会員券の投げ売りが急増して、観光地の不動産価格は急落していると言う。テレワークが進み世界の優良IT企業が進出するサンフランシスコのシリコンバレー周辺に住む人達もテレワークを機に土地の高いシリコンバレーから出ていくサラリーマンと企業が増えていると言う。今後は世界中のオフィス街周辺の不動産価格が下落しそうだと連日報道されており、既に下がり始めている。オフィス街の人が減る、コンビニ、飲食店の客足が減る、タクシーや交通機関の利用が減る、オフィスで消費されていたモノが売れなくなる。会社もテレワークを奨励する所が増え、在宅勤務の支援を検討する所も増えて来る。
【大阪の老舗ふぐ店つぼらや閉店、飲食店倒産2019年過去最高記録を今年も更新確実に】
大きなふぐの提灯がシンボルマークの大阪新世界と大阪難波の道頓堀にふぐ料理専門店のづぼらやが長年の歴史に幕を閉じると発表した。今回コロナ禍で破綻する店や企業は、コロナのせいだけで急に経営破綻したわけではなく、前々から業績が厳しい店が多いと思う。づぼらやの例を挙げると昔は良質のふぐを庶民にもと言うコンセプトでリーズナブルな値段で提供していた。それが次第に質が落ちてきた。結局は味の知らない観光客、そして訪日外国人客になった。この話だけを聞くと百貨店と似ている。訪日外国人が来なくなると店はやっていけなくなる、このような形で今回店を閉める飲食店が多い。特に観光客で持っていた難波や天王寺界隈だ。僕は思うが、地元のお客さんを大切にしなければならない。これは商圏が限られる装置産業の鉄則だ。その為には「高品質で美味しい」値段が高い安いは客が決める事、僕にすると高いと思う料理も安いと言う人は多く、僕が安いと思っても高いと言う人も存在する。その人の収入や暮らしのレベルや価値観により異なる。しかし値段に関係なく万人に共有するのは「品質と味」。本当に美味しいものは誰が食べても美味しい!だからどんなことがあっても「品質と味」だけは落してはならず、常に向上するように追求してくことです。そうする事で「石も磨けば球のようになる」ところが何らかの原因「欲」「目先」だけで品質と味を下げて値段を下げても絶対に長続きしない。緊急事態宣言解除すると途端に元通りに行列ができ出した店は何軒もある。こんな店はしっかり休業して店頭で持ち帰りなど販売もしなかった!周囲の店が閉店した分よけいに繁盛する!訪日外国人は当面戻らない事を覚悟して地元の日本人を対象に復活を目指す事だと思う。身近な人から愛されない店が外人から愛される事はない!
【新おうち外食、リッチ中食、コト消費に活路、家をレストラン化】
この話もコロナで急に起こった事ではなく、前々から徐々に家で出前をとる人やテイクアウトする人や通販でお取り寄せする人が増えて、お酒も宅飲み化が浸透して来た。それがコロナ禍で一気に市場が拡大した。問題はこれをチャンスと見て、この市場に対して売り込みをかけるか?かけないか?の違いで、折角女神様が前に現れたのだから提案しないと購入してくれない。宅飲み/居酒屋メニュー・おつまみ・酒の肴・ホテル・レストランの味、デリバリー宅配サービスなら地元の有名店とコラボしてお客様に提案しお届けるサービスを担えば良い。喜んでくれる消費者は多いと思います。問題は注文の取り方で、限られた商圏でのネット受注ならネット通販とは異なるMEO広告が主体となる飲食店の大半が行っているネット集客手法です。(MEOとは、Google Map (Googleの地図のこと)において自社サイトが SEO 対策と同様に自社サイトに最適な検索キーワードにて上位表示する為に行う対策の事)普段食べる惣菜もイイが、休日前の夜や休日のディナーやとっておきの晴れの日に食べるご馳走もこれから予約でも良いから提案していった方が良いと思う。近年テレビや雑誌やイベントまでもグルメブームになって来たが、コロナ禍で一気に市場が拡大したと推測しています。消費者アンケートでもオンライン飲み会となり自宅での酒量が増えたと報告されています。これまで酒屋は飲食店への業務用が生き残り手段だったが、一般ご家庭に直接提案お届けする事が主流になる。既に大手業務用酒販店や酒の問屋では、ネット通販の売上が年を追う毎に拡大している。ネット通販か、デリバリー&宅配か、テイクアウト(店売り)か、店が小さく立地が悪い個人店ではテイクアウトは難しい。
【世界の難民、2019年末時点で過去最多の7950万人、コロナ累計感染者数の約10倍】
国連が18日2019年度末時点の世界の難民総数が、前年12%増の7,950万人と過去最多を記録したと発表した。中東など紛争地から逃れる人や、経済や医療が破滅状態の南米ベネズエラやアフガニスタン、豊富な金属資源をめぐる民族対立が続くコンゴ民主共和国での難民の増加も目立つと報告。難民の4割が18歳未満の子供で、家族からはぐれて生活するケースも多く、近年は異常気象による干ばつや気象変動がきっかけで移住を強いられる人も増えている。今年はコロナの影響で更に難民が増加すると予測されている。問題は、これまで難民を受け入れて来た国も経済活動の停滞や財政負担の増加で難民を支える余裕がなくなる可能性が危惧される。既に支援金や寄付が前年比で大きく減少しており、食糧や医薬品が不足していると言う。少子高齢化で人口が増えない日本、子供や青年の受入れをし、育て教育して日本の就労をして貰えばと思う。活用されていない農地や乗組員がいなくなった漁船が多くあります。それなら日本に来て暮らして働いた方が良いと思います。大人になってから来日するより、子供の頃から暮らし教育された方がお互いにとって良いと思うがそんな簡単には行かない物なのだろうか。。
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